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2014年12月12日金曜日

「頭脳明晰な」経済学者の「放言」

小黒一正@DeficitGamble: 残念ながら、90%くらいの確率で日本財政は終わった気がする。いま直ぐに破綻はしないですが。(2014.12.12)

なんだ、早速、財政赤字総力戦撤退宣言か。昨日書いたばかりじゃないか→ 「財政赤字への総力戦(ゲッベルス待望論)

まあごく標準的な「頭脳明晰な」経済学者の頭では、こう呟くのもいたし方ないのだよな。

小黒一正の「放言」とでもいうべきか。

林房雄の放言という言葉がある。彼の頭脳の粗雑さの刻印の様に思われている。これは非常に浅薄な彼に関する誤解であるが、浅薄な誤解というものは、ひっくり返して言えば浅薄な人間にも出来る理解に他ならないのだから、伝染力も強く、安定性のある誤解で、釈明は先ず覚束ないものと知らねばならぬ。(小林秀雄「林房雄」)

「俺の放言放言と言うが、みんな俺の言った通りになるじゃないか」と彼は言う。言った通りになった時には、彼が以前放言した事なぞ世人は忘れている。「馬鹿馬鹿しい、俺は黙る」と彼は言う。黙る事は難しい、発見が彼を前の方に押すから。又、そんな時には狙いでも付けた様に、発見は少しもないが、理屈は巧妙に付いている様な事を言う所謂頭のいい人が現れる。林は益々頭の粗雑な男の様子をする始末になる。(同上)

続く→ 「理屈は巧妙に付いている様な事を言う所謂頭のいい人