このブログを検索

2026年9月24日木曜日

私はその時身震いしたし、今も身震いしています(ジェフリー・サックス)

 

実際のところは、ほとんど誰もジェフリー・サックスのようには身震いしていないんだよな、



◼️ジェフリー・サックス「トランプ国連演説への反応と、ネタニヤフが国連で語るであろう嘘」

Prof. Jeffrey Sachs : REACTION to Trump's UN Speech & What Lies Netanyahu Will Tell the UN 2026/09/23

私はその時身震いしたし、今も身震いしています。米国の大統領が国連総会の演壇に立ち、他国を「抹殺」するだの「地獄へ送る」だのといった言葉で世界の指導者たちに語りかけるなどという事態に。それは恐ろしく、前代未聞で、極めて不快であり、米国にとって恥ずべきことでした。しかし同時に、それは米国の憲法秩序がいかに崩壊しているかを示す尺度でもあると言えるでしょう。


トランプは、まるで狂人のように――実際、彼が狂人であると言っても過言ではないでしょうが――イランの存続を決定するのは自分一人だけだと公言しました。彼は、自分には極めて重大な選択が待ち受けていると言いました。イランは偉大な​​国になるかもしれないし、抹殺されるかもしれない。あるいは、トランプがイランを地獄へ送るかもしれない、と。その言葉遣いが、米国の「大統領」や国連の演壇に立つ人物から発せられるとは到底想像もつかないほど下品だっただけでなく――彼の発言は忌まわしく、この世のあらゆる宗教的、道徳的、倫理的、そして法的な規範に完全に反するものでしたから――それはまた、我々の憲法が恥知らずなほど崩壊していることの表れでもありました。


一人の人間が、別の文明の運命を決定するような政治体制など存在するでしょうか?米国の体制とはそのようなものでしょうか?もちろん、答えは「ノー」です。狂王ジョージ3世に反旗を翻した建国の父たちは、独立宣言の中でその点を極めて明確にしていました。今年は独立宣言から250周年にあたります。トランプも「我々の自由」に関わるものだと語る、あの250周年です。ジョージ王は、軍を文民統制(シビリアン・コントロール)の上に置く権限を不当に奪い取り、行使しようとしました。建国の父たちが米国憲法を起草した際、彼らは宣戦布告の権限を最高司令官(大統領)にではなく、米国議会にのみ――それも、単なる選択肢としてではなく、あるいは関心や意欲、権限委譲の有無にかかわらず、あくまで議会のみに――与えたのです。


そしてトランプは昨日、世論など気にしないと言い放ちました。投票の結果などどうでもいい、と。そんなことは頭をよぎりもしない、と。また今年初め、自身の権限に制限はあるのかと問われた際、彼は少し考えた上でこう答えました。「ある。私の道徳観だ。だが、それは私の意志でもある。それが私のやりたいことだ。それ以外には、特に制限はない」と。


I shuddered then, and I shudder now that a president of the United States can stand at the podium of the UN General Assembly speaking to world leaders in a language of annihilation of other countries and of sending them to hell. It was ghastly, unprecedented, totally disgusting, disgraceful for the United States. But I would also say a measure of how broken the constitutional order of the United States is.


Trump basically said, like a madman, which I think arguably he is, that he and he alone will decide the survival of Iran. He said that he has a big, big choice to make. Maybe Iran will be a great country. Maybe Iran will be annihilated. Maybe Trump will send it to hell. And not only was the language vulgar in a way that I certainly could never in my lifetime have imagined coming from a president of the United States or anybody standing at the UN podium—because what Trump said was odious and completely in violation of every religious, moral, ethical, and legal standard that we have in this world—it was also a measure of the brazen collapse of our Constitution.


Is there a political system where one man decides the fate of another civilization? Is that how the American system works? Of course the answer is no. The founding fathers who rebelled against a mad King George III were very explicit in the Declaration of Independence, celebrated this year 250 years after its issuance. We’re in the 250th anniversary, one that Trump says is about our freedom. It was explicitly that King George arrogated, took on the authority to put the military above civil rule. And when the founding fathers wrote the US Constitution, they assigned specifically the power to declare war not to the commander-in-chief, but solely and exclusively—and not by choice, not if they care about it or want to or want to delegate it or not, but solely—to the United States Congress.


And Trump said yesterday he doesn’t care what the public thinks. He doesn’t care what the vote is. He says it doesn’t even cross my mind. And he said earlier this year, when he was asked, well, are there any limits on your power? He thought about it. He said Yes, my morality, but it’s my will. It’s what I want to do. Otherwise, no, there are no other limits.


その時、我々の議会は何をしたでしょうか?周知の通り、上下両院の多数党はただ沈黙を決め込みました。それは、憲法を擁護するという神聖な就任の誓いに違反する行為です。昨日トランプは、世界最古の文明の一つ――5000年の歴史を持ち、アメリカ合衆国の20倍もの歴史を誇る文明――を壊滅させるか否かという困難な選択を迫られるだろうと述べました。それに対し、下院議長は何と言ったでしょうか?もちろん、何も言いませんでした。上院多数党院内総務は何と言ったでしょうか?もちろん、何も言いませんでした。大統領の所属する政党の議員たちはどうだったでしょうか?もちろん、誰も何も言いませんでした。これはローマ帝国よりも酷い状況です。ローマ帝国の元老院でさえ、実際には何らかの声を上げていました。しかし、我々の上院は何も言わないのです。


我々の国はひどく壊れてしまいました。狂人が権力を握っているだけでなく、憲法上の秩序に対する敬意さえ失われているのです。大統領は昨日、国連総会の場で世界の指導者たちを前に、想像しうる限り最悪の暴君やギャングのような口調で、前代未聞の発言を行いました。それなのに、上下両院を支配する共和党からは、何の異議も聞こえてきません。私は党派的な人間ではありません。もし民主党の大統領が、この大統領と同じくらい完全に狂気じみた常軌を逸した振る舞いをしたとしても、おそらくその党内でも追従する者たちが現れたことでしょう。ですから、私は党派的な批判をしているわけではありません。憲法上の秩序が崩壊しているという点を指摘しているのです。


