2022年4月7日木曜日

西側プロパガンダ奴隷の世界

 ま、人はみなそれぞれの仕方で「陰謀論者叩き」の標的になることを怖れているのだろうよ。


だから陰謀論者と認定されているらしいJ SATO氏によるマクレガー元陸軍大佐「ブチャ虐殺は米英の仕込み」もそれほどはまだRTされていない。通常だったら飛びつく情報の筈だけれど。真偽は別にして検討の対象とすることさえ人は怖れてるのだろう。




これはしょうがないだろうな、少なくとも西側イデオロギーの日本で大過なく生きていくためには裏切り者扱いされたくないだろうから。アンヌ・モレリによる名高い「戦争プロパガンダ」の10番目の法則は常に機能している。




この意味では最終的には西側プロパガンダが「情報戦としては」勝つんじゃないか。いくら「反西側サイド」が頑張ったって、一般公衆は戦争プロパガンダの10の法則に洗脳されまくっているのだから。結局、西側プロパガンダ奴隷の世界は、既存システムの座標軸が変わらない限り、このまま続いていくだろう。


そこのキミもあそこのキミも、既存システムのなかに「ちゃっかり坐りこんでいるか、席が空かないかきょろきょろしているか」だろうからな。


建築成った伽藍内の堂守や貸椅子係の職に就こうと考えるような人間は、すでにその瞬間から敗北者であると。それに反して、何人にあれ、その胸中に建造すべき伽藍を抱いている者は、すでに勝利者なのである。勝利は愛情の結実だ。……知能は愛情に奉仕する場合にだけ役立つのである。(サン=テグジュペリ『戦う操縦士』堀口大学訳)


須賀敦子はこの文を引用して、次のように言っている、《自分が、いまも大聖堂を建てつづけているか、それとも中にちゃっかり坐りこんでいるか、いや、もっとひどいかも知れない。座ることに気をとられるあまり、席が空かないかきょろきょろしているのではないか》(『遠い朝の本たち』)