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2023年4月6日木曜日

米政府は世界を破壊することを選ぶだろう

 

世界の終わりは内的カタストロフィの投射である[Der Weltuntergang ist die Projektion dieser innerlichen Katastrophe](フロイト『症例シュレーバー』第3章、1911年)


………………


キム・ドットコム (Kim Dotcom)氏は、3月10日に突如発表されたイランとサウジアラビアの関係改善合意の3日後のツイートを本日ふたたび強調している。


@KimDotcom April 6


この下のツイートは、今、世界にとって最大のリスクである。世界貿易における高速の脱ドル化により、米政府が機能するのに十分な負債を調達することが不可能になる。米軍は手に負えなくなる。今か今かと大きな紛争に使わざるを得なくなる。

@KimDotcom Mar 13


米政府は、もはや軍事の余裕がないことを知っている。結論は、「今使うか、使わないか」ということになる。それが危険だ。


第三次世界大戦は避けられないように見える。米政府は、国民や世界からの破産や罰を受け入れるくらいなら、世界を破壊することを選ぶだろう。

Kim Dotcom @KimDotcom April 6 2023

This tweet below is now the biggest risk to the the world. The high-speed de-dollarization in global trade will make it impossible for the US Govt to raise enough debt to function. The US military becomes unaffordable. It will have to be used for a major conflict now or never.

@KimDotcom Mar 13

The US Govt knows it will no longer be able to afford its military. The conclusion will be to use it now or never. That’s the danger.


World War III seems inevitable. The US Govt would rather destroy the world than accept bankruptcy and punishment from its citizens and the world.




親NATO(親米親宇)であれ親露であれ、あるいは中立であれ、現在の世界の脱ドル化への急速な動きーー基軸通貨ドル崩壊への道ーーに驚愕していない連中はカボチャ頭である(参照:脱ドル化の影響)。



この急激な脱ドル化の直接の引き金となったのは、「中国の仲介による」イラン・サウジアラビア関係改善合意なのである。


在中国大使館参事官、アジア局中国課長などを歴任された元外交官の浅井基文氏はこの間の消息について比較的詳しく記事にされている。


 3月10日に突如発表されたイランとサウジアラビアの関係改善合意は大きな驚きを持って受け止められました。しかも、この合意成立を仲介したのが中国であったということも世界中を驚かせるに十分でした。とりわけ、中東政治を長年にわたって支配・差配してきたアメリカが受けた衝撃は並々ならぬものがありました。そのことを示すエピソードがあります。……(イラン・サウジアラビア関係改善合意と中国の仲介外交、浅井基文 4/2/2023


ーーと始まり、何が起こったのか今後どんな影響をもたらすのかを考える、少なくともその手始めになる秀逸な記事であり、とても勉強になる。