我々は今や、ある一人の人物――私には彼が全くの無能であり、極めて反社会的な人間(ソシオパス)に思えますが――のなすがままの状態にあるのでしょうか。彼の命令で人々が殺されても、150人の女子生徒が殺害された事実を知りながら、反省や悔恨の念を抱くことさえないのです。彼は「ああ、イラン人がやったんだろう。そのうち分かるさ」などと言います。いや、我々の統治システムには、彼を制御する機能が全く働いていないのです。


What did our Congress do on that occasion? I can tell you, as we know, that the majority party in both houses simply remained silent. That is a violation of their sacred oath of office, which is to uphold the Constitution. Trump yesterday said he’s going to have the difficult choice of whether to annihilate, by the way, one of the most ancient civilizations in the world, 5,000 years old, twenty times older than the United States of America. And what did our Speaker of the House say? Well, he said nothing, of course. What did our Senate majority leader say? He said, of course, nothing. What did all of the party of the president of the United States say, the members of Congress? They said, of course, nothing. This is worse than the Roman Empire. There was a Senate that actually still said something. Our Senate says nothing.


We are so broken that not only do we have a madman in power, but there is no respect for our constitutional order. And the president can make statements as he made yesterday, unprecedented in the chamber of the General Assembly in front of the world leaders, speaking like the worst tyrant or gangster imaginable, and not a murmur from the Republican Party which dominates the House and the Senate. You know, I am not partisan. And a Democratic president who dared to be as absolutely mad and deranged as this president would probably find subservience in that party too. So I’m not even making a partisan point. I’m making a point about the collapse of our constitutional order.


Have we come to a point where one man, who I happen to think is utterly incompetent, utterly sociopathic, actually—when people are killed under his order, not a moment of reflection or remorse when 150 schoolgirls are murdered, and he knows the truth. He says, yeah, the Iranians probably did it. We’ll find out. No, not any control at all in our system of government.


私自身の思いについてですが、この24時間の出来事を振り返ると身震いする思いです。大統領の発言そのものに、私は戦慄を覚えました。背筋が凍るような思いでした。議場に座り、あの常軌を逸した発言を聞いていたのですから。あれはまさに、精神異常とも言える狂気でした。想像を絶するような下品な言葉遣いで語られていたのです。しかし、それ以上に私が戦慄したのは、指導者たちの反応のなさです。上院多数党院内総務、下院議長、最高裁判事、あるいは誰一人として「ノー」を突きつける者がいなかったことです。私たちの政治体制において、ある文明の運命をたった一人の人間が決めるなどということはあり得ないはずなのです。


そもそも私たちは「代表制」の国であり、アメリカ国民はこの事態に愕然としています。国民の圧倒的多数が反対しています。彼らは、ネタニヤフとトランプによるこの戦争――殺人や破壊、そして他国の指導者の暗殺を伴う、たった二人のための戦争――を支持してなどいないのです。彼らは支持していません。憲法が定める秩序によれば、私たちは代表制民主主義の国であり、国民の代表者たちは「宣戦布告を行う権限は自分たちにしかない」という宣誓を行っています。それなのに、彼らはどこにいるのでしょうか。「ノーだ、これに費やす金など一銭もない」と立ち上がる者はいないのでしょうか。予算を決定する権限(歳出権)は私たちにあるのです。トランプが気まぐれによるこの目に余る戦争のために浪費した、何百億、何千億ドルものアメリカ国民の税金。支出を決定し宣戦布告を行う権限は議会にしかないのだから、あなたにはそれを使う権限など一切ない、と議会はなぜ声を上げないのでしょうか。


これが厳しい現実です。問題は単にあの酷い発言だけではありませんでした。それが私の最初の反応でしたが、やがてこう考えたのです。「たった一人の人間がこのような発言をし、それに対してアメリカの政治体制の中で実質的に誰も異議を唱えないような事態に、私たちは陥ってしまったのだろうか」と。


So for me, you asked how I feel. I shudder at the last 24 hours, both at what the president said. It made my skin crawl. I was sitting there in the chamber listening to this madness. I mean it really, psychopathic madness, speaking in this way, with a vulgarity that is unimaginable. But then I’ve shuddered since then at the lack of response by the leaders, the majority leader of the US Senate, the Speaker of the House, Supreme Court justices, anybody to say no. In our system of government, it’s not one person who decides on the fate of another civilization.


We are a country, we say, first of all, of representation, and the American people are aghast at this. They oppose it overwhelmingly. They do not support this war of Netanyahu and Trump, which is a two-person war of murder and destruction and assassination of leaders of another country. They do not support it. And the constitutional order is that we are a representative government, and our representatives have an oath of office that only they can declare war. So where are they standing up to say No, you don’t have a penny to spend on this? We control the power of the purse. The tens or hundreds of billions of dollars that Trump has wasted of American income in this flagrant war of whim. Where is Congress to say you have no authority whatsoever to spend that because only we can decide on the spending and only we can declare war.


So this is the grim fact. It wasn’t just the awful statements. That was my first reaction. But then I thought, what have we come to when one person can make a statement like this and then remain essentially unchallenged in the United States system of government?


この文脈のなかでのジェフリー・サックスにオープンレターだが。

➤



◼️ジェフリー・サックス「狂王ドナルドのイラン戦争を止めよ:米国議会議員へのオープンレター」

ーーイランとの戦争はトランプの愚行であるが、それを阻止できなかった議会の不名誉でもある

Stop Mad King Donald’s Iran War: An Open Letter to Members of the US Congress

The war with Iran is Trump’s folly but Congress’s disgrace for not stopping it.

