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2022年1月14日金曜日

いつまでも待ってるわ

 ジェシー・ノーマンがシェルブールの雨傘を歌っているのに行き当たった。


◼️Jessye Norman - "I Will Wait For You" & "Les Parapluies De Cherbourg"




これはスゴイ、徹底的にスゴイ。これこそ歌というものだ。私はジェシー・ノーマンをほとんど聴かないのだが、これはスゴイとしか言いようがない。

このミシェル・ルグランMichel Legrandの曲は、高校一年のとき出会ってひどく惚れ込んだ。彼の写真を部屋に貼っておくわけにはいかないので、かわりに(?)ドヌーヴのポスターを壁に貼り付けたぐらいだ・・・

懐かしくなって映画のほうも覗いてみた。

I will wait for you (1964 Les parapluies de Cherbourg) Michel Legrand

The Umbrellas of Cherbourg Ending Scene (Les Parapluies de Cherbourg)

全編

Les Parapluies de Cherbourg 1963 (Jacques Demy) 



ドヌーブはこのときよりも、後年トリュフォーが惚れ込んだ時期のほうが好みだが。




私の黒ストッキング好みの起源はここにある。いやなぜか、もじゃもじゃジャングルの陰毛好みの起源と言ってもよい・・・黒いのがしっかり生え繁っていないとガッカリするのである。


「此妓無毛美開、閨中欷歔すること頗妙」なんて荷風は趣味が悪いと思ったものである。後半の記述はまだしも。


断膓亭日記巻之二大正七戊午年  荷風歳四十


十二月廿二日。築地二丁目路地裏の家漸く空きたる由。竹田屋人足を指揮して、家具書筐を運送す。曇りて寒き日なり。午後病を冒して築地の家に徃き、家具を排置す、日暮れて後桜木にて晩飯を食し、妓八重福を伴ひ旅亭に帰る。此妓無毛美開、閨中欷歔すること頗妙。


蚊居肢散人は相方が薄毛だったら、ときに黒いストッキング、最低限黒いパンティを穿いてもらうことにしていた。




これがベストだが次のようでも妥協する。






さてミシェル・ルグランの姉は、スウィングル・シンガーズのリード・ソプラノのクリスチャン・ルグランChristiane Legrand であり、こっちのほうは、中学一年にときにメロメロになった。


最初に惚れたのは次の二曲だ。


  Les Swinger Singers J S Bach Concerto in F Major largo BWV1056

  1st Movement from Brandenburg Concerto n. 3 BWV 1048


今きいたってすばらしい。この二つの演奏にまさるものなどいまだもってない・・・いやラルゴのほうはひょっとして(?)グールドがあるかも。