優れたものは軽やかであり、一切の神的なものは華奢な足で走る。(ニーチェ『ヴァーグナーの場合』トリノ書簡) |
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なおひとこと、選り抜きの耳をもつ人々のために言っておこう、わたしが本来音楽に何を求めているかを。それは、音楽が十月のある日の午後のように晴れやかで深いことである。音楽が独特で、放恣で、情愛ふかく、愛想のよさと優雅さを兼ねそなえた小柄のかわいい女であることである。(ニーチェ『この人を見よ』) |
➡︎Arturo Benedetti Michelangeli - Beethoven - Piano Sonata No 3 in C major, Op 2 |
四分の三の力―― ひとつの作品を健康なものらしく見せようというなら、それは作者のせいぜい四分の三の力で産み出されていなくてはならぬ。 これに反して、作者がその極限のところまで行っていると、その作品は見る者を興奮させ、その緊張によって彼を不安におとしいれる。 あらゆるよいものは、いくぶん呑気なところがあって、牝牛のように牧場にねそべっている(ニーチェ『人間的な、あまりに人間的』) |
もう少しだよ、「師匠」に届くのは。
ボクはミケランジェリのあの箇所が好きでたまらないんだけどさ
四分の三の力でやってるわけじゃないんだろうけどそうきこえてくるんだな、
放恣で、情愛ふかく、愛想のよさと優雅さを兼ねそなえた小柄のかわいい女にさ
はやく名人吉川と呼びたいね