2024年9月28日土曜日

サイード・ハッサン・ナスララの死

 


あっさり死んじまったな、サイード・ハッサン・ナスララは。



イスラエルというより、真の悪はアメリカである。騙されてはならない。

とはいえこれだけ一挙にヤラレちまうもんかね、位置情報を把握していたとしか思えないね。



バンカーバスター(地中貫通弾)使用という話もあるようだ。





………………


以下、ベン・ノートンによるサイード・ハッサン・ナスララの過去の発言をめぐるツイート。


ベン・ノートン@BenjaminNorton 2024年9月28日


米帝国はAIPAC(米国イスラエル公共問題委員会)を気に入っている。なぜなら、AIPACは米国政権の犯罪から注意を逸らすからだ


人々は、イスラエルに資金を提供し、イスラエルがジェノサイドを行うために使用する爆弾や弾薬を提供し、国連でイスラエルを保護する米国政府や米国資本家階級ではなく、イスラエルロビーを非難している。

Ben Norton@BenjaminNorton  Sep 28, 2024


The US empire loves AIPAC, because it draws attention away from the US regime's crimes.


People blame the Israel lobby instead of the US government and US capitalist class, which fund Israel, give Israel the bombs and ammo it uses to commit genocide, and protect Israel at the UN.


ベン・ノートン @BenjaminNorton 2024年4月17日


サイード・ハッサン・ナスララは理解している:「イスラエルを支配しているのはアメリカだ」と。

イスラエルは米国帝国の前哨地だ。米国のロビーを非難することは、この地域の反動政権が米国帝国主義との協力を正当化するために使う言い訳だ。




以下はナスララのコメント:

「バイデンから ネタニヤフへのの最近の電話は、私が以前言ったことのすべてを証明している。アメリカ人が何かを止めたいなら、止めさせることができる。アメリカ人がイスラエルに何かを強制することはできないという主張はナンセンスだ。一説によると、イスラエルがアメリカを支配していると言う。いや、イスラエルを支配しているのはアメリカだ。


「ユダヤ人とシオニストロビーの話は、こう言ってはなんだが、アラブ人がイスラエルと戦わなくて済むようにでっち上げた冗談だ。彼らはアメリカに行ってお金を預け、アメリカとの関係を確立するためにこれを行う。ユダヤロビーと競争するためにアラブロビーを設立するという口実出だし。75年経った今、アラブロビーから何が生まれたのかを見ることができる。アラブの資金はアメリカの金庫に積み上がっているが、ただそれだけだ」


Ben Norton @BenjaminNorton Apr 17, 2024


Sayyed Hassan Nasrallah gets it: "It is America that controls Israel".


Israel is an outpost of the US empire. Blaming the lobby in the US is an excuse that reactionary regimes in the region use to justify collaborating with US imperialism.

https://x.com/aldanmarki/sta/Aldanmarki/status/1780360238169792528/video/1


Here are Nasrallah's comments:


"The recent call from Biden (to Netanyahu) proves everything I said before. If the Americans want to stop something, they can make it stop. The claim that the Americans cannot force Israel to do something is nonsense. According to some theories, Israel controls America. No sir, it is America that controls Israel.


"The story about the Jewish and Zionist lobby is - forgive me for saying this - a joke invented by the Arabs so that they do not have to fight Israel. They do this so that they can go to America, deposit their money there, and establish relations with America, under the pretext that they are establishing an Arab lobby in order to compete with the Jewish lobby. After 75 years, we can see what came out of the Arab lobby. The Arab money is piling up in the American coffers, but that's it".




このベン・ノートンはおそらく昨年11月のマイケル・ハドソンインタビューを基盤としている。



◾️マイケル・ハドソン「なぜ米国はイスラエルを支持するのか?」Why does the US support Israel? A geopolitical analysis with economist Michael Hudson 2023/11/12

ベン・ノートン:イスラエルが明らかに戦争犯罪を犯しているにもかかわらず、なぜ米国はイスラエルを支援するために多くの資源を投入しているのか、あなたの分析を聞かせてもらえないでしょうか。


マイケル・ハドソン :まあ、確かにイスラエルを支援していますが、これは利他的な行為だからイスラエルを支援しているわけではありません。


アメリカにとって、イスラエルは近東における陸揚げ空母です。イスラエルは、アメリカが近東を支配するための離陸地点なのです。

So I am wondering if you could provide your analysis of why you think the U.S. is investing so many resources in supporting Israel while it is clearly committing war crimes.


