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2024年6月23日日曜日

私たち全員が殺される可能性(ジェフリー・サックス)

 

ジェフリー・サックの直近発言。最近はほとんど同じ事を繰り返しいる気分がするが、だが他方で、何度も何度も集団的西側の愚かさの指摘を繰り返すべきという心持もある。


◾️和平計画の破綻は、私たち全員が殺される可能性があることだ 

ジェフリー・サックス 2024年6月22日

Excerpt from remarks by Professor Jeffrey Sachs, American economist and academic, in an interview with Nima R. Alkhorshid for Dialogue Works, June 22, 2024.

Source:  YouTube

 Blowing Up Peace Plans Can Get Us All KILLED | Jeffrey Sachs

まず第一に、私は今この公の議論において『極右』が何を意味するのかさえ知りません。

いわゆる極右の多くは戦争を止めたいと考えている。

かつては極右は軍国主義的だったが、今は緑の党です。

ヨーロッパで最も軍国主義的な政党はどこでしょうか?それはドイツの緑の党です。

では、これらのラベルはもはや何を意味するのでしょうか?意味がありません。


First of all, I don't even know what 'far right' means in this public debate right now.

Much of the so-called far right wants to stop the war.

It used to be the far right was militaristic; now it's the Greens.

Who's the most militaristic party in Europe? It's the Greens of Germany.

So what do these labels even mean anymore? They make no sense.


私たちが知っていること、そして私は世論調査を注意深く追っています。例えば、人々はヨーロッパの指導者の支持率を掲載しているモーニング・コンサルトを調べることができます。


ヨーロッパではほとんど誰も、わずかな支持しか得ていません。

ドイツでは、ショルツの支持率は20%台前半です。マクロンは20%台、反対派はもっと高い支持率です。彼らは不人気な政治家です。


私の見解では、彼らが不人気なのは戦争について語っているからです。

彼らはヨーロッパを経済停滞と高インフレに導きましたが、それはウクライナの直接的な結果です。


彼らは軍事費の増大とロシアとの戦いの必要性について話している。

そう、国民はこれらの指導者に信頼を寄せているとは思えない。

これは意味不明だ。まったく意味をなさない。


So what we know, and I follow the opinion polls closely. For instance, people can look up Morning Consult, which runs approval ratings of European leaders.


Almost nobody in Europe has any public support beyond a small amount.

In Germany, Scholz's support is low 20s. Macron's in the 20s, opposition much higher. These are unpopular politicians.


In my view, they're unpopular because they're talking about war.

They have led Europe into economic stagnation and high inflation, which is directly the outcome of the Ukraine war.


They talk about increasing military spending and the coming need to fight Russia.

Well, I don't think the public finds much confidence in these leaders.

This makes no sense. By the way, it does make no sense.


ロシアはヨーロッパを侵略するつもりはない。

ロシアはNATOがウクライナに進出することに反対している。


なぜショルツやマクロンやバイデンにとってそれが理解しにくいのか?

なぜ私たちの主流メディアがこの件について真実を伝えるのがこんなに難しいのか?真実は単純で、率直で、際限なく繰り返されている。

NATOのストルテンベルグ事務総長でさえ、これはNATO拡大をめぐる戦争だと言った。


ゼレンスキー自身の交渉担当者であるダビド・アラカミアは、ロシアが本当に望んでいたのは中立性だと言った。

それが2022年の交渉のポイントだった。


Russia's not going to invade Europe.

Russia is objecting to NATO coming into Ukraine.


Why is that so hard for Scholz or Macron or Biden to understand?

Why is it so hard for our mainstream media to tell the truth on this? The truth is simple, straightforward, endlessly repeated.

Even Secretary General Stoltenberg of NATO said this is a war over NATO enlargement.


Zelensky's own negotiator, Davyd Arakhamia, said what Russia really wanted was neutrality.

That was the point of the negotiations back in 2022.


では、この件について正直な議論ができないのは私たちの何が問題なのか?

そして、他の点では賢い人たちから「ウクライナには軍事同盟を選ぶ権利があるべきだ」と言われる。


でも、ご存知ですか? ロシアには米国に「国境に基地を置かないで」と言う権利がある。米国がロシアに「国境に基地を置かないで」と言うのと同じだ。


しかし、米国は一貫性を信じていない。米国は力を信じている。

だから、「我々のする通りにしないで、我々の言う通りにしなさい」だ。


これが私たち全員を殺しかねない。この偽善のすべてだ。


So what is wrong with us that we can't have an honest debate about this?