JEFFREY D. SACHS, Sep 23, 2026

連邦議会議員の皆様へ


ドナルド・トランプは国連の場で世界の指導者たちに対し、極めて常軌を逸した発言を行いました。彼は、イランと合意に向けて交渉するか、それとも「イスラム共和国を殲滅」し、イランを「生存の望みなどない地獄へ」突き落とすかという「重大な決断」を迫られていると宣言したのです。


彼はこれを、あくまで自分個人の選択として提示しました。トランプの戦争に国民が断固として反対しているという事実は、彼にとって何の意味も持ちません。さらに有権者についても、自身の行動やイランの運命を決定する上で、来る中間選挙など「全く考慮に値しない」と付け加えました。


国連総会の演壇から国連加盟国を殲滅すると脅した大統領の姿は、全世界の面前でトランプの品位を失墜させるものでした。

この大統領を縛るものは何一つありません。彼は法にも、憲法にも、国連憲章にも、そして国内外の世論にも縛られていないのです。年明けに自身の権限に何らかの制限があるかと問われた際、彼はこう答えました。「ああ、一つだけある。私自身の道徳観だ。私自身の精神だ。私を止められるのはそれだけだ」と。


トランプは演説の冒頭で、独立宣言から250周年を迎えることに触れ、アメリカの自由を称賛しました。しかし実際には、トランプ氏の権威主義的な姿勢は、かつて植民地の人々が反旗を翻したジョージ3世のそれをはるかに凌ぐものです。建国の父たちが「狂王」ジョージを糾弾した理由の一つに、「彼は軍を文民統制(シビリアン・コントロール)から独立させ、文民権力よりも優位なものにしようとした」という点がありました。それにもかかわらず、我々の「狂王」は、ある文明全体の存続が自分一人の手にかかっていると決めてかかっているのです。


トランプが議会を軽視する態度を強めているのは、共和党議員たちが憲法上の責務を放棄しているからです。彼らは自党の大統領を恐れるあまり、AIPAC(米イスラエル公共問題委員会)や軍産複合体からの選挙資金欲しさに、有権者を見捨てているのです。


Dear Members of Congress,


In truly deranged remarks to world leaders at the UN, Donald Trumpdeclared that “I have a big decision to make,” whether to negotiate a deal with Iran or instead to “annihilate the Islamic Republic” and drive Iran “into hell with no chance of survival.”

He posed it as his personal choice. The fact that the American people are dead set against Trump’s war means nothing. And as for the voters, he added that he gives “absolutely no credence” to the coming midterm elections in deciding on his actions and on Iran’s fate.

The President’s threat to annihilate a member state of the United Nations, delivered from the General Assembly podium, disgraced Trump in front of the world.

Nothing binds this President. He is not bound by law, the Constitution, the UN Charter, or public opinion at home and abroad. When asked at the start of the year whether he has any limits on his power, he said “Yeah, there is one thing. My own morality. My own mind. It’s the only thing that can stop me.”


Trump opened his speech with the 250th anniversary of the Declaration of Independence, hailing America’s freedom. The fact is that Trump’s authoritarianism far outdoes that of King George III, against whom the colonies rebelled. Among the founders’ indictments of Mad King George was that “He has affected to render the Military independent of and superior to the Civil power.” Yet our own mad king has decided that the survival of a whole civilization is in his hands alone. 

Trump is emboldened in his contempt for Congress because the Republican members of Congress have abdicated their constitutional responsibilities, terrified of their own president, and forsaking their constituents for campaign lucre from AIPAC and the military-industrial complex.

議会の責務について、憲法は明確に定めています。憲法第1条第8節は、宣戦布告の唯一の権限を大統領ではなく議会に与えています。これは単なる選択肢や任意の判断ではありません。議会が死んだふりをして大統領に宣戦布告を任せてもよい、などとは憲法に書かれていないのです。建国の父たちが意図的にこの仕組みを採用したのは、国王が国を戦争に引きずり込む権限を明確に否定するためでした。


ハミルトンは『フェデラリスト・ペーパー』第69号の中で、大統領の戦争権限は英国の君主のそれよりもはるかに限定的なものであると国民に保証していました。マディソンも1798年のジェファーソン宛ての書簡で、その原則を簡潔に述べています。「あらゆる政府の歴史が示す通り、憲法は、行政府こそが戦争に最も強い関心を持ち、かつ戦争に陥りやすい権力機関であると想定している。それゆえ憲法は、熟慮の末に、戦争に関する決定権を立法府に委ねたのである」。


建国の父たちによるこの慎重な設計は、共和党議員たちがトランプ氏や「軍産デジタル複合体」に対して憲法に反するような従属姿勢を示したことで、覆されてしまいました。もっとも、民主党の大統領の下であっても、彼らが戦争の道を選んだ際、多くの民主党議員が同様に見て見ぬふりをしてきたことも事実です。


The Constitution is unambiguous regarding Congress’s responsibility. Article I, Section 8 assigns Congress, not the President, the sole power to declare war. That is not a choice or an option. The Constitution doesn’t say that Congress can play dead and let the President declare war. The Framers made this choice deliberately, because they were explicitly rejecting the power of a king to take the nation to war. 


In Federalist 69, Hamilton assured the public that the President’s war powers would be far less than the British monarch’s. Madison stated the principle plainly in a letter to Jefferson in 1798: “The constitution supposes, what the History of all Govts demonstrates, that the Ex. is the branch of power most interested in war, & most prone to it. It has accordingly with studied care vested the question of war in the Legislature.” 


The founders’ careful design has been overturned because of the unconstitutional subservience of the Republican members of Congress to Trump and to the military-industrial-digital complex. And yes, under Democratic presidents, most Democratic members of Congress also looked the other way when those presidents chose to go to war. 