MICHAEL HUDSON: Well, certainly it is supporting Israel, but it’s not supporting Israel because this is an altruistic act.

To the United States, Israel is its landed aircraft carrier in the Near East. Israel is the takeoff point for America to control the Near East.

〔・・・〕

アメリカからすれば、イスラエルがアメリカの尻尾を振っているのではなく、その逆なのです。あなたはアメリカがイスラエルを支援していると言いました。私は、アメリカがイスラエルを支持しているとはまったく思いませんし、ほとんどのイスラエル人も、ほとんどの民主党議員もそう思っていません。


アメリカはネタニヤフ首相を支持しています。イスラエルではなくリクードを支持しているのです。イスラエル人の大多数は、イスラエル建国以来の中心的人口である非宗教的イスラエル人は、リクードとその政策に反対しています。

つまり、アメリカにとってネタニヤフ首相は、ウクライナにおけるゼレンスキーのイスラエル版なのです。


そして、ネタニヤフ首相のような不愉快で、日和見主義者で、賄賂と汚職で起訴されている人物がいることの利点は、ガザで起きている攻撃に驚愕している全世界の注目が、アメリカを非難しないことです。

彼らはイスラエルを非難しています。ネタニヤフ首相やイスラエルを非難していますが、爆弾や銃を次から次へと飛行機で送り込んでいるのはアメリカです。アメリカでは販売が禁止されている22,000丁の機関銃や自動小銃が、ヨルダン川西岸で入植者が使うためにアメリカから送られているのです。

良い警官と悪い警官という見せかけがあるのです。

So from the United States, it’s not Israel’s wagging the American tail, just the opposite. You mentioned that America is supporting Israel. I don’t think America is supporting Israel at all, nor do most Israelis, nor do most Democrats.

America is supporting Netanyahu. It’s supporting Likud, not Israel. The majority of Israelis, certainly the non-religious Israelis, the core population of Israel since its founding, is opposing Likud and its policies.

And so what really is happening is that to the United States, Netanyahu is the Israeli version of Zelensky in the Ukraine.

And the advantage of having such an unpleasant, opportunist, and corrupt person as Netanyahu, who is under indictment for his bribery and corruption, is precisely that all of the attention now of the whole world that is so appalled by the attacks going on in Gaza, they’re not blaming the United States.

They’re blaming Israel. They’re blaming Netanyahu and Israel for it, when it’s the United States that has been sending plane load after plane load of bombs, of guns. There are 22,000 machine guns, automatic guns, that are banned for sale in the United States that America is sending for the settlers to use on the West Bank.

So there’s a pretense of good cop, bad cop.

〔・・・〕

さて、米国の外交官にとって、あなたがイスラエル支援と呼ぶものは、実際には、近東の他の地域を軍事的に支配する米国の能力を支援するものです。


すべては石油のためです。アメリカはイスラエルを愛しているからイスラエルに資金を提供しているのではなく、イスラエルはアメリカがシリア、イラク、イラン、レバノンを攻撃するための軍事拠点だからです。つまり軍事拠点なのです。

もちろん、親イスラエル、親ユダヤ政策という枠にはめ込むこともできますが、それは国務省の広報のためだけです。


アメリカの戦略が近東におけるエネルギーに基づいているとすれば、イスラエルはそのための手段にすぎない。目的そのものではありません。だからこそ、アメリカは攻撃的なイスラエル政府を持つ必要があったのです。


ネタニヤフ首相は、ある意味でアメリカの操り人形であり、ゼレンスキー首相とよく似ていると見ることができます。彼らの立場は、自国民の大多数に対してアメリカに依存しているという点では同じです。

だから、あなたはアメリカのイスラエル支援について話し続けています。まったくイスラエルを支持していません。大多数のイスラエル人を拒絶しています。イスラエル軍を支援しているのであって、イスラエルの社会や文化を支援しているわけではありません。 これは純粋な軍事政治であり、私はいつも軍関係者や国家安全保障関係者の間でこのように議論されているのを耳にしてきました。

だから、カバーストーリーに乗せられないように注意したい。

Well, to U.S. diplomats, what you call the support of Israel is really the support of the U.S.’ ability to militarily control the rest of the Near East.

