2024年5月3日金曜日

現在の状況は、米国の仮面があからさまに剥がれたに過ぎない

 


ミアシャイマーももはや繰り返すほかないようだ、イスラエルロビー、イスラエルロビーと。



◼️ミアシャイマー「イスラエルロビーと米国の政策」講演(2017年3月24日)

What Has Changed Since Publication of The Israel Lobby and What the New Administration Can Do Differently 、JOHN MEARSHEIMER ON MARCH 30, 2017

米国はイスラエルと、 現代史上類を見ない特別な関係にあり、それはほとんどロビー活動によるものである。〔・・・〕援助は無条件に与えられる。言い換えれば、 イスラエルはヨルダン川西岸に入植地を建設するなど、 米国が反対することをしても援助を受けられるのだ。〔・・・〕米国がほとんどあらゆる場面でイスラエルの行動を擁護することに深くコミットしていることに気づかないのは目も耳も不自由な人だけだろう。

イスラエルの評判を落とす重要な汚点は、パレスチナ人に対する残虐な扱いであり、アパルトヘイト国家と化している事実である。〔・・・〕この紛争が今後数十年でどこに向かうのかを言うのは難しい。多くのイスラエル人は、機会があれば大イスラエルからパレスチナ人を追放し、それによってアパルトヘイトの必要性をなくすことに確かに関心がある。しかし、そのような結果になる可能性は低い。現在、大イスラエルの国境内には600万人以上のパレスチナ人が住んでおり、もしイスラエルがパレスチナ人を家から追放しようとすれば、彼らは間違いなく激しい抵抗を示すだろう。さらに、大規模な民族浄化はイスラエルの評判に大きく永遠に残る汚点となるだろう。イスラエルは単にアパルトヘイト国家のままであり、ロビーの助けを借りて、我を通し、世界のほとんどの人がイスラエルをのけ者国家だと考えているという事実をただ黙って受け入れる可能性の方が高い。〔・・・〕

この紛争が最終的にどのように解決されるのか、あるいは解決されないのかを理解するまでには、おそらくあと20年か30年はかかるだろう。どのような結果になろうとも、この先数十年間はイスラエルと、とりわけパレスチナ人にとって大きな問題が待ち受けていることを、私は深く悲しんでいる。そしてアメリカもまた、イスラエル保護と特別な関係の維持のためにロビー活動が時間をかけて行われ、アメリカの政治だけでなく知識人にも害を及ぼす可能性が高い。




伊藤貫もジェフリーサックスも同様なことを言い続けている。



伊藤貫)僕はユダヤ陰謀論を唱えている訳ではないですが、本当の事を言います。アメリカの金融業、 マスコミ、 シンクタンク、民主共和両党の政治資金ネットワーク。この4つの大部分を支配しているのはユダヤ人です。(伊藤貫【イスラエル・ハマス戦争状態①】報道されない各国の動きと減衰するアメリカ|伊藤貫×室伏謙一 youtube 2023/11/01の8分前後)



◼️アジア太平洋NATO:戦争の炎をあおる ジェフリー・サックス 2023年7月10日

An Asia-Pacific NATO: Fanning the Flames of War   Jeffrey Sachs July 10, 2023

世界は狂ってしまったが、特にアングロ・サクソンの世界が心配だ。〔・・・〕

今、私たちの国の政治には、深く落胆させられるものがある。その深い狂気とは、米国に引き継がれた大英帝国の思考だと思う。私の国、アメリカは、20年前、30年前と比べても、いまや見分けがつかない。実のところ、誰がこの国を動かしているのかよくわからない。今のアメリカ大統領がそうだとは思えない。私たちは将軍たちによって、安全保障機構によって運営されている。国民には何も知らされない。外交政策について語られる嘘は、もうほとんど聞くことも読むこともできない主流メディアによって毎日、蔓延している。『ニューヨーク・タイムズ』、『ワシントン・ポスト』、『ウォール・ストリート・ジャーナル』、そして主要テレビ局は、日ごとに政府のプロパガンダを100%繰り返しており、それを打破することはほとんど不可能だ。

軍産複合体とその企業ロビーは、私が教えている東海岸の大学を乗っ取っている。私はハーバード大学で20年以上教え、現在はコロンビア大学で教えている。大学における情報機関の影響力は、私の経験では前例がない。  これらはすべて、あまり世間に知られることなく、ほとんどサイレント・クーデターのように起こっている。  議論もなく、公の政治もなく、正直さもなく、文書も公開されていない。すべてが秘密であり、機密であり、少しミステリアスである。  私はたまたま世界中の国家元首や閣僚と関わる経済学者であるため、公式の「物語」や蔓延する嘘を突き通すのに役立つ多くのことを聞き、多くのことを目にしている。




要するに現在の状況は、米国の仮面があからさまに剥がれたに過ぎない。