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2022年6月14日火曜日

群衆心理が席巻する風潮のなかでの「知性のつぶやき」


 前々回引用した都内の勤務医の方は次のツイートをタイムライン冒頭に固定させている。



おそらく主流イデオロギー盲信派から反ワクチンあるいは陰謀論者として扱われた時期があったのだろう、《職場に理解してくれる人が全くいなくてつらいけど、もう少し頑張ろうと思った》とあるから。

この勤務医の方が固定ツイートしている佐藤純さんの一連のツイートは読んでおいたほうがいいよ、まだ読んでない人はもちろんだが、一度読んだ人も現在の目で読み返したほうがいい。


J Sato @j_sato  Dec 8, 2021


世界中で全体主義が着々と進んでいる今、最も重要なインタビュー動画と感じた。


心理学Matthias Desmet教授インタビュー

「なぜ未だに多くの人がコロナ物語を信じているのか?」

https://youtube.com/watch?v=uLDpZ8daIVM…

https://odysee.com/@pandemicpodcast:c/compliance:2…


聞きながら夢中でメモ取ったのを共有


1/

バラバラの大衆が、共通の群衆心理へと変容するには、変容する前の大衆が次の4条件を満たしている必要がある


1)社会的絆の希薄さ

2)生きていることの意味の希薄さ

3)漠然とした不安感

4)漠然とした不満や向かう先のない攻撃性


→コロナ前の現代社会はその状態だった

2/


上記4条件が成立している大衆に

・不安の対象→ウイルス

・その対象への対応戦略→感染症対策

を提示する物語を、繰り返しマス・メディア等を通じて大衆に語りかけると、大衆は群集心理状態へ変化する


群集心理状態となった大衆は、団結して対応戦略を遂行しようとする。犠牲を払うことも厭わない


3/


その団結が、新たな種類の社会的絆を生み、生きている意味を人に与える


孤立感のあるネガティブな精神状態から、社会的絆が非常に強いハイな状態へと変化し、社会的絆への精神的中毒状態になる


この精神的中毒状態が、どんなに馬鹿げているコロナ物語でも群衆が支持し続ける理由。気持ちいいのだ


4/


物語に合理性は求められない。むしろ馬鹿げている方が社会的絆を確認する「儀式」として機能する


群集心理状態となった大衆は、物語の対象となっている非常に狭い範囲のこと(→コロナ)にしか、認知的・感情的リソースが向かわなくなる


他のより重要なことで問題や痛みが起きても気づかなくなる


5/


群集心理になると、個人の自由よりも集団を優先させ、進んで自己犠牲を払うようになる


スターリンは、自らの共産党メンバーの50%を粛清・殺害したが、驚くべきことに、その粛清された共産党メンバーは反対や抗議をすることなく、集団のために粛清を受け入れていた


6/


群集心理となった人々は、危機管理モードであり、生きる目的・意味を見出した状態である


政治家は群集心理に合わせると支持率が高くなり、合理的な政策でも群集心理にそぐわないものを取ると支持率が下がると理解し、群集心理・団結をより強める方向=煽る方向に行動する


7/


群衆には今の状態が前の状態よりも気持ち良いわけであり、群集心理から目を覚ましてもらう時に、「前の状態(the old normal)に戻ろう」と呼びかけても効果がない。下手したら逆効果になる


そうではなく、前の状態(the old normal)ではない、よりよい状態に変化することを呼びかけなければいけない


8/


物語にそぐわないことを言う人は、侮辱され非難され別扱いされるようになる


群集心理の一つの特徴は、異なる意見に対して、極めて不寛容となることだ


群集心理下では、正・善・得等の価値基準よりも、集団の団結を守ることが最優先事項となるから、こうなる。団結さえ守れれば何でもよいのだ


9/


群集心理および全体主義が存在・存続するには、敵(不安の対象)を必要とする


敵(不安の対象)がいなくなると、群衆は目を覚まし、膨大な損害に気づき、リーダーを殺害する


リーダーは群衆が目を覚まさないように、敵(不安の対象)を残すように動く


10/


古典的独裁体制と全体主義は異なる


古典的独裁体制は、大衆を怖がらせるだけで、反対がなければリーダーは大衆に優しくなる


一方、全体主義は大衆が洗脳された群衆化状態であり、反対がなくなると暴走が加速し最も残虐な行いをするようになる。1930年代のソ連、1935年のナチスがその状態だった


