このブログを検索

2024年1月15日月曜日

西洋の植民地主義の遺産を有り難がってきた我々

 


➡︎動画


西洋の植民地主義、ーー例えばルーブル美術館も大英博物館も植民地主義の遺産だよ、われわれはあれら盗品を有り難がって讃嘆してきたわけだが。

ド・ゴール政権で情報相や文化相を歴任したマルローの出世作『王道』は、カンボジアの文化遺産を盗みにゆく話だ。実際彼は1923 年アンコールワットのバンテアイ・スレイ寺院で女体のレリーフを盗んでプノンペンで逮捕されている。


実は蚊居肢子はカンボジア女性の真鍮製足環のコレクションが8環あるんだが、盗んだわけでは決してない。



なぜそんなコレクションがあるのかは、ここでははっきりは言わないでおくが(?)、・・・簡単に言ってしまえば、メインのコトが終わった後、そのコト並の値段、場合によっては倍以上の金額を払って手に入れたものであり、今でも隠蔽記憶のヨスガとしてこよなく珍重している。



幼児期のーー遠い日のーーある出来事が記憶の中に現れるのは、それ自体が黄金であるからというのではなく、それが黄金のそばに置かれているからである。ein gewisses Erlebnis der Kinderzeit kommt zur Geltung im Gedächtnis, nicht etwa weil es selbst Gold ist, sondern weil es bei Gold gelegen ist. (フロイト『隠蔽記憶について Uber Deckerinnerungen』1899年)


ま、起源はマルローと同様、バンテアイ・スレイ寺院の女体のレリーフーーとくにその足環であることを認めるのに吝かではない・・・