AIバブルかい? ここのところ人々は「AIは違う」って言い始めただろ、それがバブルの目安だよ。
そもそもAIに限らず、バブルは常に起こるんだよ。昨年末、ジム・ロジャーズの簡潔明瞭な言葉を拾ったことがあるがね。
|
◼️ジム・ロジャーズ「迫り来る経済危機に備えよ」2025年12月14日 Jim Rogers: Prepare for Upcoming Economic Crisis, December 14, 2025. |
|
グレン・ディーセン:アメリカ経済の救済の可能性についてですが、多くの人々、特にイーロン・マスクは、アメリカの巨額の債務状況を考えると、この状況を救う主な方法は、AIと自動化をさらに活用し、増大する債務を上回る経済成長を促進することだと主張しています。AIと自動化の将来について、あなたはどのようにお考えですか?というのは、今彼らは口先だけの話ではなく、バブルについて話しているんですから。これまでの投資に関して、大きなバブルが発生しているように見えます。この点については楽観的ですか、それとも悲観的ですか? |
|
GLENN DIESEN: And well, in terms of the possibility of rescuing the US economy, many people, well, especially Elon Musk, he makes the argument that given the massive debt of the US, the main way to, well, rescue the situation would be to rely more on AI and automation to essentially get the economic growth faster to outpace the rising debt. How do you see the future though of AI and automation? Because, you know, now they’re talking about bubbles, not chow talking. There’s seemingly some big bubbles in terms of the investment that has been made. Are you optimistic or pessimistic here? |
|
ジム・ロジャース:ええ、私たちは何千年もの間バブルを経験してきました。私は、これからも多くのバブルを経験できるほど長生きしたいと願っています。何か新しいものが登場するたびに、人々は興奮し、最終的にはバブルへと変化します。つまり、これはいつも起こることです。 「今回は違う」と言う人もいますが、心配しないでください。「今回は違う」という声を聞いたときは、注意してください。確かに、またバブルは来るでしょう。繰り返しますが、私はこれからも多くのバブルを経験できるほど長生きしたいと願っています。しかし、バブルは常に起こってきたのです。ずっと続いてきたのです。世界は何十年もの間、バブルを経験してきました。また起こるでしょう。今まさに起こっています。まだバブルではありませんが、バブルへと変わりつつあります。 |
|
JIM ROGERS: Well, we’ve had bubbles for thousands of years. I hope I live long enough to see many bubbles. Now whenever something new comes along, eventually people get excited and eventually it turns into a bubble. I mean, this is what always happens. People will say it’s different now, don’t worry, it’s different. Be careful when you hear them say it’s different this time. Yes, we will have another bubble. As I say, I hope I live long enough for many bubbles. But it’s always happened. It’s been going. The world has been having bubbles for many, many decades. It will happen again. It is happening again. It’s not a bubble yet, but it’s turning into one. |
|
グレン・ディーゼン:現在私たちが直面しつつある経済的苦境を、どのように理解するのが最も適切だとお考えですか。2008年から2009年にかけての世界金融危機と比較されますか?それとも1920年代にまで遡るべきでしょうか?あるいは、現在の状況を理解する上で参考になるような視点はありますか? |
|
GLENN DIESEN: How do you feel we can best understand all the economic hardship we’re currently entering. Would you compare it to the global financial crisis of 2008 and 9? Or would you go back to the 1920s or do you see, well, any helpful way of understanding what is happening at the moment? |
|