11/


公の場で合理的な反対意見を述べ続けなければいけない。無力と感じてもそうしなければいけない。なぜなら、反対意見がなくなると、洗脳は進み、群衆は残虐な行為を行うようになるからだ


合理的な反対意見で目を覚ます人が多く出てくることは期待できないが、洗脳が進むことを止めることはできる


12/


群集心理となった大衆は、以下3つのグループに分類される


30%:催眠術にかけられ洗脳された人々

40%:世論・多数派・群衆についていく人々

30%:催眠術にかからず、異なる意見を述べ、何かをしようとする人々


13/


3つ目のグループは、不均一な人々だ。あらゆる政治的信条、社会経済階級、人種。このグループの共通項・傾向はわかっていない


なお、教育レベルが高いと群集心理に飲まれ洗脳されやすくなる


このバラバラな3つ目のグループがまとまって一つの勢力となれると、群集心理を止められる可能性がある


14/


Q:合理的な意見を聞いてくれない。群衆心理の人の目を覚ますのに、よい方法はないか?


A:新しい不安の対象を提示するのが効果的だ。全体主義となることの恐ろしさを提示し、コロナよりも全体主義の方が怖いと思える人は目を覚ます


目を覚ましたら、合理的な意見を聞いてもらえるようになる


15/


Q:変なことが他国で起きた時に「自国では起きない」と思う人が多い。着々と広がっているのになぜこう思うのか?


A:これも群集心理に飲まれ、認知的・感情的に一つのことしか考えられず、それ以外のことは存在しないも同然になるからだ。群集心理から目覚められないと気づけない


16/


Q:今のおかしな動きは今後どのようになっていくのか?


A:残念ながら、ある種の新しい全体主義に社会が陥ってしまうのは避けられない可能性が高いと見ている


20世紀前半の全体主義と異なるのは、世界規模で起きるという点、外に敵(不安の対象)がいないが内に敵(不安の対象)がいるという点だ


17/


全体主義は敵(不安の対象)を必要とする。敵が消えてしまうと崩壊するからだ


なので、内の敵を消すことはしないが、疎外し、社会の主流からはじき出すだろう


未接種者が、内の敵(不安の対象)として扱われるだろう


※インタビューは2021年9月


18/


コロナワクチンが感染を防がないことは科学的な事実だが、群集心理・全体主義では科学的な正しさなどどうでもよいことである


物語で大事なことは、不安の対象(コロナ)に向けた群衆の団結を強められるかどうかだけである。むしろ馬鹿げていることの方が、団結を強める「儀式」として機能する


19/


Q:洗脳されていない30%の人はどうしていくべきか?


現実的な戦略は以下の2つだ

・合理的な反対意見を公の場で言い続ける

・全体主義に飲まれずに2-3年生き残る


全体主義を打ち負かそうとする必要はない。全体主義は必ず自壊する


崩壊後、飲まれなかった人々が社会を再建する重要な役割を担う


20/


Q:今の全体主義はどこまで進んでいて、いつ崩壊するのか?


A:今回の全体主義は、20世紀前半のよりも短い期間で自壊すると見ている。なぜなら、今回は等で体に侵入しているからだ


群集心理下で進めるは、医療だけでなく、あらゆる分野における歴史上最も壮絶な惨事になる可能性が高い


21/21


例えば《物語にそぐわないことを言う人は、侮辱され非難され別扱いされるようになる/群集心理の一つの特徴は、異なる意見に対して、極めて不寛容となることだ》とあるが、群衆というムラ社会集団のムラ八分機制だね、日本ではかつてからのお得意の。そしてこの数ヶ月のあいだに国際政治学者タコ壺集団が「あまりにもあからさまに」これを実践してきた➡︎国際政治学者ムラ八分集団が土足でやってきた


