2024年10月12日土曜日

乞う、21世紀のポルポト出現

 

慄然とするね、こういったテスラのロボットは。


ポケベル遠隔操作による殺人があったところだから、いっそう脊髄反射的にゾッとするよ。



ま、それなりに長く生きたから諦観するところがないではないが、まだ若い齢だったら真に絶望的になっただろうよ。



21世紀のポルポトに出現してもらって、科学者を皆殺しにするぐらいしか救いはないんじゃないかね、

ラブレーはこう書いている、《良心なき科学は魂の墓場にほかならない》と。まさにその通り。坊主の説教なら、昨今の科学は魂の荒廃をもたらしているとの警告になるが、周知の通り、この時世では魂は存在しない。事実、昨今の科学は魂を地に堕としてしまった 。〔・・・〕魂以外に人間は存在しないのにもかかわらず。

ce qu'a écrit RABELAIS…  « Science sans conscience - a-t-il dit - n'est que ruine de l'âme ».   Eh ben, c'est vrai.  C'est à prendre seulement, non pas comme les curés le prennent, à savoir que ça fait des ravages, dans cette âme qui comme chacun sait n'existe pas, mais ça fout l'âme par terre !   …il n'y a pas plus de monde que d'âme(Lacan, S21, 19 Février 1974)

科学はとりわけ死の欲動と結びついている[La science est liée à ce qu'on appelle spécialement pulsion de mort](ラカン、S 25, 20 Décembre 1977)



こういう話もあるな・・・




これらAIディストピアはもはや避けようがないよ、冗談抜きで「ポルポト」に乞う以外は。それも実際はもう遅すぎるんだろうが。


フローベールの愚かさに対する見方のなかでもっともショッキングでもあるのは、愚かさは、科学、技術、進歩、近代性を前にしても消え去ることはないということであり、それどころか、進歩とともに愚かさも進歩する! ということです[Le plus scandaleux dans la vision de la bêtise chez Flaubert, c'est ceci : La bêtise ne cède pas à la science, à la technique, à la modernité, au progrès ; au contraire, elle progresse en même temps que le progrès !]

(クンデラ「エルサレム講演」1985年『小説の精神』所収)