先日来米国ヨリ妻君ノ親族越僑母娘訪ヒ来タリテ我陋屋ニ宿泊シ故、各美女ト酌ヲ交ワスコト度重ナリ、放心逸楽快々欣々鼻ノ下ノ延ビ過ギタリシ天罰ナランヤ噫。
蚊居肢氏昨晩来床ニ横タワリ粛然悄然トセシガ、其間モ若キ方ノ美女ニ手渡サレタリシ小紙片ノ« Je vous aime bien »ナル文句ヲ熟考沈思スル也。小生ノ了簡ノ浮々シタルハ海ニ在ル水母ヨリモ軽ク、智慧分別ハ雨夜ノ蛍火ヨリ少ナク、助平心ノ見苦シキハ古ノあるふぉんすヨリ甚シカランコトヲ忠告セシカ。然レドモ何ゾ絶代ノ麗姝ガ艶魂ヲ葬リ去ル無粋者ノ有ランヤ。而シテ苦痛ヲ忍ンデ小机迄匍匐シ、抽斗中ノ印度産かますとら黒真珠薬ノ在庫ヲ確認スナリ。
「ちょっと待ってちょうだい」とすっかりのぼせ上がった彼女が言いました。「順序よく楽しみましょう。そうしないと本当の楽しみは味わえないわ」
そう言うと、わたしを腹ばいにさせて両脚を開かせ、股の付け根に顔をうずめてきました。そうやってわたしのおまんこを舐めまわしながら、この世にふたつとお目にかかることはあるまいと思われるほどの見事なお尻をわたしのお仲間の顔先に突き出して、わたしが舌で受けているのと同じ奉仕を指で受けるのでした。デルベーヌ夫人の嗜好を心得ているユーフロジーヌは、女液でぬめばしっている夫人の臀部を力いっぱい打擲しました。その効果覿面ぶりは夫人の体の動きで明らかでした。奮い立った夫人は、わたしのおまんこから刻々あふれ出す陰液をむさぼるように舐め上げました。時々夫人は顔を上げてわたしを........喜悦しているわたしの様子を見つめるのでした。(ドナスィヤン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド『悪徳の栄え』)