しかし、ジュリアン・アサンジ曰くの《「ガザでの大量暗殺に人工知能が使われている」「ガザの標的の大半は人工知能による標的設定の結果、爆撃されている。」》。そしてこのアサンジを言い換えた Afshin Rattansi 曰くの《米国、英国、EU が武装したイスラエルは、AI を使って大量虐殺規模で人間の命が破壊される AI ディストピアという概念を現実のものにした。》、この特に「AI ディストピア」AI dystopia をどうやって抑えるんだろうね、これはイスラエルだけにまったく限らず。
私は折に触れて「科学は進歩しすぎた」、そして「モスキートドローン」や「殺人ロボット」などの事例を出して、これらを利用した人間の本来の根にある破壊欲動はもはや止めようがないんじゃないか、と言ってきたが、ま、おそらくこれはふつうに考えれば、現在の共通の認識なんだろうよ。
◾️SCOTT RITTER: PUTIN'S GLOVES ARE OFF AS KURSK OFFENSIVE CRUSHES UKRAINE | ISRAEL-IRAN WAR COMING? Danny Haiphong, Aug 15, 2024 YouTube 43:45~ |
スコット・リッター: 私はロシアの上院議員にインタビューしたばかりだ。彼は退役軍人委員会の委員長で、プーチン大統領や国防省と非常に近い立場にあり、現在クルスクにいる。彼は、我々ロシア人は多くの装備と人員を捕獲しており、それを解析しているところだと言った。 彼によると、このグループは、ほとんどのNATO部隊よりも優れた、最新のNATO基準を満たしてる。彼らはフルスペクトラム・ドミナンス理論を採用し、車両レベル、時には小部隊レベルでスターリンク接続を備えており、これらすべてが衛星を通じて司令部に送られ、リアルタイムの位置が取得される。彼らは部隊の動きを追跡することができる。彼らはロシア軍がどこにいるかというリアルタイムの情報を得ており、人工知能を使用して機動するだけでなく、新しいドローン、新世代のドローン、高速ドローン、AI駆動のドローンを配備し、戦場に溢れている。 |
I just interviewed a Russian Senator, he's the head of the veterans committee, very close to Putin, very close to the ministry defense and he's down in Kursk right now and he said you know we being the Russians have captured a lot of equipment and a lot of people and we're putting it together. He said this group that came in is equipped to the most the highest modern NATO standards better than most NATO units. They use full spectrum dominancetheories, they have Starlink connectivity at the vehicle level, sometimes at the small unit level and all of this is fed up through satellites down to you know back down to the Command Staff to get realtime location they can track they can track the movement of their forces they have real-time Intelligence coming in saying where the Russians are and they use artificial intelligence to not only maneuver but to deploy new drones, new generation of drones high-speed drones uh Al driven drones that flood the battlefield. |
世界はそれほど長くないんじゃないかね。明日ぐらいにーーなんと10月7日という1周年記念日だがーーかなりの確率で起こりうるイスラエル対イランのやり合いによる世界的ディストピアへの突入が仮に僥倖的に抑えられても、近未来の「AI ディストピア」を避けうるシステム構築なんてのは考え難いんじゃないか。
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※附記 トマス・ホッブス Thomas Hobbesが、《人間は人間にとって狼[Homo homini Lupus. ]》としたのは、『市民論 (De cive)』にてのようだが[参照]ーーもともとこの表現は、ローマの喜劇作家プラウトゥスの『ろば物語』に出てくる言葉ーー、その具体的内容は『リヴァイアサン(Leviathan)』の次の二節に示されている。 |
