2020年7月9日木曜日

「日本病」極まる2020年





世界はいまだ日本病のリスクにさらされているのか?
昨日The International  Economy という世界的に権威のある経済誌のspring号が出ました(コロナ禍でだいぶ遅れたようです)。特集の一つが「Is the world still at risk of the ”Japan Disease”?(?)」です。トリシェ元欧州中央銀行総裁の論考が最初で31名が寄稿しています。、私の論考は6番目に載っています。(他の人に比べて私の履歴が格段に落ちますが(苦笑))日本では「世界は日本化」などと言っていますが、世界は、日本経済のことを「英国病」に倣って「日本病」と揶揄しているのです。


また日本病の話が出たらしい。2017年にもほとんど同じ表紙での日本病の話題があったが。


The international economy Summer 2017


週刊朝日「近づくハイパーオンフレ・預金封鎖も」
2020年07月07日 藤巻健史
本日発売の週刊朝日の3ページに渡る記事「近づくハイパーオンフレ・預金封鎖も」に私の長目のコメントが載っている。私の他に小幡慶応大学院教授、小黒法政大学教授、このお二人とも財務省出身だが、かなりの危機感を表明している。財務省にいたからこそ、危機を実感できるのだろう。小幡教授は「財政は必ず破綻します」と断言されている。


「財政は必ず破綻します」ーーもはやいつ起こるか、どういう形で起こるかだけの話なのだろう。









われわれは日本の政府債務をGDP比や絶対額で毎日のように目にして驚いているのだが、これらは日本人にとって何の意味も持たないのか、それとも数字が発表されるたびに、みな大急ぎで目を逸らしてしまうのだろうか。(トム・ピケティ『新・資本論』2011年)





◼️財政破綻シナリオと破綻後戦略
慶應義塾大学ビジネススクール 小幡績, 2019 PDF