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2022年4月16日土曜日

○○学者について「理解が深まってトッテモ有意義」


ミアシャイマーの言っていることは基本的にはこういうことだ。


要は、左上のNATOの東方拡大が、右下のロシアによるウクライナ軍事侵略に帰結したと。


ウクライナ戦争を起こした責任はアメリカにある!


ミアシャイマーは、いま上にリンクしたひと月前の動画でだが、ワシントンや主流メディアは寝言しか言っていないと強調している。NATOの東方拡大が戦争の原因じゃないだと? そんなものは苦肉の物語に過ぎないと。

これは何もミアシャイマー独自の見解ではなく原因を探る精神が少しでもあれば、ほとんどの場合こうなる筈である。ケナンが警告し、キッシンジャーが予言し、オリバー・ストーンが断言してきたことでもある。


バイデン政権の対ロ包囲網「戦略」の本質

浅井基文 3/28/2022

ロシア・ウクライナ戦争に関する「事実関係」が完全に西側メディアの報道によって歪められてしまっている日本国内では、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を余儀なくされた根本原因がアメリカ主導のNATO「東方拡大」、特にロシアにとって最後の緩衝地帯であるウクライナをも「東方拡大」の対象にすることを排除しないバイデン政権の対ロ政策に対する危機感にあることを正確に認識する向きはほとんどありません。〔・・・〕


ロシアの軍事侵攻は、戦争を禁じた国連憲章第2条4項違反で許されないことは間違いありません。しかし、ロシアをそこまで追い込んだアメリカの対ロ政策、さらにいえば、相変わらず世界の「一極支配」にしがみつくバイデン政権の危険な本質を見極めないと、今後も私たちはアメリカそして西側メディアによって「思いのままに動かされる操り人形」であり続けることになってしまいます。私は、物事の現象面と本質面とを冷静に見極める判断力を私たち日本人が我がものにすることが何よりも求められていると考えます。


「プーチンはNATOの拡大ではなくウクライナの民主化を怖れた」のたぐいの御用学者の見解など人は一蹴せねばならない。あれこそ操り人形である。


なぜ中堅の「知的訓練を充分に積んだはずの」国際政治学者たちが、一般公衆と同じ狢となって、この罠に嵌ってしまっているのかは実に興味深い現象である。おそらく自らの「信念の牢獄」の囚人になってしまっていて聞きたくない話は「耳に入ってきてもそれを信じないという形で反応」しているのではないか。


聞きたいことは信じやすいのです。はっきり言われていなくても、自分が聞きたいと思っていたことを誰かが言えばそれを聞こうとするし、しかも、それを信じやすいのです。聞きたくないと思っている話はなるべく避けて聞こうとしません。あるいは、耳に入ってきてもそれを信じないという形で反応します。(加藤周一「第2の戦前・今日」2004年)


加藤周一はこの発言を「第2の戦前・今日」という講演にて言っていることに十全に注意しなければならない。少なくとも現在の国際政治学者のほとんどは戦前の知識人と変わらない。加藤周一の師渡辺一夫が言った知識人と。ーー《知識人の弱さ、あるいは卑劣さは致命的であった。日本人に真の知識人は存在しないと思わせる。知識人は、考える自由と、思想の完全性を守るために、強く、かつ勇敢でなければならない。》(渡辺一夫『敗戦日記』1945 年 3 月 15 日)


ウクライナの民主化についても、少し調べれば、その実態は「民族主義化=同質化=異質なものの排除」➡︎ファシズム、というカール・シュミットの定義通りの民主主義(参照)になってしまっているのはすぐさまわかることである筈なのに。


デモクラシーという言葉だけで踊っている政治学者が多すぎる。

で、私の考えでは、巷間の殆どの中堅国際政治学者はたんなる「病気」じゃないの? ということだよ。いわば米ネオコン宗教信者症状だ。


ウクライナのネオファシズム(ネオナチ)あるいは極右問題については、国際機関で取り上げられていることだけでも、例えば米国とウクライナだけ「2021年12月の国連決議においてネオナチ賛成投票」していたり、国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルの2018年レポートには「ウクライナ当局は『極右』による暴力活動を放置しており、2015年以降暴力活動が着々と増加している」とある。





