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2020年11月14日土曜日

コルク栓の暴発

 

愛は穴を穴埋めする。あなた方は知っているように、そう、ちょっとしたコットンだ。l'amour bouche le trou. Comme vous le voyez, c'est un peu coton.  (Lacan, S21, 18 Décembre 1973)


なんで「ちょっとしたコットン un peu coton」なんだろうな

コットンってのは、ダジャレ好きのラカンだから

何か別の意味があるのかね


bouchon は文字通りならコルク栓だから

愛は穴をコルク栓するなんて


コットン製のコルクなんてあるんだろうか

マジで調べてしまったよ


なにはともあれコルク栓は飛ぶものだな








泡の力で飛ぶんだよな






享楽は、穴埋めされるべき穴として示される。la jouissance ne s'indiquant […]comme trou à combler. (ラカン, Radiophonie, AE434, 1970)

穴、それは非関係によって構成されている、性の構成的非関係によって。un trou, celui constitué par le non-rapport, le non-rapport constitutif du sexuel, (Lacan, S22, 17 Décembre 1974)






ってのは、こういうことだな





ま、享楽の穴は愛のコルク栓程度では埋まらないってことさ


コットンってのはこの感じかね





ボクは泡の暴発、一度しか出会ったことないけど

というか、四回ほどひとりの女に出会ったんだけど


デパートの屋上でウエイトレスしてた18歳の少女にさ

コルクの花のような娘で一目惚れしてさ





でもびっくり仰天だったな、

ウブな35歳の中年男にとって


すごい力だったよ、顔だけじゃなく

髪までびっしょり濡れたね






四度目にあったとき

もうめげたね

際限がないからな

発情期ってのが

あの年頃にあるんだろうか



真の女は常にメデューサである。une vraie femme, c'est toujours Médée. (J.-A. Miller, De la nature des semblants, 20 novembre 1991)

メドゥーサの首は女性器を代表象する。das Medusenhaupt die Darstellung des weiblichen Genitales ersetzt, . (フロイト、メデューサの首 Das Medusenhaupt(1940 [1922])

メドゥーサの首の裂開的穴は、貪り喰う形象である。[Le trou béant de la tête de MÉDUSE est une figure dévorante.](ラカン、S4, 27 Février 1957)