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2020年2月17日月曜日

いつ終わるんだろ

コロナウイルスいつ終わるのかでしらべちゃったよ、4月とか5月ってのもあるな。


――いつまで感染が続くのでしょうか。

西浦 2月初旬でピークが終わるとは思えません。いまのところ教科書通りのカーブを描いて感染者が増え続けています。香港の研究チームも発表していますが、この感染は5月ごろまでは続くでしょう。私たちの研究でもほぼ同じ結果が出ています。まだ収束する気配はありませんから、長丁場になることが予想されています。




今住んでる国でも北部の中国国境近くの1万人ほどの人口の村に11人の感染者がいて封鎖があるのだが(全国トータル16人)、南部の学校までが休みで、次男っていつ学校いくんだろ? ひょとして4月ぐらいまで休みなんだろうか。長男は医学校行ってて毎日半日ぐらいで帰ってくるんだけど、普通はバスで通うところをバイク通学してるね。

日本だってそのうち100人単位で毎日死者が出るなんて状況になるんだろうかね。武漢ではこのところ日々200人ぐらい死んでるらしいけど。


日本国内で新型コロナウイルスの感染が相次いで確認されていることについて、WHO=世界保健機関でシニアアドバイザーを務める進藤奈邦子さんが、横浜市で開かれている学会の会場で報道陣の取材に応じ「世界中が今後の日本の対応を注視している」と話しました。
進藤さんは日本国内で、相次いで感染が確認されていることについて「中国以外のほかの国では感染経路の追跡ができている。接触者の調査を行って一つ一つ消し止めることで感染は広がりを見せていない。日本だけが少し様相が異なっている」と指摘しました。

そして、和歌山県で医師への感染が確認されたことから「こうした感染症は病院内での感染を契機に大きく広がりを見せるケースがある。患者の診察中だけでなく、マスクやゴーグルなどの感染防護具の着脱の際にも気をつかうなど、院内での感染制御を改めて徹底してほしい」と話しました。

さらに日本で今後、感染の広がりがどうなっていくのかを見極めることが、世界的な対策を考える上で重要だとして「クルーズ船への対応も含め、世界中が今後の日本の対応を注視している」と話しました。(新型ウイルス「世界が日本の対応を注視」WHO進藤氏 2020年2月14日


2009年の流行は騒がれただけで死者は少なかったようだが、今度はどうなんだろ? 香港インフルエンザぐらいはいくかもな




大都市の満員電車だな、やっぱり危ないのは。


でも途轍もない人数の高齢者ばかり死んでしまうということはなさそうだね、今回は。

心配の種の第一は高齢化社会である。しかし、これは必ず一時である。一時であり、また予見できるものは耐えられる。行政は最悪の場合を考えて対策を立てるものである。当然そうあるべきであり、行政特有の習性でもある。最悪の場合が実現の確率がもっとも高いとは限らない。高齢者が働けるように医学も行政も考えて突破するのが正道であるが、平均寿命自体が減少に向かうかもしれない。嬉しいことではないが、2030年といわれるピークまでに流行病が絶無である確率のほうが少ない。(中井久夫「日本の心配」神戸新聞、1997.3.05)



いやあシツレイしました、脅してしまって。

今までほとんど日本のウイルスニュースも読まないでいた身の30分漬けの記述ですから、アシカラズ。


◼️追記

新型コロナウイルスに我々はどう対峙したらいいのか(No.2)
新たな段階に入っている新型コロナウイルスと人類の戦い

東北大学医学系研究科 微生物学分野  押谷仁教授 2020年2月12日
我々は今、非常に厄介なウイルスを相手に戦っている。「過度に恐れずにインフルエンザと同じような対応を」というメッセージを伝えるだけでこのウイルスにたち向かうことができるとは私は考えていない。そもそも、このウイルスは明らかに季節性インフルエンザと同じではない。日本でも、毎年高齢者を中心に多くの人が季節性インフルエンザで亡くなっている。しかしその死亡のほとんどはインフルエンザ感染の後に起こる細菌性肺炎やインフルエンザ感染をきっかけに寝たきりの高齢者などが心筋梗塞など別の原因で亡くなるインフルエンザ関連死と呼ばれる死亡を含んだものである。このため、インフルエンザは高齢者の最後の命の灯を消す病気と言われている。

しかし、この新型コロナウイルスはまったく違う。重症化する人の割合は低いが、重症化した人ではウイルスそのものが肺の中で増えるウイルス性肺炎を起こす。重症のウイルス性肺炎は治療が困難で、日本でも救命できない例が出てくる可能性は十分に考えられる。寝たきりの高齢者などにとってもこのウイルスはもちろん危険なウイルスであるが、中国では50-60代の人も多く亡くなっており、30-40代の人の死亡も報告されている。多くの人にとっては、季節性インフルエンザと同じ程度の病気しか起こさないウイルスだからといって、決して侮ってはいけないウイルスである。
このウイルスは、急速な勢いで世界に拡がっている。このウイルスとのここまでの戦いは人類の側の完敗に終わっている。そのウイルスの拡散するスピードに人類はまったく追いつけておらず、すべての対応が後手に回っている。それは中国だけではなく日本やWHOを含めたすべての国際社会がそのスピードについていけていない。しかし、このウイルスに我々の想像を超えるようなスピードを与えたのは人類なのだということも忘れてはいけない。

同じようなウイルスが50年前に出現しても中国の一つの地域で謎の肺炎で多くの人が亡くなったという程度のもので終わったはずである。SARSの起きた2003年とも我々はまったく違う時代を生きている。SARSは広東省の広州で最初の感染拡大が起きて、ウイルスが香港を経由して世界に拡散することで世界的な流行となった。SARSは幸いにして日本で流行を起こすことはなかったが、今は広州と日本の間に毎日多く直行便が飛んでいる。今、広州で同じことが起きたら日本は真っ先に流行を起こす国になっている可能性は高い。このウイルスを世界中に運んでいるのは動物ではなく、人である。中国国内、さらに中国と日本を含む多くの国との人の行き来が急速に増大したことがこのウイルスに人類に制御できないようなスピードを与えてしまったことは明らかである。

新型コロナウイルスの流行は収束に向かっているのではないかという楽観論が広がっている。このような大規模な流行が同じ地域で1年以上にわたって続くことはあり得ないので、当然どこかの時点で流行は収束に向かっていく。武漢での流行がすでにピークを迎えているかの判断は慎重にすべきだが、おそらく武漢の流行は遠くない時期に収束に向かっていくことになると考えられる。しかし武漢での流行が収束に向かうことがこのウイルスとの戦いの終わりを意味しない。中国各都市は武漢から少なくても2-3週間遅れて流行が始まっているので、他の都市での流行がどう推移するのかは慎重に見極める必要がある。しかし、少なくても現時点で初期の武漢のような状態になっている場所はおそらくないというのはいい徴候だと考えられる。

しかし、もはや中国の疫学状況と日本の国内の状況は必ずしもリンクしない。今、我々が最も懸念しないといけないのは渡航者からの感染連鎖がすでに国内で成立している可能性である。国内で成立しているかもしれない感染連鎖は、当然中国の疫学状況にまったく影響をうけない。我々はまだ国内の流行の始まりさえ検知できていないのである。楽観的な情報に流されて安心できる状況には到底ない。