2022年2月28日月曜日

日曜討論「ロシア軍によるウクライナ侵攻」における小泉悠

 

「ロシア軍によるウクライナ侵攻」『NHKスペシャル』日曜討論(2022年2月27日)の出演者は下記の通り。


外務大臣 林芳正

笹川平和財団主任研究員 畔蒜泰助

政策研究大学院大学教授 岩間陽子

東京大学専任講師 小泉悠

前駐米大使 杉山晋輔

東京大学大学院教授 鈴木一人


ここではツイッターにて拾った小泉悠氏の発言いくつか列挙する(正確な引用かどうかはわからない)。


「これは大きな戦争であり、20世紀前半の大きな戦争を再びロシアがやり始めた。大きな戦争はもう起きないという考えが通用しなくなった」


「ロシアの狙いは、現在のウクライナの政権を倒し、ロシアの傀儡政権を立てること。ゼレンスキーの命が狙われている。ウクライナがバラバラの複数に分けられる可能性もあり、国家の存続が危うい状況」


「ロシアはシリアやチェチェンでは無差別爆撃をしていた訳ですけど、今回は気を使ってやっている。それはウクライナ制圧後の統治への影響を考えていると思われるが、あまり上手く進軍できていないので、これから軍事攻撃を過激にエスカレートさせる可能性があり、それが恐い」


「ロシアに武力侵攻を許した時点で、バッドエンドは決まってしまった。あとはどのバッドエンドがよりマシか、支援を続けて膨大な犠牲が出してそれでも戦い続けてもらうか、降伏を呼び掛けて暴力による主権侵害を許すか、より筋が通ったバッドエンドを選ぶしかない。」


「核を持つ大国が周囲からの抑止に耳を貸さず突き進んだ場合、こうした不都合な現実(よりマシなバッドエンド選び)が起こる。ではどうすればこうした事態を抑止できるのか。もし抑止できなかったらどう対処するのか。これはまさにいま日本も、国家安全保障戦略として考えなくてはならない問題。」


「少なくとも民主主義の政権が徹底抗戦するということであるなら、どんな結果になってもそれを援助しなければならないのではないか。それが、軍事力でなんとでもなるという考えの抑止にもなるのではないか?」