2018年7月28日土曜日

私のアンリエットたち

Willy Ronis


Lothar Reichel, 


Henri Cartier-Bresson 


探せばあるものである。根源的なアンリ・ブリュラール主義者であるわたくしは、いままでは以下のWolf Suschitzky の作品だけで満足していたのだが、上の三作品は、これにおとらずこよなき美をもっている。最後のHenri Cartier-Bresson の作品は、いくらかわざとらしさが感じられないでもないが、露出度が一番高いという魅惑があり、この際、許容しなくてはならない。


私の母、アンリエット・ガニョン夫人は魅力的な女性で、私は母に恋していた。 急いでつけくわえるが、私は七つのときに母を失ったのだ。(……)

ある夜、なにかの偶然で私は彼女の寝室の床の上にじかに、布団を敷いてその上に寝かされていたのだが、この雌鹿のように活発で軽快な女は自分のベッドのところへ早く行こうとして私の布団の上を跳び越えた。(スタンダール『アンリ・ブリュラールの生涯』)

Wolf Suschitzky 


映画のなかにはこれらの作品群と同じ感銘をうける映像に出会ったことがない。

とはいえ、かろうじてやや近似した感覚を与えてくれるイマージュがないではない。