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◼️谢茂松|毛泽东70年前的战略预见:“75年就是15个五年计划”赶上美国 2025-10-26 |
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早在70年前的1955年10月29日,毛泽东就在《在资本主义工商业社会主义改造问题座谈会上的讲话》做出在今天看来极具前瞻性的预见,他说:“我们的目标是要赶上美国,并且要超过美国。美国只有一亿多人口,我国有六亿多人口,我们应该赶上美国。……究竟要几十年,看大家努力,至少50年吧,也许75年,75年就是15个五年计划。哪一天赶上美国,超过美国,我们才吐一口气。” |
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70年前の1955年10月29日、毛沢東は「資本主義工業商業の社会主義的改造に関する座談会」での演説で、驚くべき先見の明を示した。「我々の目標は、米国に追いつき、追い越すことだ。米国の人口は1億人強だが、我が国の人口は6億人を超えている。我々は米国に追いつくべきだ。…それには何十年かかるだろか?それは皆の努力次第だ。少なくとも50年、おそらく75年かかるだろう。75年というのは、5カ年計画15回に相当する。我々が米国に追いつき追い越すその日になって初めて、我々は安堵の息をつけるだろう。」 |
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折に触れて掲げてきた中井久夫の大国小国論ーー彼は精神科医だけでなく歴史家の相もあるーーは1994年にこう書いているがね。 |
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中国人は平然と「二十一世紀中葉の中国」を語る。長期予測において小さな変動は打ち消しあって大筋が見える。これが「大国」である。アメリカも五十年後にも大筋は変るまい。日本では第二次関東大震災ひとつで歴史は大幅に変わる。日本ではヨット乗りのごとく風をみながら絶えず舵を切るほかはない。為政者は「戦々兢々として深淵に臨み薄氷を踏むがごとし」という二宮尊徳の言葉のとおりである。他山の石はチェコ、アイスランド、オランダ、せいぜい英国であり、決して中国や米国、ロシアではない。(中井久夫「日本人がダメなのは成功のときである」初出1994年『精神科医がものを書くとき』所収) |
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で、米国の至高の戦略家ブレジンスキーは1997年に次のように言っている。 |
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今後、米国は、米国をユーラシアから追い出し、ひいては世界大国としての米国の地位を脅かそうとする地域連合にどう対処するかを決定しなければならないかもしれない。 〔・・・〕潜在的に最も危険なシナリオは、中国、ロシア、そしておそらくイランによる大連合、つまりイデオロギーではなく相互補完的な不満によって結束した「反覇権主義的」連合である。これは、かつて中ソ連圏が直面した脅威を規模と範囲において彷彿とさせる。ただし今回は中国が主導権を握り、ロシアが追随する可能性が高い。この不測の事態を回避するには、たとえ可能性がいかに低くても、ユーラシア大陸の西、東、南の境界において、米国の地政学的手腕を同時に駆使する必要がある。 |
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Henceforth, the United States may have to determine how to cope with regional coalitions that seek to push America out of Eurasia, thereby threatening America's status as a global power.(…) Potentially, the most dangerous scenario would be a grand coalition of China, Russia, and perhaps Iran, an "antihegemonic" coalition united not by ideology but by complementary grievances. It would be reminiscent in scale and scope of the challenge once posed by the Sino-Soviet bloc, though this time China would likely be the leader and Russia the follower. Averting this contingency, however remote it may be, will require a display of U.S. geostrategic skill on the western, eastern, and southern perimeters of Eurasia simultaneously. |
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(ズビグネフ・ブレジンスキー『グランドチェス盤:アメリカの優位性とその地政学的義務』 』ZBIGNIEW BRZEZINSKI, THE GRAND CHESSBOARD American Primacy and Its Geostrategic Imperatives,1997) |
ブレジンスキーに関わるコメントをここでは二つだけ掲げておこう。
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◼️セルゲイ・グラジエフ、2025年6月13日 |
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Sergey Glazyev, Telegram Jun 13 2025 Академик для думающих людей |
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ワシントンはブレジンスキーの自殺的な戦略を遂行し続けている。それは5段階から成る。ウクライナの掌握、ヨーロッパとロシアの分離、ロシアの征服、イランの破壊、そして中国の孤立化だ。彼らは第3段階でつまずき、今や第4段階に突入したのだ。 |
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"Washington continues to implement Brzezinski's suicidal strategy, which consists of five stages: the seizure of Ukraine, the separation of Europe from Russia, the subjugation of Russia, the destruction of Iran, and the isolation of China. Having stumbled on the third stage, they have now begun the fourth." |
