これは実に「正しい」ミアシャイマー批判だろうよ。
カール・ワーカー@carlworker 2025/07/31 |
ミアシャイマーは、とても多くのことに非常に賢い割には、中国に対して大きな驕りと盲点を見せ続けている。 彼は、中国が平和的に台頭することはあり得ないという長年抱いてきた見解の正当性が証明されたと主張しているが、奇妙なことに、中国が平和的に台頭してきたことを見落としている。 米国がそう望めば、90年代初頭から中国の発展を妨害することは容易なことであったかのように、彼は問題を位置づけている。 しかし、中国の近代化に対するアメリカの建設的な貢献は十分に報われたのだから、それは明らかではない。 力というレンズを通してしか世界を見ないと、力しか見えてこないが、現実はもっと複雑だ。 |
Carl Worker@carlworker 2025/07/31 For someone so smart on so many things, Mearsheimer continues to show a massive conceit and blind spot on China. He claims to now be vindicated in his long held view that China could never rise peacefully, bizarrely overlooking that China has risen peacefully. He positions matters as if it would have been an easy option for the US to thwart China’s development from the early 90s if it had so chosen, further to his urging. But that is very far from obvious, for all the well repaid constructive US contribution to China’s modernisation. When you only look at the world through the lens of power, you only see power, but reality is more complex. |
私も似たようなことを昨年の9月にJohn Mearsheimer and Jeffrey Sachs | All-In Summit 2024を聴いて感じたことがある。➤「ジョン・ミアシャイマーとジェフリー・サックスの見解の相違」
要するにミアシャイマーは自らの理論「攻撃的リアリズム」の絶対的信奉者だからな、で、あらゆる信者は間違いを犯す。
信念は牢獄である[Überzeugungen sind Gefängnisse]。それは十分遠くを見ることがない、それはおのれの足下を見おろすことがない。しかし価値と無価値に関して見解をのべうるためには、五百の信念をおのれの足下に見おろされなければならない、 ーーおのれの背後にだ・・・〔・・・〕 信念の人は信念のうちにおのれの脊椎をもっている。多くの事物を見ないということ、公平である点は一点もないということ、徹底的に党派的であるということ[Partei sein durch und durch]、すべての価値において融通がきかない光学[eine strenge und notwendige Optik in allen Werten] をしかもっていないということ。このことのみが、そうした種類の人間が総じて生きながらえていることの条件である。(ニーチェ『反キリスト者』第54節、1888年) |
あるいはーー、 |
理論というものは、その信奉者を「わが仏尊し」といわせるように追い込む性格を持っている。これはそれだけで陥穽である。精神療法家も、この陥穽を免れるとは限らない。実際、いかに平凡な事実ながら、おのれの対象の重大性を、すべての専門家はそれぞれ強調するものである。さらに、治療者の場合、対象とする事態の悲劇性を過度に感受することも、悲劇の実現性を高める副作用を持つであろう。(中井久夫「分裂病の陥穽」1992年初出『家族の深淵』所収) |