イランとの戦争はトランプの愚行ですが、それを阻止しなかった議会にとっては恥ずべき事態です。それは何ら目的のない戦争であり、イランの人々に甚大な苦しみをもたらし、数百億ドルもの直接支出を強いたほか、中東8カ国にある米軍基地に壊滅的な被害を与えました。ホルムズ海峡の封鎖は、石油、ガス、肥料などの価格を世界的かつ米国国内で急騰させました。そして世界は、イランの人々や地域に多大な犠牲を強いることにはなったものの、イランが米国の攻撃に対して持ちこたえる力を持っているという事実を目の当たりにしたのです。


米国が誇ってきた「AI戦場」の実態が、極めて恐ろしい形で露呈しました。開戦初日、米国のミサイルが現地のある女子小学校を直撃し、150人以上が死亡しました。その大半は7歳から12歳の少女たちでした。軍自身の調査によれば、標的の選定には人工知能(AI)への過度な依存が関与していたとされています。トランプは「イランか、あるいは別の誰か」の仕業だと非難しましたが、それから7ヶ月が経過した今も、政権側から調査結果の公表や遺族への謝罪、そして補償は一切なされていません。


国連総会の演壇から放たれた、国連加盟国を「壊滅させる」という大統領の脅しは、世界中の面前でトランプの品位を失墜させるものでした。それはまた、他国に対する武力行使のみならず、武力行使の「威嚇」さえも禁じている国連憲章第2条4項に違反する行為でもありました。世界中のほぼすべての人々が、この事態に愕然としています。


The war with Iran is Trump’s folly but Congress’s disgrace for not stopping it. It is a war without a purpose that has created mass suffering in Iran, tens of billions of dollars of direct outlays, and staggering damage to American military bases in eight countries of the Middle East. The closure of the Strait of Hormuz has sent world and American prices soaring for oil, gas, fertilizers, and more. And the world has duly noted that Iran can hold its own against US aggression, albeit at great sacrifice to the people of Iran and the region. 


America’s much vaunted AI battlefield has been exposed in the most horrifying way. On the first day of the war, an American missile struck the girls’ elementary school there, killing more than 150 people, most of them girls aged seven to twelve, and the military’s own inquiry reportedly found that overreliance on artificial intelligence contributed to the targeting. Trump blamed “Iran or somebody else,” and seven months later the administration has offered no findings, no apology and no compensation to the families. 


The President’s threat to annihilate a member state of the United Nations, delivered from the General Assembly podium, disgraced Trump in front of the world. It also violated Article 2(4) of the UN Charter, which prohibits even the threat of force against another state. Nearly all the world stands aghast. 


私がこうして筆を執ったのは、トランプの無謀な振る舞いに対し、ただ黙って首を横に振るだけで済ませるわけにはいかないからです。あなた方には果たすべき責務があります。さあ、行動を起こしてください。臆病な共和党は、少なくとも最低限の勇気を奮い起こし、トランプにこう告げるべきです。「いや、あなたにイランを壊滅させる権限などない。イランとの戦争を行うかどうかは我々次第であり、我々はあなたを支持しないし、我々の有権者もこの戦争の停止を望んでいる」と。圧倒的多数の米国人がこの戦争に反対しており、世論調査の結果を見ても、その反対の動きは拡大し続けています。一部の共和党議員はすでにその勇気を示しています。先週も新たに3人の共和党議員が党の方針に反して戦争終結を支持する姿勢を打ち出しました。他の議員たちも彼らに続くべきです。


議員の多くは、この戦争に深く関与している軍事関連企業やテクノロジー企業から選挙資金の提供を受けています。また、ネタニヤフ首相が主導して開戦に至ったこの戦争を強く推進するAIPAC(米イスラエル公共問題委員会)から資金を受け取っている議員も少なくありません。こうした行為は直ちにやめるべきです。それは憲法上の義務を放棄し、宣誓に違反する行為だからです。


I write to you because you cannot simply walk away from Trump’s recklessness, shaking your heads silently. You have a job to do, so do it. The craven Republican Party has to find even a minimal level of guts to tell Trump, “No, you do not have the power to destroy Iran. Any war with Iran depends on us, and we don’t support you and our constituents want this war to stop.” A clear majority of Americans oppose this war, and poll after poll shows that the opposition to the war is growing. A few Republicans have found that courage. Last week three more Republicans broke ranks to support ending the war. Their colleagues should follow. 


Many of you receive campaign contributions from military contractors and technology companies deeply involved in the war. Many of you take money from AIPAC, which champions the war that Netanyahu did so much to help launch. This has to stop, as it is a dereliction of your constitutional duty and a violation of your oath. 


議会は「歳出の権限」を有しています。9月30日に会計年度が終了しますが、国防総省への予算を承認するあらゆる法案は、議会にとって、議会の承認を得ていないイランへの攻撃作戦に対する資金拠出を禁止する絶好の機会となります。


米国が進むべき正しい道は単純明快です。議会は資金を断ち切り、米国はさらなる攻撃を停止して撤退すべきなのです。我々が始めた戦争を終わらせるために、イランやその他の国との合意など必要ありません。戦争を終わらせることで、世界のエネルギー市場や食料供給、そして米国をはじめとする世界の人々が直面している価格状況に、直ちに健全さと安定を取り戻すことができるでしょう。


1963年9月20日、ジョン・F・ケネディ大統領が国連の同じ演壇に立ち、ソ連との間で「部分的核実験禁止条約」を交渉・締結した後のあの栄光の瞬間と比べ、米国はいかに衰退してしまったことでしょうか。当時、彼は集まった指導者たちに対し、この条約は「てこ(leverage)」になり得ると語りました。かつてアルキメデスは、てこの原理を説明する際、友人たちに向かってこう宣言したと伝えられています。「私に立つ場所を与えてくれれば、世界を動かしてみせよう」。地球に住む同胞の皆さん、この国連総会という場で、共に立ち上がりましょう。そして、我々の時代において、公正かつ永続的な平和へと世界を動かせるかどうか、確かめようではありませんか。


連邦議会議員の皆さん、国家の名誉と憲法を守るために、この戦争を阻止し、トランプによる厚顔無恥かつ破壊的で違憲な権力掌握を食い止めるという責務を果たしてください。


敬具

ジェフリー・D・サックス

コロンビア大学教授

Congress holds the power of the purse. The fiscal year ends on September 30, and every bill that funds the Pentagon is your opportunity to prohibit funds for unauthorized offensive operations against Iran. 


