きいた風なこと言うのには飽きちまったから
気分をかえてきみだけに話しかけることにするよ
そう、透き通ったきみだけにむけて
切なくなるね きみの鳥語をきいていると
とっても自然体だなきみは
日々の哀歓がさりげなく滲みでているよ
インテリ女のように気取ってないのがいい
でもこんなことを書く気になったのも
きみが遠くにいるからさ
しかもオレの失った過去の土地にね
人は近くにいたら遠ざかってしまう
あの川の流れを渡ってみたいな
飛び石づたいにさ
もちろんきみの手をおれの手に
滑って水にはまっちまったきみを
助け抱くくらいはできるさ
ひょっとして父娘のように
川向うの森に見守られながら
おれは愛しい女を
縛ってみたくなる癖があるんだがだめかい?