はじめて知る名だけど、マッシミリアーノ・ダメリーニ、とっても繊細だなぁ、シューベルトはアツくなりすぎる演奏家が多いんだけど、彼はとっても沈静していて、そのせいで逆にイキそうになる効果がいっそう醸しだされるなぁ
最初にD571に出会って、ほかのもいくつか聴いてみたんだけど、真のシューベルト弾きだね、彼は。
Massimiliano Damerini - Schubert |
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D571 Allegro moderato |
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D664 Andante |
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D959 Andantino |
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D605A Grazer |
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D960 Andante Sostenuto |
もうひとつボクの偏愛の曲、シューマンの「雪割り草」をエリー・アーメリングが歌っているのに出会って、これまたヒクヒクしちゃったよ
Schumann: Schneeglöckchen · Elly Ameling · Jörg Demus |
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こんな風に繊細に刺激されたらたまったもんじゃない。蟻の門渡りのワザまで使うんだからな
今夜はアタリが多すぎて軀がもたないよ、ああもうダメリーニ!
すべての美は生殖を刺激する、ーーこれこそが、最も官能的なものから最も精神的なものにいたるまで、美の作用の特質である[daß alle Schönheit zur Zeugung reize - daß dies gerade das proprium ihrer Wirkung sei, vom Sinnlichsten bis hinauf ins Geistigste... ](ニーチェ「或る反時代的人間の遊撃」22節『偶像の黄昏』所収、1888年) |
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ああアーメンリング!
この箇所はアーメリングよりベルナルダのほうがずっといい。 ああなんというベラドンナ!ーー《私の美はベラドンナ(毒薬)の美よ[Meine Schönheit ist die der Tollkirsch]。それを享楽する者は、狂気と死の餌食になるわ[ Ihr Genuß bringt Wahnsinn und Tod]》(フロイト『処女性のタブー 』1918) |