The right course for the US is simple. Congress should cut off funding, and the US should stop further attacks and go home. We need no agreement with Iran or anyone else to stop the war that we started. By ending the war you will immediately restore some sanity and safety to the world energy markets, food supplies, and prices faced by Americans and others around the world. 


How America has declined from the glorious moment when John F. Kennedy stood at the same podium at the UN on September 20, 1963, after having negotiated the Partial Nuclear Test Ban Treaty with the Soviet Union. He told the assembled leaders that the treaty can be a lever, and Archimedes, in explaining the principles of the lever, was said to have declared to his friends: “Give me a place where I can stand—and I shall move the world.” My fellow inhabitants of this planet: Let us take our stand here in this Assembly of nations. And let us see if we, in our own time, can move the world to a just and lasting peace.


Members of Congress, to save our nation’s honor and our Constitution, you must do your duty to stop this war, and stop Trump’s brazen, destructive, and unconstitutional grab for power. 


Respectfully, 

Jeffrey D. Sachs

University Professor, Columbia University




《もはや世界秩序など存在しない》という直近のアラステア・クルックも掲げておこう。






◼️アラステア・クルック「崩れゆく旧来の国際秩序――トランプは決して手放さない」2026年9月23日

The Old World Order is Breaking - Trump Won't Let Go Alastair Crooke,2026/09/23

そうですね、世界秩序について言えば、実のところ、もはや世界秩序など存在しません。完全に破壊されてしまったのです。その根底にあるのは、特に西側諸国において、私たちが道徳的価値観という感覚を失ってしまったという事実だと思います。私たちはそれを手放してしまい、今や断片的なものしか残っていません。道徳的価値観がなければ――つまり、人間であることの意味や、私たちの文明が伝えてきたもの、ーー人生や社会に道徳的な枠組みを与えていた物語、神話、伝承といったものーーに由来する価値観がなければ、どうなるでしょうか。私たちは本来、そうした物語を拠り所として生きてきました。それらが私たちを形作ってきたのです。しかし、それらの多くは失われ、私たちは今、極めて俗悪な物質主義と機械的な合理主義に支配された世界に生きており、かつての価値観はもはや存在しません。そこにあるのは、力と強制だけです。


その結果、何ものにも価値を置かない世界秩序が生まれています。かつて西側諸国を支えていた法的規範や道徳的規範、文明的構造は今や取って代わられ、民間地域への爆撃、社会を経済的破綻に追い込むという脅し、さらには文明そのものを抹殺するという脅しさえ行われるようになっています。このような状況下で、どうやって世界秩序を維持できるというのでしょうか。それは極めて困難です。なぜなら、価値観の共有という基盤がもはや存在しないからです。ロシアは自国に共有された価値観があると考えていますし、正教会の国でもあります。しかし、もはやそうではないことは明らかです。そうした価値観や基盤は失われてしまったのです。


Yes, the world order, well, there is no world order now. It’s been completely trashed. I think that underlying this is the fact that, particularly in the West, we’ve lost the sense of moral values. We’ve let them go. We have only fragments of them. And so when you have no moral values—none of the values which came historically to us from what it means to be human, from what our civilizations told us, those narratives, those myths, those stories that gave the moral architecture to life and to society—we live by those narratives. They formed us and shaped us, and now they’re mostly gone, and we live in a rather crassly material, mechanically rationalist world, and those values are no longer present. It’s all about power and coercion.


And so we have a world order that values nothing: legal norms, the norms of morality, the civilizational structures that used to attach to the West are now replaced by bombing of civilian areas, by threatening financial ruin on societies, by actually threatening even to annihilate civilizations. How do you have a world order in this construct? It’s very difficult, because the underpinning commonality of values is just not there anymore. The Russians believe they have values held in common. It’s also an Orthodox Christian state. But quite clearly it’s no longer the case. Those values and those underpinnings have gone.


中国、ロシア、イラン、インドといった国々にできることは、実のところ、本格的な多極的秩序を築くことではありません。彼らにとって最善の策は、おそらく抑止力や防衛的な秩序を確保することでしょう。つまり、ドルの覇権や制裁による支配、そしてそれらに関連するあらゆる要素から脱却することを主目的とした秩序です。その結果、私たちは地政学的な混乱と不道徳が支配する世界に取り残されることになります。そこには道徳もなければ、乗り越えるべき最後のハードルさえ存在しません。そうしたハードルはすべて取り払われ、法的な規範も道徳的な規範もことごとく無視されてしまったからです。女性や子供が大量に殺害されても、誰も気に留めないような状況です。こうした事態により、単なる防衛的な側面を超えて、何らかの「列強による協調体制(コンサート・オブ・パワーズ)」が実現する可能性を想像することさえ、極めて困難になっています。そこで重要になるのが、物理的な防衛力――すなわち十分な数のミサイルや、武力を行使・投射する手段の確保――です。多極的な世界秩序を支える共通の言語や基盤が存在しない以上、そうした物理的な力でそれを補う必要があるからです。


