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2022年10月12日水曜日

シューマンop72 Nicht schnellとバッハBWV862フーガ

 

シューマンの「バッハひきこもり時代」のフーガ、このリヒテル演奏録音はYouTube にいくつも落ちている(今は晩年のものと初期の二つを貼り付ける)。


シューマン:4つのフーガ Op.72 リヒテル 1986

Schumann - 4 Fugues - Richter Moscow 1956




この冒頭のFugues op.72 n°1 Nicht schnell は、調性は異なりフーガの展開はないにしろ、印象はまったきバッハのBWV862のフーガ。


ここではリヒテル版とナウモフの最新版(自宅録音)を掲げる。


◼️Richter plays Bach: WTC1 No. 17 BWV 862 Fugue

◼️Bach's four voices fugue BWV 862


Emile Naoumoff版はいっそうシューマンっぽい。この演奏録音をはじめて聴いたときは、シューマンのop72 Nicht schnell のことを失念していたのだが、先ほどリヒテルの1986年版に出会って、ふたたび聴いてみたら、これは実にシューマンバッハで、ちょっとしたお気に入りだね。



シューマン晩年の狂気スレスレの作品のにおいーーあるいはどこかに吸い込まれていくような感覚ーーだってしてくるや。


Schumann- Gesänge der Frühe, Op. 133: I. Im ruhigen Tempo

Schumann - Piotr Anderszewski (2017) - Geistervariationen WoO 24