佐藤純氏自身、ワクチンだけでなくウクライナ情報をめぐって陰謀論者扱いされてきた方だ。





先の方はどこかの大学教師、二番目のJFK氏は、おそらく軍事評論家の範疇に位置づけられるにだろう多くのフォロワーをもつインフルエンサーであり、国際政治学者連中にもしばしばリツイートされてきた人物だがーー私が知る限りでは東大先端研の池内恵が特に肯定的に評価するコメントを残しているーー、佐藤氏はこういったキャベツ頭?連中を相手に闘ってきた方なのである、いわゆる「知性のつぶやき」にて。


知性が欲動生活に比べて無力だ[der menschliche Intellekt sei kraftlos im Vergleich zum menschlichen Triebleben]ということをいくら強調しようと、またそれがいかに正しいことであろうと――この知性の弱さは一種独特のものなのだ。なるほど、知性の声は弱々しい [die Stimme des Intellekts ist leise]。けれども、この知性の声は、聞き入れられるまではつぶやきを止めない [aber sie ruht nicht, ehe sie sich Gehör geschafft hat]。しかも、何度か黙殺されたあと、結局は聞き入れられるのである [Am Ende, nach unzählig oft wiederholten Abweisungen, findet sie es doch]。

これは、われわれが人類の将来について楽観的でありうる数少ない理由の一つであるが、このこと自体も少なからぬ意味を持っている。なぜなら、これを手がかりに、われわれはそのほかにもいろいろの希望を持ちうるのだから。なるほど、知性の優位は遠い遠い未来にしか実現しないであろうが、しかしそれも、おそらく無限の未来のことというわけではない[Der Primat des Intellekts liegt gewiß in weiter, weiter, aber wahrscheinlich doch nicht in unendlicher Ferne.](フロイト『ある錯覚の未来』第10章1927年)


………………

ここでもう一つ、ウクライナあるいは米英のプロパガンダ、戦争広告代理店をめぐるダン・コーエンの3月22日のレポートを挙げる。これを初めて読んだときは半信半疑だが、今の私は九信一疑程度にはなっている。


UKRAINE’S PROPAGANDA WAR: INTERNATIONAL PR FIRMS, DC LOBBYISTS AND CIA CUTOUTS 

 Dan Cohen  MARCH 22ND, 2022

@pickup_topic  Apr 9, 2022

訳1『ウクライナのプロパガンダ戦:国際PR会社、ワシントンのロビー活動員、CIAの切り込み隊員』


ウクライナのプロパガンダ工作の背後にある外国の戦略家、ワシントンDCの工作員、CIAなど情報機関と繋がりのあるメディアとの仕組みをダン・コーエンが明らかにします。(続)


訳2:ロシアがウクライナに攻勢を開始して以来、ウクライナ軍はロシアという巨人に立ち向かう、勇敢な小軍団というイメージを醸成してきました。


そしてウクライナ軍の気概を強調する為に、キエフは西側諸国からの公的支援を引き出すことを目的としたプロパガンダを次々と打ち出してきたのです。(続)


訳3:このキャンペーンには翻訳、キャッチコピー、何百枚ものポスターが含まれ、ファシズムやネオナチの指導者を賞賛するものもあります。


ウクライナの広報活動の背後には、外国の政治戦略家、ワシントンDCのロビー工作員、CIAなど報道機関のネットワークがあるのです。(続)


訳4:のプロパガンダ戦略をNATO司令官が称賛し、WP紙に「彼らのメディアを使った情報戦や心理戦は、戦略面で実に優れている」と語っています。


WP紙は「西側当局者は死傷者数など戦場の状況についてのキエフ発表は”独自に検証できない”が、非常に効果的な”戦略メッセージ”だ」と認めている。(続)


訳5:この宣伝活動の鍵となるのは、ウクライナ外務省と直接連携して情報戦を展開する、国際的な広報企業群の存在です。


業界ニュースサイト『PRWeek』によると、この構想は、ウクライナを拠点とする広報企業を設立した、匿名の人物によって立ち上げられたといいます。(続)


訳6:その名もなき人物は PR Week に「開戦した1時間目から外務省に入り、公式ソースを配信して真実を示すことに協力することにした 」と語っているのです。(続)


(訳注:ウク軍のプロパガンダ作戦に関わるその広報企業の人物がうっかり漏らした言葉から、真相に紐がついたと思われる。)

