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2022年11月14日月曜日

クープランの神秘の風

 いやあ、メロメロになっちゃたな、


◼️Raphaël Feuillâtre – Couperin: V. Les barricades mysterieuses (Arr. Antoine Fougeray for Guitar)


Raphaël Feuillâtre ーー1996年生まれらしい。遠くから微風が花の匂とともに吹いてくるような響きだよ。ボクが女だったら即座にゾッコンになるだろうな、最後にピアニッシモになって主題を歌うところがとくに痺れたな。


須賀敦子のタブッキ名訳を思い起こしちゃったよ、

女は笑って、どうしてそんな暮らしをしているのかを話してくれなかった。もうすこし待って。そうしたら、ふたりでどこかに行ってしまいましょう。あたしのことを信じて。これ以上話せないんだから。それから窓ぎわですっぽりはだかになって、月を見ながら、言った。あんたの呼び唄、歌ってよ。でも、そっと、よ。おれが歌ってやると、女はたずねた。あたしのことを愛している? 突っ立ったまま、なにかを待っているみたいに夜を眺めている女を、おれは窓際に押しつけて、抱いた。(ダブッキ『島とクジラと女をめぐる断片』須賀敦子訳)ー



クープランのこの曲「神秘の障壁 Les Barricades Mysterieuses 」は、シュシャオメイ(朱玫)の演奏に出会って打たれ、そのあとアマチュアピアニスト中村香織さんのを聴いてこれまた気に入ったのはーーいま調べてみると4年前だがーーすっかりご無沙汰してたや。


◼️ZHU XIAO MEI 

◼️中村香織



クープランとかラモーとかいざ聴いてみるととってもいいんだけど、あまり聴かないんだ。少し前からスカルラッティ弾きのマルセル・メイエ(Marcelle Meyer)のラモーをふときいて惚れ惚れしちゃたよ。