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2023年5月22日月曜日

そこの「左翼」のオッチャンよ、どうなんだい、バフムトの地獄は平和運動の地獄の帰結なのか否か?

 


おい、そこの「左翼」のオッチャンよ、いいかげん態度を決めろよ、バフムトの画像眺めてムダに感慨に耽っておらずにさ。





◼️ダニエル・コバリク Daniel Kovalik: Why Russia's intervention in Ukraine is legal under international law, 23 Apr, 2022

2022年2月のロシア軍侵攻に先立つ8年間、ウクライナではすでに戦争が起こっていたという事実を受け入れることから、議論を始めなければならない。そして、キエフ政府によるドンバスのロシア語圏の人々に対するこの戦争は、ロシアの軍事作戦以前から約1万4000人(その多くは子ども)の命を奪い、さらに約150万人を難民化させた戦争であり、間違いなく大量虐殺であった。つまり、キエフの政府、特にそのネオナチの大隊は、まさに民族性の理由で民族的ロシア人を少なくとも部分的には破壊することを意図して、これらの人々に対する攻撃を行ったのである。

米国政府やメディアはこうした事実を必死に隠そうとしているが、否定できない事実であり、それが不都合になる以前には、欧米の主流メディアが実際に報道していたのである。

率直に言って、現在のウクライナ紛争におけるネオナチの役割を軽視していることは不可解でしかない[frankly, the downplaying of the role of neo-Nazis in the current Ukrainian conflict is just baffling](ダニエル・コバリクDaniel Kovalik『ロシアをスケープゴート化する陰謀(The Plot to Scapegoat Russia)』2017年)



◼️スティーヴン・コーエン『ロシアと戦争?』Stephen F. Cohen, War with Russia? 2018

危機の根底にあるのはウクライナ国内の分裂であり、プーチンの行動が主因ではない。危機を拡大させた本質的な要因は、キエフがルハンスクとドネツクを中心に自国民に対して行っている「反テロリスト」軍事作戦にある。



◼️ジョン・ミアシャイマー, ウクライナ戦争の原因と帰結John J. Mearsheimer, The Causes and Consequences of the Ukraine War,   June 23, 2022

NATO同盟は2014年にウクライナ軍の訓練を開始し、その後8年間で毎年平均1万人の訓練された部隊を生み出した。 

もし欧米がNATOのウクライナ進出を進めていなければ、今日ウクライナで戦争が起こっているとは考えられず、クリミアはまだウクライナの一部だっただろうというのが、悲劇的な真実である。要するに、ワシントンはウクライナを破滅への道に導く中心的な役割を果たしたのである。歴史は、ウクライナに対する極めて愚かな政策について、米国とその同盟国を厳しく裁くことになるだろう[ History will judge the United States and its allies harshly for their remarkably foolish policy on Ukraine.]



◼️ジャック=ボー「ハリコフと動員」2022年10月1日 Kharkov and Mobilization October 1, 2022 Jacques Baud

ロシアを弱体化させるという信念のもと、われわれのメディアはウクライナ社会の漸進的な消滅を推進している。逆説のようだが、これはわれわれの指導者のウクライナに対する見方と一致している。彼らは2014年から2022年にかけてのドンバスにおけるロシア語を話すウクライナ市民の虐殺に反応せず、今日のウクライナの損失にも言及しない。実際、我々のメディアや当局にとって、ウクライナ人は一種の「劣等人種 Untermenschen」であり、その人生は政治家の目標を満たすためだけにあるのだ。


◼️ジャック・ボー「ウクライナの軍事情勢」LA SITUATION MILITAIRE EN UKRAINE (JACQUES BAUD,  le 16 mars 2022)

私たちは、ウクライナの人々や200万人の難民に思いやりを示す。それはそれで結構なことだ。しかし、同じ数のドンバスのウクライナ人が自分たちの政府によって虐殺され、8年間ロシアに避難した難民に対して、私たちがわずかでも同情していれば、おそらくこんなことは起こらなかっただろう。


ドンバスの人々が受けた虐待に「ジェノサイド」という言葉が当てはまるかどうかは、未解決の問題である。この言葉は通常、より大規模なケース(ホロコーストなど)にのみ用いられるが、ジェノサイド条約における定義は、おそらく十分に広い範囲で適用可能である。法律家の方にも受け入れていただけると思う。



