いやあわるくない、低音はややお腹の空気がはやく抜けすぎる感がなきにしもあらずとはいえ、バーブラ・ストライサンドの高音は限りなくすばらしい。
ヴォルフなどめったに聴かず、この「秘めた愛」はたぶんはじめて聴く。
◆Barbara Bonney; "Verschwiegene Liebe"; Hugo Wolf
Barbara Bonney はフォーレ歌いだからよく聴くが(わたくしはフォーレファンである)、彼女の声はときに子供っぽくきこえてくるときがある。でも伴奏のピアニストのGeoffrey Parsonsってのはなかなかいい。
ヴォルフ歌いのシュヴァルツコップの「秘めた愛」は、ざっとみてみたかぎりでは、YouTubeにない。
◆Streisand as Schwarzkopf
グールドはジョークを言っているわけではない。
◆Barbra Streisand - Mondnacht
The voice that is "one of the natural wonders of the age" confronts The Masters
by Glenn Gould
I'M A STREISAND freak and make no bones about it. With the possible exception of Elizabeth Schwarzkopf, no vocalist has brought me greater pleasure or more insight into the interpreter's art.
グールドはジョークを言っているわけではない。
◆Barbra Streisand - Mondnacht
もし欠陥があるとするなら、高音があまりにも無理なく滑らかに出てしまうことだ。
ーーと記して想い出したが、ときに下手糞のほうがいい?場合がある。ロ短調ミサのサンクトゥス(カール・リヒター指揮)のトランペットのギリギリの音に少年時代イカレタのだが、その後もっと上手いトランペット奏者の演奏をきいて失望したことがある。
◆J.S.Bach: Mass in B minor BWV 232 22. Coro- Sanctus [Richter]
ーーいやあ今聴いてもシビレル、4分41秒あたりからがことさら死ぬぐらいいい。グールドのBWV914の後半と同じぐらい。
◆Glenn Gould - Bach Toccata BWV 914(以下は後半部分のみ)
シュヴァルツコップも聴こう、彼女の「Die Bekehrte(心変わりした娘)」はとても美しい。ムーア伴奏のものをよく聴くが、フルトヴェングラー伴奏を見出した。
◆Hugo Wolf -- 2 Lieder -- Schwarzkopf & Furtwängler (live, 1953)
シュヴァルツコップのほうがいいに決まってるさ、バーブラ・ストライサンドよりもずーっと。