……………………


※付記

kakuyokusyugi@kakuyokusyugi 4月14日

ネオナチをいないとするプロパガンダに加担する専門家はいくつか種類がいる。

・それが正義だと思ってやってる親米従属派の確信犯
・暴力や弱みを握られて言論を封じられてる専門家
・地位や情報、お金で釣られてる専門家
・無知で知らない、もしくは、分析能力がなく他人の言論を鵜呑みにしてる専門家


たまたま行き当たって国際政治学者ウンコちゃんへのお願い」にて上のツイートを引用した鶴翼さんって気合いが入ってるなあ。


細谷雄一と東野篤子、ボロボロになってるや。

彼は「理解が深まったのは有意義だった」と書いてるけど

みなさんもきっと理解が深まると思うよ。



kakuyokusyugi@kakuyokusyugi  2022年4月15日

分析できない専門家の代表、慶応義塾大学の細谷雄一氏 
ベラルーシでの立ち話でたまたま「NATO東方拡大」が出てこなかったことを切り取って、米国の元駐露大使が「プーチンはNATO拡大を戦争の原因と語っていない」とプロパガンダ。
それを鵜呑みにして興味深いとツイート。
https://twitter.com/Yuichi_Hosoya/status/1514023837037387783…

ちなみに2月24日におこなったプーチン大統領の演説では開始1分で「NATOの東方拡大」に触れている。

米国の専門家の意見を訳して伝えるだけのポンコツが、日本では専門家と名乗っている。

分かりやすいように「専門家」と「スピーカー」を分けて呼んでほしい。 https://pic.twitter.com/cTlb3WGQ6O

NATO東方拡大について、 筑波大学の東野篤子氏
・細谷先生の仰る通り
・私が集めた情報の範囲内でも、NATO(拡大)に関する言及は皆無
・そのため、落としどころNATOにあるかのように吹聴することは、ミスリーディングになりかねる https://twitter.com/AtsukoHigashino/status/1514059079362445312…


最終的には、開戦直前にプーチンがNATO東方拡大に言及していたことに気づいた模様。

https://twitter.com/AtsukoHigashino/status/1514173761926623235…


間違いなんて誰にでもあるから「すいません、言ってました」と一言謝罪して修正すればいいのに、それをせず話をつづけるからスレッドが

「NATO東方拡大言ってない」→「言及は驚くほど少ない 」→「言ってるが相当違うトーン 」
と何が言いたいか意味不明な内容に

米国人「戦争の原因を語るプーチンはNATO東方拡大のことには言及してない」とその日の発言を切り取ってプロパガンダ。細谷氏が「東方拡大に言及してないのに、なぜ日本の一部有識者や政党は、NATO拡大をその原因と語るのか? 」

東野「細谷氏のおっしゃる通り」「NATOの話はミスリーディング」 https://twitter.com/AtsukoHigashino/status/1514776431410442242…

しかし、実際には2月24日の会見でプーチン大統領は明確に「ドンバスの悲劇」と「ロシアの安全保障問題(NATO東方拡大)」が原因と発言してる。
和解案にもロシアは「ウクライナの中立化」を要求している。
恣意的な切り取りをしなければ、戦争の原因にNATOが関係しているのは誰の目にも明らか。

「プーチン大統領の先日の記者会見」と限定して書いてある!と東野氏は言い訳してるが、
その日の会見でたまたま言及してないだけで「NATO東方拡大の話はミスリーディング」とまで言い切ったとなると、逆に心配になる。

池田氏がおっしゃるように「プーチンの論調に変化がみられる」という話なら、そういう解釈もあってもいいと思いますが、

細谷氏と東野氏は戦争の原因について「プーチンはNATO東方拡大に言及してないのに、なぜ日本の一部有識者や政党は、NATO拡大をその原因と語るのか?」という文脈で発言してます。 https://twitter.com/ikedanob/status/1514787079410315264…

@McFaulや”外交評議会”の連中「プーチンが今回の戦争でNATO侵攻を理由としたのはブラフ。本当に怖いのは民主主義の拡大」
で、その文脈で「ほら、プーチンの語った戦争原因にNATOは出てこないだろ」と語っている。

これは誰がみても、切り取りのプロパガンダ(印象操作)
https://twitter.com/AtsukoHigashino/status/1514788427623198720…

