「れいわを踏み台にして参政党が翔んだ」に引き続き、こたつぬこ氏のきわめてすぐれたツイートだね、
…………… 私は西部邁のファンではまったくないが、最晩年の彼ーー78歳にして利き手の右腕が使えなくなり、書記がまったくできなくなった彼ーーが娘さんに口述筆記してもらった遺書のような言葉をたまたま拾ったので掲げておこう。 |
現実的な根拠のない理想は空想に過ぎない。つまり秩序なきところで自由を追い求めれば、ほぼ必ず放縦へと舞い上がる。人々のあいだの自然な格差を無視した平等は悪平等という名の画一主義に固まる。競合の現実から離れたところで友愛を語り続けるのには偽善の名を与えるしかない。合理の大前提は感情からやってくるのであるから、乏しい情操しか持たぬものの合理は屁理屈に堕落する。 むろん、理想なき現実主義の退廃ということも起こりうる。理想なきところで秩序を強調するのは抑圧への道である。格差を放置しておけば、それはほぼ必ず差別をもたらす。友愛に一顧だにせずに競合に明け暮れれば、弱肉強食といった酷薄無常な現実がやってくる。理の通らぬ形で、感情を膨らませるのは熱狂に過ぎない。 |
必要なのは、理想を内包する現実であり、現実に裏付けられらた理想なのである。つまりここでも理想と現実のあいだの平衡が要求されるわけだ。その平衡に抽象名詞を与えてみれば、自由と秩序の平衡はバイタリティ vitality (活力)ーーここで社会秩序を作るのも、人々の活力によってだということに留意しておかなければならないーー、平等と格差の平衡はフェアネス fairness (公正)、博愛と競合の平衡はモデレーション moderation (節度)、そして合理と情操の平衡はボンサンス bon sens, good sense (良識)ということになろう。そのことをしっかりと押さえておけば、国家の玄関や床の間に掲げられるべきノーム norm (規範)のスローガンは活力・公正・節度・良識の四幅対だということになる。(西部邁『保守の真髄-----老酔狂で語る文明の紊乱』2017年) |
もう6年になるが「内田樹とその愉快な仲間たち」が次のようにツイートしていてほとんど絶句体験しちまったよ。 |
内田樹@levinassien 2019年9月12日 昨日の『赤旗』のインタビューの最後に「共産党に望むことは?」と訊かれたので「山本太郎を真ん中にして、左右にウィングを拡げて挙国一致で救国戦線を結成してください」とお願いしました。よい流れだと思います。 |
想田和弘@KazuhiroSoda 2019年09月15日 言いたいのは、僕が山本太郎さんを応援しているのは、彼が政治家として素晴らしいビジョンを示していて、しかもその道筋を提案されているからです。人並外れた努力もされています。リーダーシップもあります。単に「いい人」だから応援しているのではありません |
山崎雅弘@mas__yamazaki 2019年07月23日 「SNSでいくら盛り上がっても、得票には繋がらないのでは?」という話もよく見たが、候補者断トツの99万2000票という数字は、そんな認識を吹き飛ばした。 もちろん票の源泉は、山本太郎議員らの街頭演説が持つ説得力で、それがSNSで拡散されて大量の票と寄付金に繋がった。選挙戦の新しい形を作った。 |
要するに《一方は完全ロバと、もう一方は自分の墓掘人どもの才気ある同盟者》(クンデラ『不滅』)としか言い表しようがなかったな。 |