訳7:この匿名の人物によると、150以上の広報会社が宣伝活動に参加しているといいます。


この国際的な取り組みは、広報会社PR Networkの共同設立者であるニッキー・レガツォーニと、英国政府と密接な関係を持つトップ広報コンサルタントであるフランシス・インガムが中心となって行っています。(続)


訳8:インガム氏はかつて英国保守党に勤務し、


1. 英国政府コミュニケーションサービス戦略・評価評議会委員

2. 国際コミュニケーションコンサルタント協会の最高責任者

3. 英国地方自治体コミュニケーターの会員組織であるLGCommsのリーダー


などを歴任しています。(続)


訳9:インガム氏は、PRovoke Mediaの取材に対し「ウクライナ・キエフ政府を支援する機会に恵まれました」と語り、「情報戦争でキエフ政府を支援するために、代理店はチーム全体を提供しました。ウクライナへの支援は揺るぎないものであり、必要な限り継続する」と述べたのです。(続)


訳10:その後、キエフ政府のプロパガンダ作戦に匿名のウクライナ人広報主任2人が加わり、ウクライナ外務省は各広報機関に対し、極右やネオナチのプロパガンダについて指示する資料の入った書類フォルダ(アーカイブ)を配布しました。(続)


訳11:このフォルダは、LinkedInでウクライナ人の Yaroslav Turbil によって運営されています。

彼は米国政府と密接に結びついた複数の「市民社会」団体で働いた経験があり、報道の自由を促進するという名目で活動する、米国情報機関と結びついた Internews でインターンの経験もあります。(続)


訳12:そのフォルダの中には、すぐに嘘だと証明された「スネーク島事件」の動画もあります。小さな島に駐留していた国境警備兵が、接近してきたロシア軍艦に殺されたという捏造事件です。

ゼレンスキーは会見を開き、兵士に英雄勲章を授与すると発表し、主要メディアはこれを大きく伝えました。(続)


訳13:しかし死んだはずの兵士がすぐに元気に生き返り、彼らの英雄的な行動が茶番であることが証明されたのです。


捏造であることが証明されたにも関わらず、例のフォルダにはこうしたプロパガンダの動画が含まれているのです。(続)


訳14:別のフォルダには、ウクライナのグラフィック・アーティスト、ダーシャ・ポドルツェヴァが運営している団体が集めた、各国のアーティストから提供された夥しい数のプロパガンダ・ポスターやグラフィックが収められています。(続)


〔・・・〕

訳15:一般的な「戦争反対」のメッセージもあれば、「キエフの亡霊」(実在しないことが判明した英雄的ウクライナ人パイロット)や「スネークアイランド13」事件というインチキのでっち上げ事案を称える画像も多数あります。(続)


訳16:また、C14のリーダー、右翼セクター、ネオナチのアゾフ大隊など、ウクライナの著名なネオナチを賞賛しているものもあります。

大戦時にナチス・ドイツと協力してユダヤ人とポーランド人の大量殺戮を行った、ステファン・バンデラの名を冠した火炎瓶の絵もあります。(続)


訳17:前述のフォルダには、ウクライナ外務省のウェブページへのリンクもあり、ウクライナのネオナチ武装勢力(「ウクライナ国際防衛軍団」と呼ばれる)への参加を希望する外国人への説明書も含まれています。(続)


訳18:ゼレンスキーが外国人戦闘員に旅団結成を呼びかけ、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、スペイン、コロンビア、ブラジル、チリなど、世界各地から戦闘員が渡航してきたのです。

また、戦闘訓練や経験のない者も、"弾丸捕獲者 "と呼ぶような "戦争観光 "のために訪れています。(続)


訳19:ウクライナ政府は「数万人が呼びかけに応じた」としていますが、この数字を「PR用のデマだ」と疑う声があります。


しかし実際にウクライナに渡航した外国人は、予想以上に厳しい現実に遭遇しているようです。(続)


訳20:露空軍は、外人戦闘員が寝る場所に隣接する施設を爆撃しました。ポーランドに逃れたスペイン人戦闘員はこれを「メッセージだ」と言い、何千人も犠牲が出る可能性があったと言います。

救急車に隠れて逃げたアメリカ人戦闘員は、ウクライナ軍が戦わない外国人を殺していると警告しています。(続)


