2018年1月2日火曜日

内部に向う女たち

村治佳織さんは、1978年生れ、今年40才なのか。

⋯⋯⋯⋯

もうすぐ40才だな



ーー「絵はいつから?」

「幼稚園の頃からずっとよ」
「だけど、いつからか、白い画用紙に一本の線すらひけなくなったの」

ーーひどく惜しいね




池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。

○○様はその池のふちで蹲踞され、蓮の花に放尿されました。花は放尿の重みで頭を垂れ、ふと頭髪の毛も太る黒洞々たる夜が露わになりました。

この極楽の蓮池の下は、丁度地獄の底に当って居りますから、水晶のような水を透き徹して、三途の河や針の山の景色が、丁度覗き眼鏡を見るように、はっきりと見えるのでございます。

するとその地獄の底に、蚊居肢と云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢いている姿が、御眼に止まりました。

○○様は、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。○○様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下しなさいました。

(以下、14行略)

⋯⋯⋯⋯

◆Kaori Muraji - Kanno: Hana wa Saku (Flowers will Bloom)




ーーこういった女性に惚れないわけにはいかないね、

だいたいボクは女優やらよりも音楽家の女性に惚れやすいタチなんだけどさ

傑出した音楽家の身体、とくにその眼差しは内部に向かっている、そこが女優たちと大きく異なる。

夏の光にひかれて外に向って激しく開かれていた感覚も静まり、心は内へ向う。途切れていた反省と思索とが、しばらく忘れていたリズムを取りもどしながら、内面を流れはじめる。(森有正「霧の朝」)

(ひとつのおとに
 ひとつのこえに
 みみをすますことが
 もうひとつのおとに
 もうひとつのこえに
 みみをふさぐことに
 ならないように)

ーー谷川俊太郎「みみをすます」


2001年、23才の佳織の美しさといったら!

◆Kaori Muraji - 村治佳織 - Homenaje a Debussy HD (Manuel De Falla)



ーーもっとも演奏自体は、Julian Breamの沈黙の美は欠けているけれど、これだけ美女だったらなんでも許すね、

佳織ちゃん、いつかドビュッシーの夢やってくれないかな、

◆Debussy - Rêverie - Classical Guitar




たとえば弟さんと一緒に。

◆Soichi Muraji&Kaori Muraji 村治奏一 & 村治佳織3of3