わたしは第一に、全人類の一般的性向として、次から次へと力を求め、死によってのみ消滅する、やむことなく、また休止することのない欲望をあげる[in the first place, I put for a general inclination of all mankind a perpetual and restless desire of power after power, that ceaseth only in death. ](ホッブス『リヴァイアサン』第1部第11章) |
人びとは、すべての人を威圧しておく共通の力をもたずに生活しているあいだは、かれは戦争と呼ばれる状態にあるのであり、そして、かかる戦争は、万人の万人に対する戦争なのである[during the time men live without a common power to keep them all in awe, they are in that condition which is called war; and such a war as is of every man against every man. ](ホッブス『リヴァイアサン』第1部第13章) |
人間は、せいぜいのところ他人の攻撃を受けた場合に限って自衛性向が働く、他人の愛に餓えた柔和な動物なのではなく、人間が持って生まれた欲動にはずいぶん多量の攻撃性向も含まれている。したがって、われわれにとって隣人は、たんにわれわれの助手や性的対象たりうる存在であるばかりでなく、われわれを誘惑して、自分の攻撃性を満足させ、相手の労働力をただで利用し、相手を貶め・苦しめ・虐待し・殺害するようにさせる存在でもあるのだ。人間は人間にとって狼である[Homo homini lupus]といわれるが、人生および歴史においてあらゆる経験をしたあとでは、この格言を否定する勇気のある人はいるだろうか。 |
通例この残忍な攻撃性は、挑発されるのを待ちうけているか、あるいは、もっと穏やかな方法でも手に入るような目的を持つある別の意図のために奉仕する。けれども、ふだんは阻止力として働いている反対の心理エネルギーが不在だというような有利な条件に恵まれると、この攻撃性は、自発的にも表面にあらわれ、自分自身が属する種族の存続する意に介しない野獣としての人間の本性を暴露する。民族大移動、フン族――ジンギス・カーンおよびティームールにひきいられたモンゴル人―― の侵入、信心深い十字軍戦士たちによるエルサレムの征服などに伴って起こった数々の残虐事件を、いや、さらに最近の世界大戦の身の毛もよだつ事件まで を想起するならば、こういう考え方を正しいとする見方にたいし、一言半句でも抗弁できる人はあるまい。 |
自分自身の心の中にも感ぜられ、他人も自分と同じく持っていると前提してさしつかえないこの攻撃性向の存在[Die Existenz dieser Aggressionsneigung, die wir bei uns selbst verspüren können, beim anderen mit Recht voraussetzen]こそは、われわれと隣人の関係を阻害し、文化に大きな厄介をかける張本人だ。そもそもの初めから人間の心に巣喰っているこの人間相互の敵意のために、文化社会は不断に崩壊の危険に曝されている。欲動的情動は理性的打算より強力だから、労働共同体の利害などを持ち出しても、文化社会を繋ぎとめておくことはできないだろう。人間の攻撃欲動を規制し、その発現を心理的反動形成によって抑止するためには、文化はその総力を結集する必要がある。さればこそ文化は、人間を同一化や本来の目的を制止された愛の結びつきへと駆り立てるためのさまざまな方法を動員し、性生活に制限を加え、「隣人を自分自身のように愛せ」などという、本来をいえば人間の本性にこれほど背くものはないということを唯一の存在理由にしているあの理想的命令を持ち出すのだ。 |
しかし、必死の努力にもかかわらず、これまでのところ文化は、この点で大した成果はあげていない。犯罪人を力で抑える権利を自分にあたえることによって文化は、血なまぐさい暴力が極端に横行することは防ぐことができると考えている。けれども、人間の攻撃性がもっと巧妙隠徹な形であらわれると、もはや法律の網にはひっかからない。われわれはすべて、若いころの自分が他人に託した期待を錯覚だったとして捨て去る日を一度は経験し、他人の悪意のおかげでいかに自分の人生が厄介で苦しいものになるかを痛感するはずである。そのさいわれわれは、争いと競争を人間の活動分野から締め出そうとするからといって文化を責めることはできないだろう。争いと競争はもとより不可欠である。けれども、対立はかならずしも敵対関係を意味する必要はなく、ただ敵対関係を作りだすためのきっかけに悪用されているにすぎない。…… |
(フロイト『文化の中の居心地の悪さ』第5章、1930年) |