訳21:またフォルダには「"クリミアの住民投票 "や "クリミアの人々の意志 "といった、ロシアの決まり文句は絶対に受け入れられない」と、2014年に圧倒的な支持率を得て行われた「ロシア併合住民投票」について情報操作する書類も含まれます。(続)


訳22:こうした文書にはさらに「ドンバスの内戦」「内戦」「ウクライナの紛争」などという言葉は受け入れられないと書かれています。

国連人権高等弁務官事務所ですら、2014年以降のウクライナ軍による攻撃で、民間人3,404人を含む、14,200人が死亡したと報告しているにも関わらずです。(続)


訳23:それらの文言の代わりに「ロシアによるドンバス武力侵攻」「ロシアのウクライナに対する攻撃」「ロシアとウクライナの武力衝突」と書くよう求めているのです。(続)


訳注:フランス人女性ジャーナリストの現地取材でも、事実はウクライナ軍による自国民の大量虐殺であったと明かされている。


訳24:キーメッセージと題された文書には、西側メディアが広く流布したものの、すぐに信憑性がなくなり相手にされなくなったプロパガンダが書かれています。


その一つは「ロシア軍がザポリージヤ原子力発電所を砲撃し始めたとき、ヨーロッパ全体が核災害の瀬戸際に立たされた」というデマです。(続)


訳25:国際原子力機関のグロッシ事務局長は、ロシアの砲弾が当たった建物は「原子炉の一部ではなく、訓練センター(原発を占拠したウクライナのネオナチ軍が潜伏していた建物)である」と述べたのです。

その証拠にロシア軍は、安全が確保されたウクライナ人技術者に原発の運転を継続させました。(続)


訳26:別の文書では「ロシア軍艦の黒海へのアクセスを阻止するトルコに感謝する」と綴っていますが、実際は、トルコは、全ての軍艦(NATOもロシアも)が黒海にアクセスできないようにしたので、「国際世論はウクライナの味方だ」というウクライナの嘘がバレました。(続)


訳27:これらの文書の重要なメッセージの中には「世界中の国で市民が行った反戦デモは、ロシアから身を守るウクライナへの強い支持の証だ」と感謝の意を表しているものがあります。(続)


訳注:これもウクライナによる自画自賛的なプロパガンダに過ぎないが一応訳しておく。


訳28:それらは、欧州で行われた大規模な親ウクライナデモを指していますが、米国やNATOに対して、ウクライナ上空の飛行禁止区域の設定や、ロシア軍機の撃墜を求めてもいます。これには、核武装国同士の世界大戦に発展しかねない事態をウクライナが招いているとの指摘もあります。(続)


訳29:さらには「ウクライナでは外国人の国境越えも含め、人種や国籍による差別はない」とウクライナは文書で主張していますが、実際は、ウクライナ軍がアフリカ人戦闘員の逃亡を阻止している動画やレポートが多数あり、NYTでさえ、ウクライナの人種差別的な行為をレポートで発表しています。(続)


訳30:文書にはさらに「ロシア軍は最大1300人が避難していた劇場に爆撃した」という文言もありますが、これも Max Blumenthal の報告によると、ネオナチのアゾフ大隊が計画した”偽旗作戦(自作自演)”であり、NATOの介入を誘発することを目的としていたことが判明しています。(続)


訳31:ウクライナの企業がターゲット広告で、ロシアのネットに反露広告を出したことも分かっています。

これはコロレフという偽名を使う男と、ターゲットリウムという組織が中心で行いました。コロレフは自社のFacebook広告が3日間で3000万件アクセスを達成したと自慢する投稿を書き込んでいます。(続)


訳32:Facebookは、ロシア国営メディアの広告やコンテンツのマネタイズもブロックしました。

さらにロシアメディアの偽アカウントがいくつも生まれ、本物のアカウントは偽者らの下に埋もれています。

Facebookは検証もせず、国防省を含むロシア政府関係者の発言を"虚偽"とマークしています。(続)


訳33:これらのキャンペーンは、

・全米民主化基金

・大西洋評議会

・チェコとイギリスの外務省

・ジョージ・ソロスの財団が出資する(世界統一共産主義=グローバリズムを目指す)国際ルネサンス財団

から資金提供を受け、自称「フェイクチェック」機関の推奨で実施されたと言われています。(続)


