このブログを検索

2022年2月25日金曜日

ウクライナ民謡とロシア民謡

 

U Lisi (Ukrainian folk song) by Neha


ウクライナ民謡「森の中で」だが、歌っているのはスロバキアの女たち。もともと隣国のスロバキアにはウクライナ人がたくさん住んでいるエリアがあるそうだ。とっても魅惑的な民謡であり歌声だ。女たちはモラヴィアの作曲家ヤナーチェクの名品「利口な女狐」に出てきそうなメーキャップだ。






Laboratorium Pieśni - U lisi (Ой y лиси)


これはたぶんウクライナ女性の筈だ。こっちのほうが本来の姿に近いのだろう。とても素晴らしい。


でもウクライナ民謡ばかりではない。民謡はどこの国のもので惹きつけられる作品がある。バルトークは民謡の収集をしたが、自国の民謡だけでなくあのルーマニアダンスもいつ聴いてもすばらしい。


ドイツ軍の塹壕と十数メートルはなれた自軍の塹壕に籠っていたソビエト兵は、ドイツ側から自分達が歌っていたのと同じメロディーの歌が流れてくるのを聞いた。また時には自軍塹壕の近くに薬莢が投げ込まれ、中には下手なロシア語の文章で「歌詞を教えてくれ」と書かれた手紙が入っていたこともあったそう。(キャサリン・メリデール『イワンの戦争』)


いかにも塹壕の歌というのにふさわしい「ともしび(Огонёк)」は比較的新しい歌らしいね、1942年作曲だそうだ。


ロシア民謡の代表曲のひとつと見なされているカリンカもそんなに古くない。1860年作曲だ。


◼️

Kaka kakalin kakalin



ロシア民謡の起源は、コサック農民の土地であり、かつロシア文明発祥の地、ウクライナ民謡にあるかもね。