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2026年6月14日日曜日

抑止力を回復するための欧州への核攻撃(ミアシャイマー&カラガノフ)

 


▶︎Alzhacker氏による要旨(たぶんAI使用がある筈)


Alzhacker | 並行図書館@Alzhacker 2026/06/13

が西側に問いたいのは、きわめて単純なことだ。1945年以降、人類を大戦争から守ってきたのは核兵器への「恐怖」だった。その恐怖が、いま完全に失われているとすれば、る手段は何か。


は(セルゲイ・カラガノフ)50年近く核戦略研究し、 ソ連から現在のロシアに至るまで、安全保障政策の形成に携わってきた。そして2023年、私は意図的に挑発的な論文を発表した。「限定的核使用による抑止力の回復」こそが、第三次世界大を回避する最後の手段だと。この主張は、クレムリンで激しい論を引き起こし、実際に核ドクトリンの変更へと結した。


事態は冷戦期よりはるかに危だ。当時、米ソは互いの赤線を直感的に理解していた。1956のハンガリー動でも、1968のチェコスロバキア侵攻でも、西側は軍事介入しなかった。核の応酬が自殺行だと知っていたからだ。しかし20248月、ウクライナ軍はNATOの支援を受けながらクルスク州に侵攻した。さらに2025には、ロシアの戦略核戦力の一部が無人機で攻された。冷戦期にソ連の核三本柱が攻を受ければ、それは第三次世界大号砲だった。ところが西側メディアはこれを黙殺し、米政府すら非難を控えた。


表面的には、NATOの段階的エスカレーションに見える。主力戦車、高機動ロケット砲、F-16戦闘機、長距離ミサイル、そしてNATO領土からの直接攻撃。一歩ごとに西側は「ロシアは報復できない」と確信を深め、一ごとにモスクワへの報復圧力は高まる。この危な非対称が、抑止力の完全な崩を招いたのだ。


だが、本の問題は別の場所にある。西側エリートから核兵器への「神への畏れ」が消え去ったことだ。彼らは合理的な恐怖を失い、ロシアの赤線を侵犯しけることで自らの無謬性を確認するという、病的な自己催眠にっている。このままでは欧州は、がついたときには核戦争瀬戸際に立っている。


が提唱する「抑止力の回復」とは、欧州内の限られた標的への核使用によって、この失われた恐怖を再起動させる戦略だ。具体的には、まず在欧米軍基地や重要インフラへの通常戦力による警告打を行い、それでも西側が止まらなければ、限定的核攻に踏み切る。これは勝利のための攻ではなく、相手を正すための治療的衝である。


は確信している。米は決して核報復しない。欧州諸国にはその能力も意思もない。したがって、この戦略は成功する。だが同時に、私はこの成功を心から恐れてもいる。なぜなら、核使用が「有な手段」として実証されれば、それは全人類への呪いとなるからだ。インド、パキスタン、そして将来核武装するであろう々が、この成功例に追随する。私たちは、核のタブーそのものを破壊することになる。


ジョン・ミアシャイマーはこの議論をおおむね支持しながらも、より慎重だ。彼は冷戦期の現実主義を引き合いに出し、欧州の非合理性を懸念する。特にドイツについて、私が「再軍備するなら消し去るべきだ」と述べたことにして、彼は「それは西側がロシアを本能的侵略者と見なす偏見と同じ構造だ」と批判した。私もその点は認めよう。しかし、1941622の記憶は、ロシアの政策決定者の骨に刻みまれている。ドイツが再び軍国主義に傾けば、私たちは警告ではなく、先制行動に出るだろう。


では、抑止力の回復は本に機能するのか。私はその問いに、確信を持って答えられない。なぜなら、相手が合理的な計算に基づいて行動するという前提自が、もはや崩しつつあるからだ。戦期の恐怖は、相互確証破壊という「相互性」の上に成り立っていた。しかし今、私が提案しているのは一方的な破による抑止だ。そこには安定はなく、あるのは恐怖による凍りついた平和だけである。


それでも私は言わねばならない。このまま核の威すら使わずにエスカレーションを受け入れければ、ロシアは確に通常戦力で消耗し、最終的には全面核戦争か、国家存続の危機に追いまれる。限定的核使用は、より大きな破局を避けるための最の選択肢なのだ。核のタブーを破る罪と、全面戦争による全滅のどちらを選ぶか。それが私たちに突きつけられた、悪夢のような二者択一である。


セルゲイ・カラガノフ(ロシア外交防衛政策評議会議長、元大統領顧問)、ジョン・ミアシャイマー(シカゴ大学教授)

対談『John Mearsheimer & Sergey Karaganov: Nuclear Strike on Europe to Restore Deterrence』(ジョン・ミアシャイマー&セルゲイ・カラガノフ:抑止力を回復するための欧州への核攻撃)




核心はこれだな▶︎《相手が合理的な計算に基づいて行動するという前提自が、もはや崩しつつある》。この観点に立てば、核抑止力は機能しないよ。


《ドイツが再び軍国主義に傾けば、私たちは警告ではなく、先制行動に出るだろう》ともあるが、で、日本は?


