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2018年2月26日月曜日

ゴダールとアンナ・カリーナ

いやあちょっと泣けたな、このドキュメンタリー

◆Jean-Luc Godard / Anna Karina documentary




ボクが単にムチだったせいかもしれないけど。




全部を信じちゃいけないだろうけどね、たかだかドキュメンタリーなんだから。

というか、もっと正確にいえば、

……私にとっては、或る人間について重要に思われることは彼の生涯における偶発的な諸事件ではなく、彼の生れとか、彼の恋愛事件とか、種々の不幸とか、その他、彼について実地に観察することができる事実の殆どすべては、私には何の役にも立たない。すなわちそれらの事実は、或る人間にその真価を与え、彼と彼以外のあらゆる人間との、また彼と私との決定的な相違を生ぜしめている事柄について、私に何事をも教えてはくれない。

そして私としてもしばしば、この種類の、我々の認識を実質的には少しも深めはしない生活上の消息について、相当な好奇心を抱くことがあるのだが、私の興味を惹く事柄が必ずしも私にとって重要なものであるとは限らないのであって、これは私だけでなく、だれの場合にしても同じことが言える。要するに、我々は、我々を面白がらせることに対して常に警戒していなければならない。(ヴァレリー『ドガ・ダンス・デッサン』 吉田健一訳)

けれどもすくなくとも1960年代前半のゴダールについては、こういったことを言い切れるもんだろうか?





ようするに1960年にはこうだった二人が、




1965年にはこうなるって話だ




離婚後もゴダールはアンナ・カリーナのおもかげを追い求めたんだろうかね

ある時、混同してしまったことがあるんだけど。



このAnna Karinaを、『カルメンという名の女 Prénom Carmen』(1983年)のミリアム・ムーセル Myriem Roussel と。



で、ゴダールは2年後のJe vous salue, Marie (1985年)では、主演として使っているのだな。




ーーこれで観ると、だいぶ違うけどね、アンナ・カリーナのような軽やかさもキレもまったくないね。

◆Une femme est une femme(1961)



ーーいやあ、こうじゃなくちゃな。

ふたりの破局間近に撮影された次のダンスだっていいさ

◆Bande à part (1964) - Dance scene [HD]