ジム・ロジャース:ええと、繰り返しになりますが、何か新しいものが現れると、それを知る人が増え、変化が起こり、多くの人が「ほら、今のは違う、今は違うんだ」と言い始めます。そして、彼らは「今は違う」と信じ込んでしまうのです。確かに、少なくともその瞬間は、以前とは違います。 それは必ずヒステリーに発展します。そして、人々がヒステリーに陥ったら、売って逃げたほうがいい。私はただ、これまで常に起こってきたことを言っているだけです。私たちは人間です。同じように反応する人間は、昔から存在してきました。そして、いずれまたそうなるでしょう。 |
|
JIM ROGERS: Well, to repeat, when something new comes along, more and more people hear about, makes changes, and many people start saying, “See, it’s different, it’s different now.” And they believe it’s different now. And it is different, at least for the moment. That always turns into hysteria. And when people get hysterical, you better sell, you better run. I’m just telling you what has always happened. We are human beings. We’ve always had human beings who react the same way. Eventually we will again. |
もういくらか理論的に言えば、バブルはケインズ曰くの「美人投票」のせいで起こるんだよ、このくらいはいくらなんでも「常識」にしとかないとな。
……………
もちろんジム・ロジャーズはかつてアベノミクスを次のように評価した1942年生まれの伝説の投資家であり、かつ日本をひどく愛し憂えた男である。
◾️ジム・ロジャーズインタビュー「アベノミクスの行方」ロイター通信 我謝京子氏 2014年2月25日 |
安倍氏は大惨事を起こした人物として歴史に名を残すことになるでしょう。 これから20年後を振り返った時に、彼が日本を崩壊させた人物だと皆が気づくことになるでしょう。 アベノミクスには三本の矢がありますが、3本目の矢は日本の背中に向かってくるでしょう。日本を崩壊させることになるでしょう。紙幣を刷る事と通貨価値を下げる事で経済を回復させることは絶対できない。長期的にも、中期的でさえ無理です。 |
ま、いずれにせよ、早苗チャンのせいにしたらダメだよ。晋三チャンと黒田日銀、その取り巻きのリフレ派のせいにしないとな。
|
「財務省の発信があまりに強くて、多くの人が勘違いしていますが、さまざまなコロナ対策のために国債を発行しても、孫や子に借金を回しているわけではありません。日本銀行が国債を全部買っているのです。日本銀行は国の子会社のような存在ですから、問題ないのです。信用が高いことが条件ですけどね。」 「国債発行によって起こりうる懸念として、ハイパーインフレや円の暴落が言われますが、現実に両方とも起こっていないでしょう。インフレどころか、日本はなおデフレ圧力に苦しんでいるんですよ。財務省の説明は破綻しているのです。もし行き過ぎたインフレの可能性が高まれば、直ちに緊縮財政をおこなえばいいわけです。」(安倍晋三回顧録、2023年) |
|
「子どもたちの世代にツケを回すなという批判がずっと安倍政権にあったが、その批判は正しくないんです。なぜかというとコロナ対策においては政府・日本銀行連合軍でやっていますが、政府が発行する国債は日銀がほぼ全部買い取ってくれています」 「みなさん、どうやって日銀は政府が出す巨大な国債を買うと思います? どこかのお金を借りてくると思ってますか。それは違います。紙とインクでお札を刷るんです。20円で1万円札が出来るんです」(安倍晋三新潟県三条市での講演ーー2021年7月10日) |
|
根のところでは、ノーベル経済学賞を受賞したフリードマンあたりを無闇に信奉してしまった冷戦終了後の世界の経済学界自体に悲劇の遠因はあるのかもしれないがね。 |
|
マネタリスト、ミルトン・フリードマン、金融経済学者たちは、貨幣を創造すれば物価指数、つまり消費者物価が上昇するという誤った前提に立っている[The monetarists, Milton Friedman, monetary economists, make this false assumption that creating money is going to increase the price index, meaning consumer prices.](マイケル・ハドソン「石油強奪ドクトリン」2026年4月1日マイケル・ハドソン The Oil Grab Doctrine By Michael Hudson, April 1, 2026) |
|
右派マネタリストであるシカゴ大学は、ミルトン・フリードマンと自由市場の非常に視野の狭い信奉者たちを、すべての主要な経済雑誌の指導部に据えた[The University of Chicago, the right-wing monetarists, got their acolytes, the very tunnel-visioned followers of Milton Friedman and the free markets, into the leadership of all of the major economic journals](マイケル・ハドソン「民間銀行業務はいかにして公的資金に取って代わったか」How Private Banking Replaced Public Money By Michael Hudson,April 8, 2025) |
|
|
|
ここでとつぜんにケインズの「美人コンテスト」の話をもちだしてきたのは、それがミルトン・フリードマン以前に提示されたものであるにもかかわらず、ミルトン・フリードマンのような投機理論にたいするもっとも根底的な批判の手がかりを提供してくれることになるからである。(岩井克人『二十一世紀の資本主義論』第4章、2000年) |

