➤要旨
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並行図書 / Parallel Library | Alzhacker@Alzhacker 2026/07/20 2025年、トランプ大統領がウクライナ戦争の終結を掲げて外交を試みていたとされる時期に、水面下ではまったく異なる作戦が進行していた。CIAとAI企業パランティアが主導し、ロシア領内深くへのドローン攻撃を大規模に拡大する計画に、大統領自身がゴーサインを出していたのである。 表の和平交渉と裏の戦争拡大が同時並行で進められていたという事実は、この戦争の本質がどこにあるのかを冷徹に示している。 パランティアのCEOアレックス・カープは、自社のAIシステム「メイヴン」がウクライナの標的の大半を選定していると公言してきた人物だ。彼にとって戦場は、最新技術をリアルタイムでテストする格好の実験場にほかならない。ガザでのパレスチナ人殺傷、イラン国内のインフラ破壊、ロシア領内への攻撃。これらすべてがペンタゴンのAIシステムの「改良」に貢献したと、カープは誇らしげに語っている。 ウクライナで死んでいくのはウクライナ人であり、焦土と化すのもウクライナの国土である。しかし戦争を指揮しているのは、ワシントンとシリコンバレーに安全に座っているアメリカの企業と政府機関なのだ。政治家にとって戦争はビデオゲームであり、彼らが戦場に立つことはない。費用は課税ではなく国債で賄われ、議会にも国民にも説明責任を負わず、CIAが秘密裏に作戦を遂行する。好都合な構造である。 |
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この構図は突然生まれたものではない。1997年、ズビグニュー・ブレジンスキーは著書『大いなるチェス盤』で、アメリカがユーラシアの覇権を握るための戦略を詳細に描き出した。 ロシア、中国、イランという三つの大国を「地政学的要(かなめ)の国家」で包囲し、無力化する。ウクライナは対ロシアの要として筆頭に挙げられ、「ウクライナを掌握すればロシアはもはや大国ではありえなくなる」と明記された。今日進行している事態は、四半世紀以上前に設計図として示されたものの忠実な実行にほかならない。 戦争遂行への政治的制約はほとんど存在しない。ギャラップ社の世論調査では、ウクライナ人の圧倒的多数が譲歩を伴っても戦争終結を望んでいる。欧米の国民もまた、戦争継続に否定的であり、政治家への不信を強めている。だが誰も国民に意見を聞かない。 この戦略の最大の誤算は、アメリカの技術的優位が永遠に続くという前提だった。 |
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ブレジンスキーは、アメリカが経済と技術で他を圧倒し続けると確信していた。しかしその前提は、中国の台頭によって完全に崩れ去っている。イランもまた、数十年かけてアメリカの攻撃への備えを着実に構築してきた技術的先進国であり、想定されていた「中世的失敗国家」などではなかった。にもかかわらず、アメリカは敗北を認めることができない。敗北を認めることは、覇権の幻想全体を危うくするからだ。 さらにアメリカは、まさにブレジンスキーが避けるべきと警告した事態を自ら引き起こしてしまった。ロシア、中国、イランを同時に敵に回し、三カ国を結束させたのである。 これら三カ国の経済的相互補完性――ロシアの資源、中国の製造力、イランの地政学的位置――は極めて強固であり、この結束は戦術的なものではなく、構造的なものとして定着しつつある。欧州は自らをユーラシアの経済圏から切り離し、アメリカの属国として地政学的袋小路に追い込まれた。 覇権戦略を財政的に支えてきた仕組みにも綻びが見える。アメリカの株式市場の長期上昇は、覇権の永続を織り込んだバブルであり、その前提が崩れるとき、財政赤字と国債に依存した「無料の戦争」という装置そのものが作動を止める。 ゲームの参加者がゲームの終了を制御できなくなる瞬間は、すでに視界に入っている。 |
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― Jeffrey Sachs(コロンビア大学教授)、Glenn Diesen(政治学者) 『Jeffrey Sachs: U.S. Imperial Strategy - Destroy Russia, Iran & China』(ジェフリー・サックス:アメリカ帝国戦略――ロシア、イラン、中国を破壊せよ) |
……………
❖参照:WW3の本番を急ぐ覇権主義▶︎ブレジンスキー戦略▶︎ネオコンの論理
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ワシントンはブレジンスキーの自殺的な戦略を遂行し続けている。それは5段階から成る。ウクライナの掌握、ヨーロッパとロシアの分離、ロシアの征服、イランの破壊、そして中国の孤立化だ。彼らは第3段階でつまずき、今や第4段階に突入したのだ。 |
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"Washington continues to implement Brzezinski's suicidal strategy, which consists of five stages: the seizure of Ukraine, the separation of Europe from Russia, the subjugation of Russia, the destruction of Iran, and the isolation of China. Having stumbled on the third stage, they have now begun the fourth." |
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ーーセルゲイ・グラジエフSergey Glazyev, Telegram Jun 13 2025 Академик для думающих людей |
❖参照2:ブレジンスキーの「中国、ロシア、イランの大連合」予言とその帰結
❖参照3
◼️マイケル・ハドソン「帝国が脅威となる時」When the Empire Becomes the Risk By Michael Hudson, May 21, 2026(動画2026/04/25) |
グレン・ディーセン:アメリカが国際経済システムの完全な崩壊を望まず、かといって自国の覇権を手放したくもないとしたら、この状況は一体どうなると思いますか? |
Glenn Diesen: …If the U.S. doesn’t want the international economic system to completely melt down, and it doesn’t want to give up its dominance either, where do you see this going? |
マイケル・ハドソン:アメリカは覇権を手放すくらいなら、世界経済全体、ひいてはアメリカ自身を崩壊させることを選ぶでしょう。何でもかんでも破壊する覚悟です。 |
Michael Hudson: It would rather crash the whole economy, the world economy and itself than give up its dominance. It’s willing to crash everything. |
