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並行図書 / Parallel Library | Alzhacker@Alzhacker 2026/07/28 米国の対イラン軍事作戦は、すでに背骨が折れている。そう断言できる根拠がある。 第一に、武器の枯渇だ。イエメンのフーシ派への空爆を指揮したラド・クーパー司令官は、爆撃を続けてもイランの交渉姿勢は変わらず、むしろ急速に消耗する兵器備蓄を浪費するだけだと明言した。 大規模作戦に必要な戦力は底をつきつつある。 第二に、攻撃目標がない。イスラエルが主張する「核の脅威」について、同国の軍事・安全保障専門家たちは異口同音に「嘘だ」と言い切っている。イランは核兵器を保有しておらず、フォルドの地下施設も深さ千メートルの花崗岩に守られ、貫通爆弾で穴を掘って核兵器を落とすなど空想にすぎない。地上部隊を送れば灼熱と湿度に阻まれ、補給も撤退もままならない。 それでもネタニヤフ首相はトランプ大統領に、インフラ攻撃による国家機能の完全破壊を求め続けている。この要求の土台にある「差し迫った核の脅威」が虚構であることは、イスラエル原子力委員会すら署名を拒んだ事実が物語る。 |
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第三の要因が、イエメンによる紅海の封鎖だ。サウジアラビアの10年に及ぶ包囲への対抗措置として、フーシ派は同国向け石油輸送を遮断し、ジーザン製油所を炎上させた。世界で最も近代的とされたこの施設は今も燃え続け、紅海経由の供給は激減している。ホルムズ海峡の変動を加味すれば、世界の石油供給の相当量が失われている計算だ。 ここで前提を裏返す数字を出そう。アメリカの戦略石油備蓄は、軍が設定した絶対的安全基準の2億5000万バレルを割り込み、いまやタンクの構造崩壊リスクを抱えながらなお取り崩されている。にもかかわらず、欧州の報道はこの危機をほぼ黙殺している。 イラン側の計算も変わった。自らに有利なエスカレーション支配を手放さず、アメリカの一方的な「停戦と再軍備」の隙を与えない構えだ。トランプ政権の「悪の枢軸」という決めつけは、外交の余地を完全に塞いでしまった。かつて私が関わった和平対話で痛感したように、相手に正当な利害があると認めなければ、政治は始まらない。 アメリカが軍事でも外交でも行き詰まったこの構造こそ、今の中東で進行している静かな破局の本質である。 |
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― Alastair Crooke(元英国外交官、中東専門家)、Glenn Diesen(ノルウェー南東大学准教授) 対談 『Alastair Crooke: Yemen's Red Sea Siege as a New Front in Iran War』(グレン・ディーセン氏のYouTubeチャンネル、2026年7月28日公開) |
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◼️「アメリカのスエズ危機」(アラステア・クルックとの対談)|クリス・ヘッジズ・レポート アラステア・クルックは、米イラン交渉が進む中、イランには戦争を終結させる動機がないと指摘する。むしろイランは、この地域におけるアメリカの覇権的支配を覆し、「パラダイムを打ち破る」ことを目指している、と。 クリス・ヘッジズ、2026年4月12日 |
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America’s Suez Crisis (w/ Alastair Crooke) | The Chris Hedges Report Amidst the US-Iran negotiations, Alastair Crooke says, Iran is not incentivized to end the war. Instead, it seeks to upend America's hegemonic dominance of the region — and "break the paradigm." |
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➤邦訳 |
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◼️イランとの戦争は新たな「終わりなき戦争」に陥るのか?(ジョン・ミアシャイマーとの対談) クリス・ヘッジズ&ジョン・J・ミアシャイマー、2026年7月20日 Is Iran Becoming Another 'Forever War'? (w/ John Mearsheimer) | The Chris Hedges Report CHRIS HEDGES AND JOHN J. MEARSHEIMER, JUL 20, 2026 |
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➤邦訳 |
◼️マランディ「サウジの原油が燃えている、そしてトランプに出口はない」2026年7月26日
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並行図書 / Parallel Library | Alzhacker@Alzhacker 2026/07/26 ホルムズ海峡封鎖の裏で、サウジはなぜ墓穴を掘ったのか 米国がイランへの攻撃を一時停止するなか、イエメンからのミサイルがサウジアラビアの石油中枢を襲った。表向きの戦場とは別の場所で、事態は静かに、しかし決定的に動いている。 サウジアラビアは大きな誤算を犯した。イランがホルムズ海峡を封鎖し、ペルシャ湾からの原油輸出が途絶えたまさにそのタイミングで、サウジ空軍はイエメンの空港を爆撃したのである。 イランがアヤトラーの葬儀に向かう代表団を乗せた旅客機を派遣し、包囲を破ろうとしたことへの対抗措置だった。この判断が、自国経済の生命線を危険に晒す引き金になるとは、彼らは想像しなかったのだろう。 イエメンの武装勢力アンサールッラー(欧米でいう「フーシ派」)の反撃は、驚くべき精度と破壊力を見せつけた。サウジの石油施設は深刻な打撃を受け、その技術水準の高さに多くの専門家が驚きを隠せない。彼らは数十発のミサイルと無人機を放ったと発表しているが、それを迎撃できたという報告はほとんどない。 |