@McFaul で、細谷氏もその文脈で「なぜ日本の一部有識者や政党は、NATO拡大をその原因と語るのか? 」と、NATO拡大が原因だとする主張を批判した。

@McFaul 東野氏も「細谷氏のおっしゃる通り」と同意していたのに、プーチンの発言を掘ってみるとNATOに言及していたので急に「発言が変化してる」という話にすり替えた。

@McFaul 私に「ちゃんと読めるようになるといいですね」とアドバイスしてくださったが、 もし最初から”発言が変化してる”文脈で「細谷氏のおっしゃる通り」と言っていたのなら、話が読めてないのは東野氏の方ではないだろうか。

@ergosopher 情報ありがとうございます。
敵を作り出すのは昔からずっと変わらない人間の行動原理ですね。

ウクライナの場合、ロシア人を敵としたけど、そもそも建国当初から国内にロシア人・ロシア語があったので国がバラバラになってしまったと


@McFaul もう少し整理すると、
外交評議会の連中や細谷氏は「①最初からNATO東方拡大は戦争原因に関係ない」と主張
後から話に加わった池田信夫氏や東野篤子氏はその文脈を無視して「②プーチンにとってNATO東方拡大は途中から重要事項ではなくなった」と変化を主張(東野氏は途中で論①から②をすり替え)

@McFaul そもそもCIAのこれまでのプロジェクトや近年のネオコンの動き、資金提供などを見ると、「NATO東方拡大」と「旧ソ連周辺国の民主化」を分けて考えること自体ナンセンスだと私は思う。

それらは表と裏の違いはあれど、同じ大戦略の中での出来事。米国のインテリジェンスに疎すぎるのではないだろうか

@McFaul 追記
ロシアが「①最初からNATOを脅威に思っていない」というのは論が破綻している
・戦争以前、ロシアの軍事ドクトリンにNATO東方拡大を軍事的脅威だと明記している
・戦争直後、プーチンが演説でNATO東方拡大は安全保障上の脅威だと語っている
・停戦交渉にウクライナの中立化をロシアは要求した


@McFaul ロシアは一貫して主張してるのに、NATO東方拡大は最初から原因では無いという主張は流石に無理がある。

ではなぜ米国の一部の専門家はそんな無理筋の論を展開するのかという話

@McFaul 結局彼らが「NATOが原因ではない」と言ってるのは、ミアシャイマーが2014年に書いた「ウクライナ危機は西側のせいである」と主張する記事に反論するため。

勢力均衡論のとおりに事が進んでいるため「西側がNATO拡大したからだー」と戦争の責任論が浮上してきた。だから焦って、必死に言い訳してる

@McFaul NATO東方拡大は”最初から”原因ではないとの主張をする専門家は、そういった責任転嫁のプロパガンダをしている連中で、それを真に受けてる人はとても質の低い連中だといえる。

東野氏は途中でその無理筋に気づいて、流石に乗っからなかったと、これが事の経緯だと私は思う。


@McFaul ちなみに東野篤子氏にはブロックされたので、この話はおしまい。

一連の議論を通して「NATO東方拡大」と「民主化」を分けて考える連中は、おそらくCIAの工作のことを知らないんだと、そこの理解が深まったのは有意義だった。 https://pic.twitter.com/T5Cua3Y2mO


@S782Kenny 東野篤子氏や 細谷雄一氏はヨーロッパの専門家にすぎないので、逆に受け手の方が過度に期待せず、その程度だと思って聞くしかないのかなと。



どうせツイッターやるならこのくらいのマインドでやらなくちゃな

オレなんかすぐめげちゃうから向かないんだよ

どうしてこんなバカを相手にしてんだろ、

って感じにすぐなるんだ。


学者なら、《菊池さんの言葉で言えば、「世の中で一番始末に悪い馬鹿、背景に学問も持った馬鹿」》(小林秀雄「菊池寛」)って具合にさ。


とはいえ厄介なのは、一番始末に悪い馬鹿の言葉が伝染力が強いことだが。


浅薄な誤解というものは、ひっくり返して言えば浅薄な人間にも出来る理解に他ならないのだから、伝染力も強く、安定性のある誤解で、釈明は先ず覚束ないものと知らねばならぬ。(小林秀雄「林房雄」)