◼️スコット・リッター「平和運動の地獄」 The Hell with the Peace Movement, Scott Ritter   2022/11/26

「平和」や「反戦」を自称する詐欺的な運動の現代の姿〔・・・〕。彼らの小さな青と黄色の旗がそれを証明している。彼らは公然と戦争を支持し、アメリカとヨーロッパの同盟国からウクライナに何十億ドルもの軍事支援を行うことを熱狂的に支持している。この支援は、ロシアとウクライナの紛争という肉挽き機を肥やし、何十万人ものウクライナ人を死に至らしめ、他の何千万もの人々、人間の紛争の火種に巻き込まれた一般市民にとっての苦悩の種とするだけだというのに、である。

「ウクライナと共に立ち上がる(I stand with Ukraine) 」は、いわゆる「平和運動」がなければ今頃は生きていたであろう何万人もの人々の墓碑銘となった。


はっきりさせておこう。ウクライナの側に立つということは、NATOの急激な拡大、主権国家の憲法上の権威を転覆させるための違法なクーデターを企てる外部勢力、そして国家的英雄に祭り上げられた大量殺人者の記憶を崇拝する白人至上主義のネオナチ超民族主義運動の後押しに立つということなのである。


あなた方は、殺人、レイプ、拷問を支持している。あなた方は、8年間にわたり一般市民を絶え間のない砲撃、女性や子どもを含む何千人もの人々の殺害を支持している。あなた方は、ジェノサイドのための盾として交渉による合意を利用する、偽りの外交を支持しているのだ。


要するに、あなた方は戦争を支持している。しかし、それを認める誠実さはない。なぜなら、正直なところ、あなた方は何も支持していないからだ。



わかるかい、俺の問いが。蛇足かもしれないが言っておくよ、バフムトの地獄はきみらのたぐいの平和運動の地獄の帰結なのか否か、どうなんだい?



今まで8年間のあいだ、アメリカとヨーロッパと日本はね、ウクライナ人がウクライナ人を殺しているのに、その事を誰もまったく気にしなかったですけど、ニュースも出なかったですよね。8年間。ずっと…ウクライナ人がウクライナ人を殺してる。それについて実際どう思いますか。(ルガンスク人民共和国リャザノワ・イリーナ、動画抽出ヴァージョン


※フル動画「日本の中立外交を要求する國民大会」【第一部 講演】各代表者 オザワ•ヤニナ(ドネツク人民共和国)リャザノワ・イリーナ(ルガンスク人民共和国)2022/5/8 nicovideo




消息不明のザルジニーだけじゃないや、最近もウクライナ国防省情報総局長キリーロ・ブダノフ Kyrylo Budanov(Кирило Буданов) なる若いのがこう言ってんだぜ






まさか「見猿聞か猿言言わ猿」やってるわけでもないだろ? 鉤括弧なしの左翼加藤周一が第2の戦前と銘打ってこう言ってるけどさ。


聞きたいことは信じやすいのです。はっきり言われていなくても、自分が聞きたいと思っていたことを誰かが言えばそれを聞こうとするし、しかも、それを信じやすいのです。聞きたくないと思っている話はなるべく避けて聞こうとしません。あるいは、耳に入ってきてもそれを信じないという形で反応します。(加藤周一「第2の戦前・今日」2004年)



「第2の戦前」と闘ってきたんじゃないのか、なあ、「左翼」のオッチャンよ






◼️ウクライナ軍総司令官 ヴァレリー・ザルジニーへのインタビュー

An interview with General Valery Zaluzhny, head of Ukraine’s armed forces   

The Economist 2022/12/15

ヴァレリー・ザルジニー:我々にとって、戦争は2014年に始まりました。私個人にとっては2014年7月です[For us, for the military, the war began in 2014. For me personally in July 2014]。そして、2014年の時点では、戦争が本当に何なのか、まったく知りませんでした。


たくさんの本を読み、すべてのアカデミーを金メダルで卒業し、理論的にはすべて理解していましたが、戦争の本当の意味は理解していませんでした。しかし、2022年までの8年間の戦争で、私も私のような人間も、すべてを完璧に理解したのです。


大規模な侵略が始まったときに私たちがしたことは、2014年の時点ですでに持っていた知識だけでなく、それ以降に得た技術や経験を実行することでした。そして、私たちが得た最も重要な経験であり、ほとんど宗教のように実践してきたことは、ロシア人や他の敵は殺さなければならない、ただ殺さなければならない[Russians and any other enemies must be killed, just killed]、そして最も重要なことは、それを行うことを恐れてはならない、ということです。そして、 これが私たちがやっていることです。

2月24日に起こったことは、規模の拡大だけです[all that happened on February 24th was an increase in scale.]