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◼️マイケル・ハドソン「米国の新自由主義的金融化政策 vs. 中国の産業社会主義 |
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America’s Neoliberal Financialization Policy vs. China’s Industrial Socialism By Michael Hudson, April 14, 2021 |
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「古代帝国のより残酷な時代を彷彿とさせる用語で言えば」とブレジンスキーは説明している、「帝国の地政学における三つの重要な責務は、属国間の共謀を防ぎ、安全保障上の相互依存関係を維持すること、属国を従順かつ保護された状態に保つこと、そして蛮族の結束を防ぐことである」。 第二次世界大戦でドイツと日本を破り、彼らを属国に転落させた後、アメリカの外交は1946年までにイギリスとその帝国領ポンド圏を急速に属国に転落させ、その後、西ヨーロッパの残りの国々とその旧植民地も続いた。次のステップは、ロシアと中国を孤立させつつ、「蛮族の結束を防ぐ」ことだった。もし両国が結束した場合、「アメリカは、アメリカをユーラシアから追い出し、ひいてはアメリカの世界大国としての地位を脅かそうとする地域連合にどう対処するかを決断しなければならないかもしれない」とブレジンスキーは警告した。 2016年までに、ブレジンスキーはこれらの目標を達成できなかったことでパックス・アメリカーナが崩壊しつつあると見ていた。彼は、アメリカ合衆国が「もはや世界的な帝国主義国家ではない」と認めた。これが、中国、ロシア、そしてイランとベネズエラに対するアメリカの敵意を強めている原因である。 |
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“To put it in a terminology that harkens back to the more brutal age of ancient empires,” Brzezinski explained, “the three grand imperatives of imperial geostrategy are to prevent collusion and maintain security dependence among the vassals, to keep tributaries pliant and protected and to keep the barbarians from coming together.” After reducing Germany and Japan to vassalage after defeating them in World War II, U.S. diplomacy quickly reduced the Britain and its imperial sterling area to vassalage by 1946, followed in due course by the rest of Western Europe and its former colonies. The next step was to isolate Russia and China, while keeping “the barbarians from coming together.” If they were to join up, warned Mr. Brzezinski, “the United States may have to determine how to cope with regional coalitions that seek to push America out of Eurasia, thereby threatening America’s status as a global power.” By 2016, Brzezinski saw Pax Americana unravelling from its failure to achieve these aims. He acknowledged that the United States “is no longer the globally imperial power.” That is what has motivated its increasing antagonism toward China and Russia, along with Iran and Venezuela. |
ま、こういうことを言える人物が減ったんだよ、日本だけでなく世界的にね。
折に触れて掲げてきた柄谷行人の世界史の構造図がある。
この図のキモは1990年以降の「新自由主義=帝国主義的」だが、ここでは情報化社会について触れよう。おそらく1990年以降に人格形成した世代はかつての世代に比べて別人になった相がある。
情報化社会というのは、外からの刺激を受けて、それを選り分けて即時的に反応する、ある意味では単純な人間を作る社会です。だから、体験を熟成させて、何年か何十年か経ってから出てくるような、時間と蓄積を要する技能とか技術にはなじみにくいと思います。(中井久夫「成長と危機の境界」初出1989年『精神科医がものを書くとき』所収) |
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古い世代のボクは若い世代についていけないところがある。 デカルトや小林秀雄が言っているようにこの種の人間は昔からいないではないがーー特に一般大衆は構造的にそうだろうーー、いまでは知識人においてさえ、《体験を熟成させて、何年か何十年か経ってから出てくるような、時間と蓄積を要する技能とか技術》なんてのは嘲笑される時代だからな。 |
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人が二十年もかかって考えたことのすべてを、それについて二つ三つのことばを聞くだけで、一日でわかると思いこむ人々、しかも鋭くすばやい人であればあるほど誤りやすく、真理をとらえそこねることが多いと思われる。(デカルト『方法序説』) |
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浅薄な誤解というものは、ひっくり返して言えば浅薄な人間にも出来る理解に他ならないのだから、伝染力も強く、安定性のある誤解で、釈明は先ず覚束ないものと知らねばならぬ。(小林秀雄「林房雄」) |