◼️セルゲイ・カラガノフ「数十年にわたる戦争? 2024513

Sergey Karaganov, Decades of Wars?  May 13, 2024

中国は、ロシアと世界の大多数の国々の支援を受けて、日本が核兵器保有に動くならば、日本を罰する権利、ひいては道義的義務さえも持つことになるだろう。日本は侵略によって中国や他のアジア諸国で数千万人の命を奪い、いまだに復讐を夢見てロシア領土を主張している。

China, with Russia’s support and that of World Majority countries, will have every right and even moral obligation, to punish Japan—whose aggression claimed tens of millions of lives in China and other Asian countries, and which still dreams of revenge and claims Russian territory—if Tokyo moves toward acquiring a nuclear weapon.


◼️マイケル・ハドソン「最後の植民地戦争」2026528

The Last Colonial Wars By Michael Hudson, May 28, 2026

日本は再軍備を進めています。アメリカの核ミサイルを欲しがっています。中国が「日本が米軍基地や日本の沿岸に核ミサイルを配備した瞬間、東京も大阪も消滅する。我々は日本問題を永遠に解決する」と言うのも理解できます。

Michael Hudson: … Japan. It’s rearming. It wants American atomic missiles. I can understand China saying the minute Japan gets an atomic missile in a U.S. base or Japanese bank, there will be no more Tokyo. There will be no more Osaka. We are solving the Japanese problem forever.



こういう「合理的な」予測に耳をまったく塞いでいるのが現政権であり、来るべき次期政権も期待薄どころか加速化する可能性が高い(少なくとも小泉や茂木ではまったく期待できない)、それが、前回記した▶︎ 「ずるずる」と「なしくずし」に地獄に向かう「今=ここ」ムラ人文化だ・・・


…………


4ヶ月前のカラガノフをつけ加えておこう。


◼️セルゲイ・カラガノフ「中盤戦と明後日の戦略」2026216

Middlegame and a Strategy for the Day after Tomorrow, SERGEY KARAGANOV February 16, 2026

核兵器使用における我々のこれまでの自制は、悪意ある逆効果をもたらすことが証明された。それは軍国主義的ヒステリーやロシアフォビアを煽り、戦争準備を進める者たちの思惑に利用されてきたのだ。


自制はまた、人類を滅ぼす第三次世界大へとエスカレートする可能性のある紛を防止する責任から、大が逃避することを意味する。今や慎重さは無責任の域に達している。

我々は軍事ドクトリンを改正し、経済的にも人口的にも優位な敵が引き起こすいかなる戦争においても核兵器の使用を義務付けるべきだ。少なくとも専門家レベルでは、ゴルバチョフ=レーガン時代の「核戦争に勝者はいない」という見解を放棄すべき時が来ている。この見解はあらゆる軍事論理に反し、NATOによるロシアとの熱戦などを引き起こしてきた。


もちろん、私は核戦争を呼びかけているわけではない。たとえ勝利したとしても、それは大罪である。しかし、私たちはそれに完全に備えなければならない。そうしなければ、無為と優柔不が、国民を疲弊させ、地球規模の熱核戦争の破滅を招きかねない軍事作継続するという罪へとつながるからだ。そのような罪は、なおさら許しがたいものとなるだろう。そして、より重要なことは、それは誤謬である。

Our previous restraint in using nuclear weapons has proven maliciously counterproductive, playing into the hands of those who fan militaristic hysteria and Russophobia and who prepare for war.


Restraint also amounts to a great power’s evasion of its responsibility to prevent conflicts that could potentially escalate into a humanity-ending Third World War. Caution now borders on irresponsibility.

We should amend our military doctrine to mandate the use of nuclear weapons in any war unleashed by an economically and demographically superior enemy. It is high time, at least at the expert level, to abandon the Gorbachev-Reagan-era view that ‘there can be no winner in a nuclear war,’ which contradicts all military logic and has led, among other things, to NATO’s hot war against Russia.


Of course, I am not calling for a nuclear war. Even if won, it would be a great sin. But we must be fully prepared for it, so that inaction and indecision do not lead to the crime of continuing a military campaign that is exhausting our country and our people and that threatens global thermonuclear catastrophe. Such a crime would be a sin even less forgivable—and, more importantly, it would be a mistake.