つまり、古い秩序は確実に消滅し、新しい秩序が形成されつつあるものの、その移行は決して円滑には進まないでしょう。単に新しい世界秩序へとスムーズに移行するのではなく、極めて破壊的なプロセスを伴うものになるはずです。私たちはまず、カタルシスや「創造的破壊」の過程を経なければなりません。現在、中東ではイランがその地域の秩序を根本から変えようとしており、ユーラシア大陸ではロシアと中国が秩序の変革を進めています。確かに新しい秩序への動きは進んでいますが、それが実現するまでにはまだ時間がかかるでしょう。


では、それを実現するための条件とは何でしょうか。実際には、西側諸国において経済的な崩壊が起こり、ドル覇権や制裁を行使する力、あるいは金融システムを通じて他国に圧力をかける能力が失われるか、さもなくば西側諸国で地政学的な崩壊が起きるか、そのどちらかが必要になるでしょう。しかし、いずれにせよ私たちは、極めて困難で激動に満ちた地政学的プロセスを通過しなければなりません。それは人々にとって非常に危険で懸念すべき事態となるでしょう。なぜなら、予期せぬ危険な結果が次々と生み出される可能性があるからです。


And so what the other states—China, Russia, Iran, India and others—can do is really not to have a proper multipolar order. The best they can do, probably, is to have a deterrence, a defensive order: an order whose prime purpose is to escape from the hegemony of the dollar, to escape from the hegemony of sanctions, to escape from all of those elements. So we are left, therefore, in a world of geopolitical confusion and immorality, with no morals, no sort of final hurdles to clear. They’ve all been cleared. All of the legal norms have been just knocked aside. Moral norms knocked aside. Children, women being killed en masse didn’t matter. All of these things have really made the possibility of having some sort of concert of powers come into existence almost impossible to imagine beyond the sort of defensive element. And that, of course, is where kinetic defense comes into play: to have enough missiles, to have enough means of projecting power. You need these to compensate for the fact that there’s no common language, no common basis for a multi-global order.


So the old order is definitely gone, and the new one is probably going to take shape, but it won’t come smoothly. It won’t flow into a new world order, because I think it’ll be very disruptive. We’ve got to go through a process of catharsis, constructive destruction first. And so the destruction is taking place in the Middle East, with Iran changing the whole global order in the Middle East, and with Russia and China changing the global order in Eurasia. So yes, we’re getting there, but it’s going to take some time before that happens.


What are the conditions to make that happen? Well, really, either there has to be some form of economic implosion in the West that deprives it of its dollar hegemony and its ability to sanction people, to coerce people through the financial system, or else there’s going to be a geopolitical collapse in the West. But that is still going to mean we’re going to have to move through a rather difficult, turbulent geopolitical process which will be very dangerous and very concerning for people, because it may produce all sorts of unexpected and dangerous outcomes.





このとき無法のアメリカの属国である日本はどうなるのか? 今のところはまだ日本の振る舞いはカワイイもんだよ、ご主人サマに尻尾を振り続けるだろう近未来はどうなるかはいざ知らず。


◼️中国・ロシア「包括的戦略協力のさらなる強化と善隣友好協力の深化」に関する共同声明

中华人民共和国和俄罗斯联邦关于进一步加强全面战略协作、深化睦邻友好合作的联合声明、2026-05-21

双方は、日本が信頼できる民生用途のない機微な核物質を長期にわたり大量に備蓄していることを深く憂慮し、同国の右翼勢力が抱く容認しがたい野心と極端な挑発行為、すなわち「非核三原則」の改定を推進すること、さらには、より破壊力が高く、同盟国との「核共有」の潜在的要素を含み、同盟国と共同で実現される「拡大抑止」への転換を図ること、 さらには自主的な核保有を企図することに対し、強い懸念を表明し、日本政府に対し、『核拡散防止条約(NPT)』などの国際法上の義務を確実に遵守するよう強く促した。

双方高度关切日本长期大量囤积没有可信民用用途的敏感核材料,警惕该国右翼势力令人无法接受的野心和极端挑衅行为,即推动修改“无核三原则”,也包括转向更具破坏性的、含有与盟国“核共享”潜在因素的、和盟国共同实现的“延伸威慑”,甚至妄图自主拥核,敦促日本政府切实遵守《不扩散核武器条约》等国际法义务。

〔・・・〕

双方は、現在、日本が「再軍備化」を加速させており、これが地域の平和と安定に深刻な脅威をもたらしていること、また国際社会や地域諸国がこれに強い警戒感を抱いていることを強調した。今年は東京裁判が開かれてから80周年にあたる。裁判所の調査過程において、日本の軍国主義者たちが犯した戦争犯罪の規模が極めて巨大であり、民間人に対するその行為の残虐さと恐怖の度合いは想像を絶するものであることが明らかになった。日本政府に対し、そこから教訓を汲み取り、自らの非人道的な侵略の歴史を踏まえ、第二次世界大戦のすべての成果を認め、「新軍国主義」や「再軍備化」に反対するよう強く促す。なぜなら、これらはかつて世界各国の人民と日本自身に甚大な災難をもたらしたからである。

双方强调,当前,日本加速“再军事化”,严重威胁地区和平稳定,国际社会和地区国家对此高度警惕。今年是东京审判开庭80周年。在法庭开展调查过程中,查明日本军国主义分子犯下的战争罪行规模极其巨大,其针对平民的行径残酷与恐怖程度难以想象。敦促日本政府应从中汲取教训,基于自身惨无人道的侵略历史,承认第二次世界大战全部成果,抵制“新型军国主义”和“再军事化”,因为这曾经给世界各国人民和日本自身带来深重灾难。



