2019年12月15日日曜日

信者たちよ、わたしを離れて去れ。わたしを拒め。

信者たちよ、わたしを離れて去れ。わたしを拒め。ーー最低限こうあるべきだな。

弟子(信者)たちよ、わたしはこれから独りになって行く。君たちも今は去るがよい。しかもおのおのが独りとなって。そのことをわたしは望むのだ。

まことに、わたしは君たちに勧める。わたしを離れて去れ。そしてツァラトゥストラを拒め。いっそうよいことは、ツァラトゥストラを恥じることだ。かれは君たちを欺いたかもしれぬ。

Allein gehe ich nun, meine Jünger! Auch ihr geht nun davon und allein! So will ich es.

Wahrlich, ich rathe euch: geht fort von mir und wehrt euch gegen Zarathustra! Und besser noch: schämt euch seiner! Vielleicht betrog er euch. (ニーチェ『ツァラトゥストラ』第一部「贈りあたえる徳」)

ようするに信仰の対象となっている人物や組織は、このように信者に向かって言うべきじゃないだろうか、ってことだ。そうすれば認めるよ。かりにその宣言が偽善であっても。