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2023年5月22日月曜日

広島を利用した核戦争挑発サミット

 




この2人だけではないが、この期に及んでこういう発言をする細谷雄一やら篠田英朗やらの国際政治学者連中は、昨年の10月の「ゼレンスキーの核落とせ発言」をどう評価してるんだろうね。



➡︎邦訳動画「ゼレンスキーの核落とせ発言」

Zelenskyy addressed the Lowy Institute from Ukraine via live video link and spoke in conversation with Executive Director Michael Fullilove, 06 October 2022

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Зеленський: Что должна делать НАТО — исключить возможность применения Россией ядерного оружия. Нужны превентивные удары, чтобы они знали, что их ожидает, если они применят ядерное оружие. Не наоборот — ждать ядерных ударов России, чтобы потом сказать: «Ах, ты так, тогда получи вот это»


Zelenskyy: What should NATO do? Exclude the possibility of Russia using nuclear weapons. But what is important, I once again appeal to the international community, as it was before February 24: preventive strikes so that they know what will happen to them if they are used. And not vice versa - to wait for Russia's nuclear strikes, then to say: "Oh, you're so, well, keep it from us! "


ゼレンスキー: NATOは何をするべきか? ロシアが核を使う可能性を排除するべきです。しかし重要なことは、2月24日以前にも言ったように、もう一度国際社会に向けて呼びかけます。予防的攻撃です。彼らが使ったらどうなるか、事前に分からせるべきです。そうすれば逆は起こらない。ロシアからの核攻撃を待って彼らに言うつもりですか、「お前がやったからお返しだ!」と。




連中は忘れてるわけでもなかろうし、素朴な疑問なんだけれどさ。

ゼレンスキーだけでなくーー前回記したがーー、ウクライナ軍総司令官ヴァレリー・ザルジニー Valery Zaluzhnyのエコノミストインタビュー(2022年12月)における《ロシア人や他の敵は殺さなければならない、ただ殺さなければならない[Russians and any other enemies must be killed, just killed]、そして最も重要なことは、それを行うことを恐れてはならない、ということです。そして、 これが私たちがやっていることです。》とか、最近では、ウクライナ国防省情報総局長キリーロ・ブダノフKyrylo Budanovの《We killed Russians and will kill Russians anywhere in the world until the complete victory of Ukraine》とかさ。これを極右キエフ政権と言わずに何と言おう、そして極右とは、何と噂のWikipediaでさえ定義上、ネオナチだよ。




ブダノフくんの言ってることは、厳密に戦争法違反宣言なんだよな。で、こういった連中の応援団の代表格のひとりが日本における「平和構築の第一人者」篠田ボク珍なんだよ





実に「絵のごとく美しい」翼賛体制主義の信念の人に見えてしまうけどさ、篠田英朗とか細谷雄一とかは。


信念は牢獄である[Überzeugungen sind Gefängnisse]。それは十分遠くを見ることがない、それはおのれの足下を見おろすことがない。しかし価値と無価値に関して見解をのべうるためには、五百の信念をおのれの足下に見おろされなければならない、 ーーおのれの背後にだ・・・〔・・・〕


信念の人は信念のうちにおのれの脊椎をもっている。多くの事物を見ないということ、公平である点は一点もないということ、徹底的に党派的であるということ[Partei sein durch und durch]、すべての価値において融通がきかない光学[eine strenge und notwendige Optik in allen Werten] をしかもっていないということ。このことのみが、そうした種類の人間が総じて生きながらえていることの条件である。〔・・・〕


狂信家は絵のごとく美しい、人間どもは、根拠に耳をかたむけるより身振りを眺めることを喜ぶものである[die Menschheit sieht Gebärden lieber, als daß sie Gründe hört...](ニーチェ『反キリスト者』第54節、1888年)


太平洋戦争の直前には、こういった連中がウヨウヨしてたんだろうけどさ。


次のアジア記者クラブさんはうまいこと言ってんね、G7報道そのものが体制=米NATO報道で広報活動に終始してるなんて。



「広島を利用した中露に対する戦争挑発サミットが今回のG7の本質」ってのもとってもいいね。どうだい、諸君。そう思わないかい? 戦争挑発ってのか、より具体的には「核戦争挑発サミット」だな。


「ここで逆説的なパラドックスが作用している:米国とその同盟国が戦争目的を達成することに成功すればするほど、戦争が核戦争に発展する可能性は高くなる。」

ーージョン・ミアシャイマー、アメリカ・NATO・ウクライナ対ロシアの戦争について

There is a perverse paradox at play here, you really want to think about this: The more successful we are ―the United States and its allies― at achieving our war aims, the more likely it is that the war will turn nuclear. 

John Mearsheimer | THE US CREATES CONFLICT FOR THE WORLD

2023/02/06 

➡︎動画(日本語字幕)