And then I'm told by otherwise intelligent people, 'Oh, Ukraine should have the right to choose its military alliance.'


But you know what? Russia has the right to say to the US, 'Don't put your bases on our border,' just like the United States says to Russia, 'Don't put your bases on our border.'


But the US doesn't believe in consistency; the US believes in power.

So, 'Don't do as we do, do as we say.'


This is what can get us all killed—all this hypocrisy.


米国はよく考えるべきだ。メキシコが中国に米国との国境にあるリオグランデ川に軍事基地を置くよう誘っても構わないだろうか?


米国がそう言うなら、聞いてみよう。

ワシントンが「そうだ、誰でも選べる。ベネズエラ、キューバ、メキシコ、問題ない」と言うのを聞いてみよう。

いずれにせよ、米国はそんなことは決して言わないだろう。


米国では1823 年以来、201 年間、モンロー主義が続いている。

それは、世界に対して「アメリカ大陸に近づかないように」と言っているのです。国境にさえ近づかないように。「アメリカ大陸に近づかないように」と。


1823 年でさえ、米国は傲慢だった。

この地域、この半球全体はあなたたちには関係ないと言っている。近づかないでください、と。


しかし、ロシアの国境にまで干渉したいなら、それはそれで素晴らしいと。それが自由だと。いい加減にしてほしい。


繰り返しますが、これはでたらめです。戦争の拡大を阻止するために、真剣に取り組む必要がる。

The US should reflect: would it be fine if Mexico invites China to have military bases on the Rio Grande, on the border with the United States?


If the US would say so, let's hear it.

Let's hear Washington say, 'Yeah, anyone can choose—Venezuela, Cuba, Mexico, no problem.'

Anyway, the US will never say that.


We've had the Monroe Doctrine for 201 years since 1823.

It says to the rest of the world, 'Keep out of the Americas,' not even up to our border—'Keep out of the Americas.'


That's how arrogant the United States was even in 1823.

It says this region, this whole hemisphere, is none of your business. You keep out.


But then, when we want to meddle right up to Russia's border, that's just fine—that's freedom. Come on.


Again, this is bullshit. We need to get serious to stop the escalation of the war.



ところで、最近の日本はどうなんだろうな、ウクライナ応援団はいくらかおとなしくなったように見えるがね。でもまだイキテルんだよな、ふつうは恥ずかしくてシニタクナル筈なんだが。

一年半前のスコット・リッターを再掲しとくよ。

◼️スコット・リッター「平和運動の地獄」 The Hell with the Peace Movement, Scott Ritter   2022/11/26

「平和」や「反戦」を自称する詐欺的な運動の現代の姿〔・・・〕。彼らの小さな青と黄色の旗がそれを証明している。彼らは公然と戦争を支持し、アメリカとヨーロッパの同盟国からウクライナに何十億ドルもの軍事支援を行うことを熱狂的に支持している。この支援は、ロシアとウクライナの紛争という肉挽き機を肥やし、何十万人ものウクライナ人を死に至らしめ、他の何千万もの人々、人間の紛争の火種に巻き込まれた一般市民にとっての苦悩の種とするだけだというのに、である。

「ウクライナと共に立ち上がる(I stand with Ukraine) 」は、いわゆる「平和運動」がなければ今頃は生きていたであろう何万人もの人々の墓碑銘となった。


はっきりさせておこう。ウクライナの側に立つということは、NATOの急激な拡大、主権国家の憲法上の権威を転覆させるための違法なクーデターを企てる外部勢力、そして国家的英雄に祭り上げられた大量殺人者の記憶を崇拝する白人至上主義のネオナチ超民族主義運動の後押しに立つということなのである。


あなた方は、殺人、レイプ、拷問を支持している。あなた方は、8年間にわたり一般市民を絶え間のない砲撃、女性や子どもを含む何千人もの人々の殺害を支持している。あなた方は、ジェノサイドのための盾として交渉による合意を利用する、偽りの外交を支持しているのだ。


要するに、あなた方は戦争を支持している。しかし、それを認める誠実さはない。なぜなら、正直なところ、あなた方は何も支持していないからだ。