It’s all about oil. America is not giving all this money to Israel because it loves Israel, but because Israel is the military base from which the United States can attack Syria, Iraq, and Iran and Lebanon. So it’s a military base.

And of course, it can frame this in terms of pro-Israeli, pro-Jewish policy, but this is only for the public relations view of the State Department.

If American strategy is based on energy in the Near East, then Israel is only a means to this end. It’s not the end itself. And that’s why the United States needed to have an aggressive Israeli government.

You can look at Netanyahu as being, in a way, a U.S. puppet, very much like Zelensky. Their positions are identical in their reliance on the United States against the majority of their own people.

So you keep talking about America’s support of Israel. It’s not supporting Israel at all. It rejects the majority of Israelis. It supports the Israeli military, not the Israeli society or the culture, have nothing to do with Judaism at all. This is pure military politics, and that’s how I’ve always heard it discussed among the military and national security people.

So you want to be careful not to be taken in by the cover story.

〔・・・〕

米国の計画には、インド、サウジアラビア、そしてトルコというワイルドカードがあります。トルコもこの石油とガスに関心を持っているからです。 もしイスラム諸国が、自分たちは本当に攻撃を受けている、キリスト教国である欧米によるイスラムへの攻撃は本当に死闘だと判断すれば、トルコはサウジアラビアや他のすべての国、シーア派、スンニ派、アラウィ派と一緒になって、私たちの共通点はイスラム教だと言うでしょう。


それは本質的に、アメリカの中国やロシアに対する戦いの延長線上にあります。


つまり、私たちが目にしているのは、ウクライナ人最後の一人までロシアと戦い、イスラエル人最後の一人までイランと戦うという脅しなのです。米国は台湾に武器を送り、中国に対して最後の台湾人まで戦いたくないか、と言おうとしています。そして、それが世界中で行われている米国の戦略なのです。


自国の支配のために他国を煽って戦争をさせようとしているのです。ローマはそうやってノルマン軍を使って南イタリア、イギリス、ユーゴスラビアを征服しました。


イスラエル、そしてガザでの全攻撃をめぐってニュースになっていることは、サラエボでの銃撃戦が第一次世界大戦の始まりであり、セルビアでの銃撃戦がすべての始まりであったように、この戦争の序論、引き金にすぎません。

So you’re having the wild cards in the U.S. plan, India, Saudi Arabia, what will it do, and Turkey, because Turkey also has an interest in this oil and gas. And if the Islamic countries decide that they’re really under attack, and this attack by the Christian West against Islam is really a fight to the death, then Turkey will join with Saudi Arabia and with all of the other countries, the Shiites, and the Sunnis, and the Alawites will join together and say, what we have in common is the Islamic religion.

That is really going to be essentially the extension of America’s fight against China and Russia.

So what we’re seeing, I’m going to try to summarize now, what we’re really seeing is having fought Russia to the last Ukrainian, and threatening to fight Iran to the last Israeli. The United States is trying to send arms to Taiwan to say, wouldn’t you like to fight to the last Taiwanese against China? And that’s really the U.S. strategy all over the world.


It’s trying to fuel other countries to fight wars for its own control. That’s how Rome used the Norman armies to conquer southern Italy, England, and Yugoslavia.

Israel, and what is in the news over the whole attacks in Gaza, is only the opening stage, the trigger for this war, just as the shooting in Sarajevo started World War I in Serbia started everything.



※追記




イランはどうするのかね、イスラエルを攻撃したら敵に核兵器を使われる可能性が高いだろうし、少なくともハメネイ師は必ず次の標的になるだろうし。