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2025年1月11日土曜日

おい、日本にはまだ「知識人」いるのか

 


なあ、前回の続きとして言うが、ウクライナ紛争後、まだ信頼できる「知識人」、だれかいるか? いたら教えてくれよ。


知識人の弱さ、あるいは卑劣さは致命的であった。日本人に真の知識人は存在しないと思わせる。知識人は、考える自由と、思想の完全性を守るために、強く、かつ勇敢でなければならない。(渡辺一夫『敗戦日記』1945 年 3 月 15 日)


知的風土の焼野原だよ。「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)」ってとこだな。


ジェフリー・サックス曰くの最も基本的な点を外したヤツばっかりじゃないか。


これは米国とロシアの戦争だ。 ウクライナとロシアの戦争ではない。 これが最も基本的な点だ。 これは米国が引き起こした戦争ーー米国によって挑発された戦争[a war provoked by the US]ーーであり、米国の意図によるものであり、NATOの拡大を目的としたものだ。 

This is a war Between the United States and Russia. It's not a War Between Ukraine and Russia. 

This is the most basic point. This is a war provoked by the US, with us intentions, with us aims for NATO enlargement. 

(Jeffrey Sachs: The Looming War With Iran, CIA Coups, and Warning of the Next Financial Crisis With Tucker Carlson 2024/08/31)


もはやこの基本的な点をを受け入れないヤツはいないだろ、それが密かにであれ。遅くとも、例えば2022年12月のメルケル発言「ミンスク合意は時間稼ぎ」ーー« Das Minsker Abkommen war der Versuch, der Ukraine Zeit zu geben.» ーー以降は。ま、ほとんどの厚顔無恥な「知識人」はいまだ知らんぷりしてるがね、表面上は。


病気だよ、日本の社会は。


伝統的にロシア(ソ連)に対して悪いイメージが支配する日本の政治・社会がロシアのウクライナに対する武力侵攻に対してロシア非難・批判一色に染まったのは、予想範囲内のことでした。しかし、一定の肯定的評価を得ている学者、研究者、ジャーナリストまでが一方的な非難・批判の側に組みする姿を見て、私は日本の政治・社会の根深い病理を改めて思い知らされました。〔・・・〕日本の政治・社会の際立った病理の一つは、「赤信号一緒に渡れば怖くない」という集団心理の働きが極めて強いということです。ロシア非難・批判一色に染まったのはその典型的現れです。(東アジアの平和に対するロシア・ウクライナ紛争の啓示 浅井基文 3/21/2022


来年か再来年の「台湾有事」でも同じことが起こるだろうよ、どうしようもないな。