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2020年12月21日月曜日

おバカにはおバカを


人はみなそれぞれおバカなことを言うさ

ボクもとってもおバカなこと言ってきたにきまってる

何かを学びはじめたときはみんなおバカさ


でも自分がそれなりに学び自信をもった知をもって

お前さん、とってもバカっぽいこと言ってるな

と言い放つのを抑えるつもりはないね

そうしないと人は成長しないよ

初心者にそう言うのは酷かもしれないが

何年たってもおバカのままでいるヤツにさ


強く主張すれば批判の危険に自らを晒すことになる

それこそ誠実な態度というものだ

いつまでたっても疑問符つきで語ってるヤツは

突き詰めることを忘れた甘ちゃんにすぎない


日本では受けないだろうがねこの態度は

湿った瞳を交わし合い頷き合い

慰め合い哀れみ合い

仲よし同士の慰安を維持するのが最優先の

共感の共同体ではさ


生きにくくなるのは知ってるさ

日本に住んでたときには

お前さん、韓国や米国のインテリっぽいな

と何度か言われたことあるよ


その国の友なる詩人は私に告げた。この列島の文化は曖昧模糊として春のようであり、かの半島の文化はまさにものの輪郭すべてがくっきりとさだかな、凛冽たる秋“カウル”であると。その空は、秋に冴え返って深く青く凛として透明であるという。きみは春風駘蕩たるこの列島の春のふんいきの中に、まさしくかの半島の秋の凛冽たる気を包んでいた。少年の俤を残すきみの軽やかさの中には堅固な意志と非妥協的な誠実があった。(中井久夫「安克昌先生を悼む」『時のしずく』所収)