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2021年1月2日土曜日

穴への祈り

最も重要な悟りは、悟りなどないという悟りである。それが、穴への祈りだ。


蚊居肢ブログは、日本語で書かれたものでは、おそらく最も「欲動=リビドー =享楽」を連発しているブログだろうが、これらの語は訳語が悪い。欲動Triebとは本来、身体的な駆り立てるTreiben力である。「駆り立てる力」では長いから、欲動やら享楽やらと呼んでいるだけだ。だが享楽という語はよくない。悦もよくない。欲動でよろしい。


たとえば女性の享楽は、女性の欲動、もしくは女性の駆り立てる力でよろしい。男も女もこの力に駆り立てられる。


何が人を駆り立てるのか。穴である。穴という引力である。女性の享楽とは原穴埋めにかかわる。すなわち女性の穴埋めである。だが完全なる穴埋めは不可能である。穴埋めの残滓が必ずある。この意味では、女性の享楽とは、女性の穴である。悟りとは穴埋め不可能な女の穴への祈りである。