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2021年3月31日水曜日

マヌケしかいないんだろうよ

 

半年ほど前、白川方明前日銀総裁の発言を掲げた。


日本経済の主な問題はデフレではなく、人口動態である[The main problem in the Japanese economy is not deflation, it's demographics] (白川方明 Masaaki Shirakawa, at the Tuck School of Business at Dartmouth College, 2014.05.13)



これは何を言っているかと言えば、日本の実質GDPの伸びが低い(下図左)のは、生産年齢人口が落ちているせいであり、生産年齢人口一人当たりの成長率(下図中央)は他国に比べて低くないということだ。



「平成財政の総括」財務省、平成31年4月17日、pdf




生産年齢人口減少は日本だけでなく、今後、中国や韓国などでも驚くべき勢いで起こるようだ。したがって今後、中韓の実質GNPの成長率が低くなるのは、よほど技術革新などによる生産性の向上が起こらなければ、必然である。


ーーという話をテニス仲間の韓国人から聞いた。彼は近くの工業団地にある韓国大企業の当地工場管理者でとても聡明な男。ときに一緒に食事したり飲んだりするのだが、珍しく経済の話をし出し、20年後、30年後の韓国経済は絶望的だ、と言う(経済学修士だというのを今日初めて聞いた)。日本はいくらか先行しているだけだと。


ははあ、そんなものか、とデータを探ってみたらドンピシャの図表が落ちていた(参照)。









で、韓国企業人がすで絶望的になってるのに、日本の「インテリ」は、なぜいまだ絶望的になってないんだろ? きっとマヌケしかいないんだろうよ