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2023年7月7日金曜日

美女揃いのピション組

 

ラファエル・ピション(Raphaël Pichon)の嫁さんのサビーヌ・ドゥヴィエル(Sabine Devieilhe)はたいしたことないね、少なくともこのマタイでは。たとえばヘレヴェッヘとやっているドロシー・ミールズのほうがずっといい。

◼️ 48. Recitatiu (soprano): Er hat uns allen wohlgetan 

   49. Ària (soprano): Aus liebe wil mein Heiland sterben 

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Sabine Devieilhe, Raphaël Pichon 2021

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Dorothee Mields, Philippe Herreweghe 2010




ピションの67曲目はとってもいい、カール・リヒター1958年ほどではないが、ヘレヴェッヘのものよりずっといい。


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Karl Richter

67. Recitatiu (soprano, contralt, tenor, baix, cor II): 

Nun ist der Herr zur Ruh gebracht 

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Raphaël Pichon


Herreweghe



ピション組は美女揃いだからな、合唱も弦も笛も。

何よりもまずそれに魅惑されるね、鳩が飛ぶよ。



彼女の股は空虚である

ぼくはそこに乞食が物を乞うのをさえ見た

ぼくの精液は白い鳩のように羽搏く


ーー瀧口修造「地上の星」



私は長いあいだ、カール・リヒター1958年版の、とくに62曲から63曲の流れにーーそこで現れる63Bの「私は神の子だった」のクレッシェンドとディクレッシェンドにーー途轍もない偏愛を捧げてきたのだが、最近は、ピション組の美女たちに浮気することしきりだよ。


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Karl Richter 

1958

62. Coral: Wennich einmal soll scheiden 
63a. Recitatiu (Evangelista): Und siehe da, der Vorhang 
63b. Dos cors al’uníson: 

Warliclich, dieser ist Gottes 

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Raphaël Pichon

2021