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被害は甚大だが、興味深いことに原油の積出港そのものは無傷だった。輸出能力は物理的には残っている。ただし、イエメンが紅海を封鎖しているため、タンカーはそこを通れないのだ。 この選択には明確な意図が透けて見える。完全に輸出を破壊するのではなく、輸出の可否を自らの掌中に置くことで、「包囲を解き、子どもたちを殺すのをやめれば、原油輸出を再開できる」という交渉の余地を残したのである。破壊し尽くすよりも巧妙で、相手に引き返す動機を与える戦略だ。 サウジアラビアの苦境は、イランとの構造的な非対称性によってさらに深まる。サウジ経済は原油とガスの輸出に完全に依存している。輸出が数か月止まれば、国家財政は立ち行かない。 対するイランも原油収入は重要だが、農業や国内産業の基盤があり、数十年にわたって地下施設に蓄えられた膨大なミサイルと無人機の備蓄がある。何より、侵攻された側としての「痛みへの耐性」が決定的に異なる。 米国にとってこれは選択した戦争であり、国内世論の支持も脆い。イランにとっては存亡をかけた防衛戦であり、長期戦を戦い抜く覚悟がある。 |
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ここに至って、トランプ政権の選択肢は恐ろしいほど狭まっている。 大規模空爆に踏み切れば、イランは報復としてペルシャ湾岸のアラブ諸国の重要インフラ――石油施設、ガス施設、発電所、そして海水淡水化プラント――を破壊するだろう。8月の酷暑のさなか、水と電気を失った湾岸諸国は即座に機能不全に陥る。 地上侵攻を選べば、山岳地帯に要塞化されたイランの防衛線と、数十年にわたって近接戦闘に備えてきた地上部隊の餌食になる。どちらの選択肢も、出口のない破局への道だ。 トランプはかつて「イランを絶滅させる」と叫んだ。しかし現実には、数日前からイランへの空爆を止め、イエメンへの攻撃も行っていない。ホルムズ海峡と紅海の封鎖が続く限り、世界のエネルギー危機は刻一刻と悪化する。時間が経つほど、追い詰められるのは米国のほうなのである。 歩み寄るにせよ、戦線を拡大するにせよ、米国は紛争開始以前よりもはるかに悪い条件で交渉のテーブルにつかざるを得ない。これはもはや、勝敗を競う戦争の様相ではない。かつての一極支配が、自らの重みで瓦解していく過程そのものだ。 |
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― Prof. Seyed Mohammad Marandi(テヘラン大学教授、元イラン核交渉団顧問)、Prof. Glenn Diesen 『Saudi Oil Is Burning & Trump Has No Way Out』(サウジの原油が燃えている、そしてトランプに出口はない) |
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ダニエル・コバリクDaniel Kovalik:2025/01/06 世界にはもっとイエメンが必要だ。 世界はイエメンを除いてガザを裏切った。イエメンに神のご加護を。彼らは天国に行く。そして残りの我々は地獄で焼かれるだろう… We need more Yemens in the world The world has failed Gaza except for Yemen, God bless Yemen they are going to Heaven, and the rest of us will burn in hell .. |
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◼️クリス・ヘッジズ「ガザの子どもたちへの手紙」 Letter to the Children of Gaza by Chris Hedges Nov 13, 2023 |
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私たちは君の期待を裏切りました。これが私たちが背負っているひどい罪悪感です。私たちは努力しました。しかし、十分な努力ができませんでした。私たちはラファに行きます。私たちの多くは。記者として。私たちはガザとの境界線の外に立ち、抗議します。私たちは書き、撮影します。これが私たちのすることです。大したことではありませんが、何かはあります。私たちは君の物語をもう一度語ります。 もしかしたら、それが君の許しを請う資格を得られるかもしれません。 |
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We have failed you. This is the awful guilt we carry. We tried. But we did not try hard enough. We will go to Rafah. Many of us. Reporters. We will stand outside the border with Gaza in protest. We will write and film. This is what we do. It is not much. But it is something. We will tell your story again. Maybe it will be enough to earn the right to ask for your forgiveness. |






