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2015年3月18日水曜日

金子國義とアンリ・ルソー

金子國義氏が亡くなったそうだ。





わたくしは、絵画については、あまりエラそうなことは言えないのだが、--他のことについてもエラそうなことは言えないにしろ、絵画への鑑識眼は、ことさらそうだという意味であるーー、若いころ、金子國義の絵をみて、アンリ・ルソーみたいだな、と女友だちに言って、バカにされたことがある。

たぶん、その女友だちは、わたくしが当時(20 才前後のこと)、八重洲にあった(今でもあるのかどうか知らないが)ブリジストン美術館に一週間に一度ほど通っていたのをバカにしていたのだろう。なぜ通っていたかというと、受付の三十前後の女性にひどく惚れていたからだ。切符を手渡されたり、ほほえみ返されたり、二言三言のわずかな会話だけで満足していた・ ・ ・一年ほどしてその女性は、お腹が大きくなって、いなくなってしまった。

わたくしの目当てはそれ以外にもジャコメッティの小さな彫刻と、エジプト彫刻、それにマイヨールの軟らかな彫刻だった。もっとも、ピカソやセザンヌ、あるいはマネ、モネ、ルオーなどや日本の画家たちの作品を見なかったわけではない。なんども通ったので、それぞれひどく馴染んでいるには違いない。

そのなかに小さなアンリ・ルソーの作品があった。




この作品と次ぎの作品とを二重写してみろ!





金子國義の絵みたいじゃないか、あの女は、オレより鑑識眼がない!


金子國義ともアンリ・ルソーとも関係がないが、Andreas Scholl & Barbara Bonney · Stabat Mater ~ Pergolesi を貼り付けておこう。




◆J.S. Bach - Psalm 51, BWV 1083 "Tilge, Höchster, meine Sünden" (from Pergolesi - Stabat Mater)






金子國義とアンリ・ルソーは、バッハ,とペルゴレージほどの差しかない。