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2018年10月16日火曜日

女の優しい手

バスに揺られてプノンペンまで来たんだが、一泊したあといつも向かうシエムリアップじゃなくて、東南に下りてデルタ地帯の高床の掘っ立て小屋に泊まってみた。






とっても汚い小屋なんだけど、女の子が川で魚とってくれて岩塩をまぶして炭で焼いてくれる。極上の味だよ、海の魚は男の味、川の魚は女の味というけど、川魚の欠陥は獲れたてでないと、真の味が味わえないこと。生け簀の川魚でもだめ。それがここでは味わえる。その味に、濁って黄みがかった米焼酎がなんとあうことか。







で、とっても豊かな腰回りをした彼女が、
夜は「足」のマッサージまでしてくれる・・・


葦、川の泥水、淡水魚たちの微かな匂い、
若い女の米をとぐ濡れた手。
ボクは見た、優しい女の手を。
燻し銀の腕輪をつけたその手が
かたつむりが通った跡のような白い筋に
法螺貝のようにむせび泣くのを。


ああでもわずか二日で、すっかりカラカラになっちまった、
若かったら一週間ぶっ続けでもいいのに


敷まろの大和心をひと問はば上げ潮まどふ枝垂れ桜

垂れまらに馬乗りすらむはしためのたぎつ河内に船出しめやも