……………


❖附記



◼️第81回国連総会のイラン大統領演説全文、マスウード・ペゼシュキヤーン、2026/09/23

慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において。


議長、事務総長、ご列席の皆様。


私は皆様にお伝えするつもりで原稿を用意してきました。しかし昨日、アメリカ大統領は、私たちがテロリストだと言いました。私たちはテロの犠牲者です。


私は、指導者が暗殺されたイランから来ました。法的な理由も、根拠もなしにです。


私は、学校が爆撃されたイランから来ました。この子どもたちを見てください。この子どもたちが爆撃され、殺されました。アメリカとイスラエルが使っていた兵器によってです。


彼らには何の罪もありませんでした。何の罪も犯していませんでした。


ラメルドはイランの小さな町の一つです。そこに体育館があり、子どもたちが運動をしていました。アメリカはそこを、数千の破片に分かれるクラスター爆弾で爆撃しました。私たちの科学者たちが殉教し(イスラム世界で、信仰や共同体のために命を落とした者を称える表現。ここでは殺害された意)、市民、女性、子どもたち、何の罪も犯していない無垢な子どもたちが命を奪われました。


テロリストであり、テロリストを育てている者たちが、私たちに向かって、お前たちはテロリストだと言います。私たちは自分を守っているだけです。私たちはテロリストではありません。


私たちの罪のない国民は、この卑劣な攻撃の標的にされました。攻撃は私たちに押しつけられたもので、私たちは力強く自衛しました。アメリカとイスラエルは最新の技術と装備で私たちを攻撃し、国民は力強く立ち向かい、反撃しました。私たちは彼らの前で頭を下げませんでした。ただし、私たちが撃ったのは国民ではありません。


彼らは、装備を整えて出てきた領土から、私たちの学校、病院、大学、橋や基盤施設を攻撃しました。これらはすべて国際法に反しています。


私が就任した初日に、彼らはテヘランでイスマーイール・ハニーヤを暗殺しました。イスラエルは、気に入らない政府も、体制も、地域も、爆撃し、暗殺します。


ガザでは、8万人を超える罪のない人々が虐殺されました。10万人を超える人々が避難を強いられています。彼らは自分たちの持つ手段と技術でジェノサイドを行っています。そのうえで、他の人々がテロリストだ、不安定要因だと言うのです。


私たちが不安定要因なのですか。独立して生きたい、頭を下げたくないと願う私たちが、不安定要因なのですか。暗殺し、殺害し、犯罪を重ねている者たちが、安全と平和の担い手だというのですか。


彼らは、枠組みも何もなく、国際法のどれ一つも守っていません。これが私たちの向き合っている現実です。私たちは何も求めません。私たちは自分たちの答えを見つけました。私たちには力が必要です。自分を守れない国は踏みつぶされるからです。この世界は、力ある者たちが、人々や人間性、正義、民主主義を考えるかわりに、破壊と荒廃と滅亡をもたらす世界です。


彼らは、壊したい相手には誰でもテロリストの名を付けます。200年間、イランはどの国にも攻め込んでいません。200年間です。私たちはいつも自分を守ってきました。にも関わらず今、私たちがテロリストで、地域の不安定要因だと非難されるのです。そのために、私たちは自分たちの戦略として、自衛のための力を求めることを選びました。


私たちが求めるのは、侵略するための力ではありません。エネルギーは発展のために求めるのであって、爆弾をつくり、破壊し、社会を脅かすために求めるのではありません。そして私たちは、安全保障のために協力したいと考えています。


イラン国民は、この7か月、毎晩街頭に立ってきました。イランを守るためであり、アメリカとイスラエルが扇動し、武器を持たせた者たちが、国内で不安を引き起こすのを許さないためです。


7か月間、イラン国民は昼も夜も街頭にいます。国民は私たちの力であり、私たちは国民の力とともに立っています。イランは、存続と発展を脅かされない程度に強く、その力を支配のために使わない程度に責任を持ち、自国の安全を近隣諸国の不安のなかに求めない程度に先を見通していなければなりません。


イランの防衛について申し上げます。私たちが防衛システムを築いたのは、イランの都市への爆撃が報復を受けずに済むと誰も思わないようにするためです。イランの軍事力は防衛のためのものです。


しかし、はっきり言います。私たちは自国を守るために、誰の許可も求めません。エネルギーは、発展のために求めます。長年、イランの平和的な核計画について、遠心分離機(ウラン濃縮装置)、濃縮、制裁、爆弾という言葉で語られてきました。しかし、わが国民にとって、核技術は発展の権利の一部です。原子力は、患者には治療を、農業には食料安全保障を、産業には技術を、そして持続可能な電力の未来をもたらします。


イランは、核の知識が少数の国の独占的な特権になることを受け入れません。イランは核兵器を安全の要因だとは考えていません。しかし、科学、産業、平和的エネルギーへの権利を放棄することもありません。はっきり申し上げます。核兵器は持たない、核の知識を奪われることも受け入れない、ということです。


イランの核をめぐる立場は、戦場では解決しません。解決の道は合意です。イランの計画が平和的だという信頼できる確信を世界に与え、イラン国民にも権利が守られるという確信を与える合意です。


私たちの第3の原則は、安全保障のための協力です。私たちは、戦争が国境を知らない地域に暮らしています。一国の危機は隣国に広がります。だからイランは、近隣諸国を自国の安全を脅かす競争相手とは見ていません。私たちは、近隣諸国が強くあることを望んでいます。


ホルムズ海峡は、誰もが利用できる水路です。その一方で、この水域の歴史的な守り手が、不当な制裁のために、自国の海でさえ航行の自由を使えなくされるということはあり得ません。


彼らは私たちの道をふさぎながら、同じ水路を通じて、国々を滅ぼすための武器、爆発物、ミサイル、エネルギーを運びます。そんなことは許されません。私たちの国でそのようなことが起こるのを、私たちは許しません。敵対的な艦隊の常駐や戦争の拡大は、安全をもたらしません。航行の安全を、沿岸国の安全と切り離して考えることはできません。


