2024年10月31日木曜日

アラブ諸国であろうとなかろうと、第二のレバノンになりたくない

 

リチャード・ウルフはマイケル・ハドソンとの対話のなかでーー二人ともマルキストだがーー、正直なこと言ってる、狂ったイスラエルに対して《アラブ諸国であろうとなかろうと、第二のレバノンになりたいとは思っていないはずだ》と。だろうな、どの国も。


◾️マイケル・ハドソン「カザンでのBRICS首脳会議:新たな世界秩序への舞台装置」

BRICS Summit in Kazan: Setting the Stage for a New World Order By Michael Hudson, 

October 30, 2024

リチャード・ウルフ:私は何も知らないが、何が起こっているのか、私の推測ではこうだ。 誰も、米国が資金と武器で支援するイスラエル軍の攻撃を受けたくはない。 これは重い代償であり、イスラエルは今、故意に、あるいはぎこちなく、私には分からないが、行動している。


彼らは、あなたの家の近所にいる悪さをする人のようなもので、あなたがそれを何とかしようとすると、彼らが本当に狂っていることに気づく。 あなたが相手にするのは、『ああするな、こうしよう、そうすれば解決する』と言える相手ではない。 なぜなら、彼らは崇高な力、文字通り聖書の命令に従って、何十年も前に失った土地を取り戻そうとしているのだから。 そして、彼らにとって、これはもはや聖戦であり、それが人々をどこに連れて行くのか、彼らが何をするつもりなのか、あなたが彼らとどのような交渉ができるのか、あるいはできないのかは、ご存知の通りだ。


RICHARD WOLFF: I’m not privy to anything, but here’s my guess as to what’s going on. Nobody wants to be on the receiving end of an Israeli military attack supported by the United States with money and weaponry. This is a heavy price to pay and the Israelis have now functioned either knowingly or clumsily, I don’t know.

They are like the person in your neighborhood who behaves badly and you try to do something about it and then you realize that they really are crazy. You’re not dealing with somebody with whom you can say, ‘Look, don’t do that and I’ll do this and that’ll help you and we’ll work something out.’ You can’t, because they are responding to a higher power, literally a biblical injunction to recapture the real estate that they lost umpteen years ago. And, for them, this is now a holy war and you know where that takes people, and what they’re willing to do, and what kinds of bargaining you can or cannot make with them.

そしてアラブ諸国であろうとなかろうと、第二のレバノンになりたいとは思っていないはずだ。 そのような状況にはなりたくないだろう。 そのような状況から身を守ることはできない。 手段がない。 そして今、アメリカとヨーロッパの同盟国はイスラエルを支援する準備ができているようだ。 ちなみに、イスラエルの役割は他の国でも果たすことができる。それは特別なことではない。 イスラエルである必要はない。 当面は、米国が資金を提供し、兵器化し、イスラエル人は自らの将来を担保にする。 つまり、彼らの経済に何が起こっているかを見てほしい。

この戦争が終われば、無期限に米国の従属国になることを望んでいる国なのだ。 どうやって再建するつもりなんだ? 軍事的、外交的な話ではなく、イスラエルのインフラがどうなるかという話だ。 とんでもないことだ。

And I think whether you’re an Arab country or not, you’re not really interested in becoming another Lebanon. You don’t want to be in that situation. You can’t defend against that. You don’t have the means. And right now, the United States and its European allies seem ready to support an Israel – and by the way, that role could be played by others too. It’s not unique. It doesn’t have to be Israel, but for the moment, it is Israel. For the moment, the United States will fund it, and weaponize it, and the Israelis will mortgage their own future. I mean, look what must be happening to their economy.

This is a country that is obviously willing to become a dependent of the United States for an indefinite future when this war is over. How are they ever going to rebuild? And I’m not even talking about militarily and diplomatically; just, you know, whatever will be left of the Israeli infrastructure, and so on. It’s extraordinary.



どうしたらいいんだろ、ああいった国に対して? いまだイスラエルを支援し続けている米国とNATO諸国も含めて。