私の見るところ、人類の宿命的課題は、人間の攻撃欲動ならびに自己破壊欲動による共同生活の妨害を文化の発展によって抑えうるか、またどの程度まで抑えうるかだと思われる。この点、現代という時代こそは特別興味のある時代であろう。 いまや人類は、自然力の征服の点で大きな進歩をとげ、自然力の助けを借りればたがいに最後の一人まで殺し合うことが容易である。現代人の焦燥・不幸・不安のかなりの部分は、われわれがこのことを知っていることから生じている。 |
Die Schicksalsfrage der Menschenart scheint mir zu sein, ob und in welchem Maße es ihrer Kulturentwicklung gelingen wird, der Störung des Zusammenlebens durch den menschlichen Aggressions- und Selbstvernichtungstrieb Herr zu werden. In diesem Bezug verdient vielleicht gerade die gegenwärtige Zeit ein besonderes Interesse. Die Menschen haben es jetzt in der Beherrschung der Naturkräfte so weit gebracht, daß sie es mit deren Hilfe leicht haben, einander bis auf den letzten Mann auszurotten. Sie wissen das, daher ein gut Stück ihrer gegenwärtigen Unruhe, ihres Unglücks, ihrer Angststimmung. |
(フロイト『文化の中の居心地の悪さ』第8章、1930年) |
フロイトが《いまや人類は、自然力の征服の点で大きな進歩をとげ、自然力の助けを借りればたがいに最後の一人まで殺し合うことが容易である》と書いてから、もう100年近くたつのであり、ある意味で、世界は今までよくもってきた、という言い方さえできる。
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※追記
Акичка@4mYeeFHhA6H1OnF Oct 6, 2024 COL. Douglas Macgregor : Iran Hits Israel. What’s Next? https://youtube.com/live/-RedeAoICcw?si=EQFFfP8PaXxTayUr @YouTube より |
「私たちにどのような影響が及ぶでしょうか?ロシアがイランを支援することになるのでしょうか?アメリカの若者が遺体袋に入って帰国することになるのでしょうか?」 「中東でいくらかの損失を覚悟しなければならないと思います。これを避ける方法は見当たりません。 ウクライナでの損失は既にあり、それが公に報告されないことが決定されており、アメリカ人がウクライナで死亡したという主張は、彼らが別の場所、特にアメリカ国内で亡くなったという作り話で覆い隠されています。 しかし、中東では事情が異なるでしょう。そのような隠蔽工作は難しくなると思います。理由は単純です。この無慈悲な絶滅戦争は、まずイランによって提供される圧倒的な致命的な力によって直面することになるでしょう。また、それはロシアによって補強され、さらに拡大されると考えますし、最終的にはイスラム世界全体も加わると私は主張します。 しかし、このことは以前からずっと言われてきましたし、あなたは他のゲストともこの番組で議論してきました。 |
地域の誰もイスラエルやアメリカとの戦争を望んでいません。戦争を望んでいるのはイスラエルと主に私たちだけです。それ以外の誰も本当に戦争を望んでおらず、このことは今やイスラム世界全体の注目を集めています。これまでトルコから多くの脅威が聞こえてきましたが、それらのほとんどは何も進展していませんでした。 しかし、今は状況が変わりつつあります。トルコは、レバノンの壊滅的な破壊を黙って見過ごすつもりはないことを明確にしています。彼らはすでに300万から400万人の難民を抱えており、これ以上受け入れることはできません。レバノンからはすでに100万人が逃れ、レバノンでは7,000人以上が死亡しており、その大半はヒズボラの戦闘員ではありません。 これらすべてが1つにまとまりつつあります。 イラク、シリア、イエメンで行動が見られ、エジプトやヨルダンも臨界点に近づいています。いつそれが爆発し、政権が変わるかは誰にも分かりませんが、私はそれが避けられないと考えます。我々は地域戦争に向かって進んでおり、それが世界的な戦争に発展する可能性を常に秘めています。 ロシアは今、戦う準備ができています。軍事力は過去30年間で最も強力です。 残念ながら、中国も同じ状況です。中国は対立を望んでおらず、ホルムズ海峡の状況を非常に心配していることは間違いありません。しかし、イスラエルはイランの石油施設を攻撃する決意を固めており、その実現は確実でしょう。そうなれば、イスラエルに敵対する他の勢力も参戦してくるでしょう。」 |