閣下の皆様。


パレスチナについて申し上げます。


パレスチナは、今も国際社会の良心に刻まれた傷であり、ガザは、民間人の苦しみを防ぐ国際的な仕組みが機能しなかったことの象徴であり続けています。数十年にわたって決議は出されてきましたが、占領と暴力は続いています。


私たちは、平和を語りながらパレスチナを無視することはできません。パレスチナに正義がなければ、西アジアの持続的な平和は成り立ちません。占領、侵略、不正義が世界にある限り、抵抗(ここではパレスチナの抵抗運動を指す語)は続きます。その一つの形が傷つけられれば、別の形で、おそらくはより強くなって、再び現れます。


ガザは、絶え間ない殺戮と大規模な破壊のなかでも、抵抗は爆弾や封鎖で降伏に追い込めないという、人々の信念を示しました。


これは人間の本性です。人が土地から追い出されれば、抵抗します。家や住まいを爆撃されれば、抵抗します。抵抗しないで、どうしろというのですか。いじめを受け入れろというのですか。家や住まいから追い出されるのを受け入れろというのですか。この侵略の前に黙って座り、自分を守ろうとすれば、テロリストだと言われるのですか。


私たちが今日暮らしている世界では、新しい言葉遣いが生まれています。私たちの地域の問題は、遠くの大国どうしの戦争の口実になる前に、地域のなかで、地域の国々によって解決できるはずです。戦略的独立とは、どの外国勢力との関係も、隣国に対する戦争の可能性にならないということです。そして今、わが国への攻撃の決定、立案、実行に責任を負ったすべての人々に申し上げます。


わが国民は、彼らの軍事力と、その破壊的な決定がもたらした結果を、間近で経験しました。彼らはイランの粘り強さを試し、今ではよく知っているはずです。イランは戦争で降伏させることはできません。


イランはどの戦争も自ら始めたことはなく、常に交渉の席につく姿勢を示してきました。戦争は私たちに押しつけられました。しかし私たちは、自国を守るためなら戦争を恐れず、平和のためなら交渉から逃げないことを示しました。命をかけて、愛するイランを守り抜きます。


ご列席の皆様。


今回の総会の主題は、信頼の再構築です。信頼は言葉では築けません。二重基準をやめることが必要です。この地域では、核爆弾をはじめとする大量破壊兵器を持つのはイスラエル政権です。それなのに、査察はイランに求められています。イスラエルはガザで7万人を虐殺しましたが、爆撃されたのはイランで、それも交渉の席についているさなかでした。


イスラエルは核爆弾を持ち、核拡散防止条約(NPT)に加盟しておらず、その恥ずべき歴史のなかで、査察官を1人も自国に入れたことがありません。それなのに、何十億ドルもの武器を無償で与えられ、どの首都でも爆撃できる免責を得ています。


繰り返します。核爆弾はイスラエルにあり、査察官はイランにいます。イスラエルが殺し、イランが制裁を受けます。これは悲劇であり、誰に話しても笑われるような話です。彼らが殺し、私たちが制裁を受けます。そして制裁は、貧しい人々、病人、罪のない人々を狙い撃ちにします。


これこそ、アメリカが各国に、とりわけイランに対してやろうとしていることです。国民を邪悪な意図の犠牲にしようとしているのです。正義を求めるのなら、友にも競争相手にも、同じ基準を当てはめなければなりません。


人権は、地政学的な競争の道具ではありません。イランは特別な権利を求めません。平等な権利を求め、その責任を引き受けます。イランは長い歴史のなかで、一つの真実をはっきりと学びました。力を持たない世界は危険です。しかし、力の言葉しか理解しない世界にも、持続的な安全はありません。


国際法が、力ある者の利益に合うときにだけ執行されるなら、より多くの国々が、自国の安全を守るには自国の力だけに頼るほかないという結論に至るでしょう。それは、私たちすべてにとって、より危険な世界の始まりです。


21世紀を、力ある者の政治と、暴君の支配への逆戻りの時代にしてはなりません。軍事力が正統性に、制裁が外交に、暗殺が政治に、戦争が対話にとって代わる世界をつくってはなりません。


イランは世界に協力の手を差し伸べます。私たちは世界に、もう一つの戦争ではなく、平和と正義を呼びかけます。それは弱さからではなく、自らの力への自信と、この地域では誰も1人では安全を得られないという理解からです。安全を共につくるか、不安全を共に耐えるか、そのどちらかです。


私たちは、安全、正義、人間の尊厳が、すべての国民にとって奪われることのない共通の権利である未来を思い描いています。どの国民も周縁に追いやられず、どの声も権力の喧騒のなかで消えず、どの権力も、他者の未来を当人に代わって決める権利を持たない未来です。


国際秩序にふさわしい秩序は、諸国民の平等、正義、公平、そして人類の共通の意思のうえに築かれなければなりません。すべての人のためのものでない平和は平和ではなく、すべての人に及ばない正義は正義ではないからです。


最後に申し上げます。昨日のアメリカ大統領の発言は、世界の世論、思想家、政治家、法律家の目には、いじめの気質と力の論理を示す顕著な例であり、国連憲章の明文にも反しています。


彼は知るべきです。脅しはわが国民をより結束させ、より強くし、イラン人の抵抗をさらに強めます。イラン国民は力の前に頭を下げず、侵略者に後悔させるでしょう。これは、トランプや、いじめをしようとする者たちが理解すべきことです。


私たちは対話の用意があります。しかし、力の言葉は受け入れないことを、彼らは知っておくべきです。ありがとうございました。


—マスウード・ペゼシュキヤーン(Masoud Pezeshkian)イラン大統領


(ペルシャ語からのAI翻訳)

ettelaat.com/news/169371/%D…