訳34:StopFakeは「露のプロパガンダを妨害するため」Facebookと契約しましたが、暴力的なネオナチと密接な関係にあることが発覚し、それを暴露したジャーナリストは、殺人の脅迫を受け、最終的にウクライナから逃亡しました。


しかしFacebook自身は、この団体に頼ることを問題視しないようです。(続)


訳35:一方、ロシアのハッカーは、テレグラムで配信されたウクライナの文書(プロパガンダ作戦の詳細が書いてある)を突き止めたのです。(以下のリンクから閲覧可能)(続)


訳38:そこに参加した幾つかのPR企業の中には、Edelman PR のCEOである Richard Edelman も含まれています。彼は大西洋評議会の理事や、世界経済フォーラムのメンバーでもあります。(続)


訳36:そこには、プロモーションに必要なウクライナのメディアへのリンク、反戦や国防省に関するガセネタを含むメッセージ、用意されたボットアカウント、どの論文とどの視聴者を紐付けするかについての具体的な指示など、が掲載されています。(続)


訳37:別のキャンペーンは、キエフのPR企業の創設者ポポビッチが運営しています。彼女は米国務省に勤務し、ポロシェンコ大統領に助言経験があり、米国際開発庁、全米民主化基金、米大使館、NATO等から資金援助を受けている工作機関『ウクライナ危機メディアセンター』の共同設立者であり理事です。(続)


訳39:PRWeekでは「ウクライナ人に対する野蛮な大量虐殺」に対して「情報の最前線で戦う」「PR軍」と表現される人物たちが紹介されています。


ヘルスケア企業ベターミーのPRマネージャー、マルタ・ジュマハは「プロパガンダは、本物の殺傷兵器と同じ威力があります」と断言しているのです。(続)


訳40:MacPawの広報責任者は、同僚のウクライナ検察庁元職員が作成した「承認済みメディア」のリストを提供しています。

しかしこれらの「客観的な報道の為の検証済みの情報源」は決して独立したものではなく、そのほとんどは、米国や欧州の政府、億万長者の財団と結びついているのです。(続)


訳41:広報会社がウクライナ製プロパガンダのコンテンツを配信する一方、CIAの切り込み隊員や億万長者の財団が、派生メディアを運営しています。

その核となるのは、2016年に設立された、元ソ連諸国の反露メディア・ネットワークから生まれた「ロシア語ニュース交換」というプロジェクトです。(続)


訳42:2021年7月、ポーランドの医療当局責任者から武漢肺炎関連の規制や検疫を免除され、情報工作訓練のためにワルシャワに飛んだジャーナリストたちがいました。

6人のジャーナリストの中には、タブロイド新聞の副編集長と、ウクライナで最も視聴率の高いTV局のCEOも含まれていました。(続)


訳43:ウクライナの放送局の財務報告書によると、彼らは、在ウ米国大使館、デンマーク外務省、スウェーデン国際開発協力庁、欧州民主化基金、Free Press Unlimited 等から多くの資金提供を受けていました。

シリコンバレーの億万長者ピエール・オミダリーもこの出版社の設立に関与しています。(続)


訳44:そのウクライナのTV局『フロマドスケ』は最近、ドンバスのロシア系ウクライナ国民の大量虐殺を要求するコメンテーターを受け入れ、彼は番組内で「ドンバスには余分な人々が住んでいるから絶滅させなければならない」と発言しました。


https://youtu.be/S9SOVarOFJk

Bogdan Boutkevitch: You need to kill 1.5 million people in Donbass

訳45:前述の”情報工作訓練”は『メディアネットワーク2021+』と題され、7/19~7/21に行われました。

これは、2015年に設立されたネットワーク「ロシア語ニュース交換」(前述参照)としても知られる「メディアセット」ととも密接に結びついています。(続)


訳46:『ロシア語ニュース交換』は、オランダ政府と欧州委員会の資金援助を受けた「独立プロジェクト」と謳っていますが、実態は全く違います。現在、14のメディアが「ノード」として機能し、各国で互いの記事を「共有」しています。(続)


注:cross-publishing は日本でも捏造報道に悪用されている。


訳47:先述の「メディアセット」は、元Radio Free Europeの記者でフロマドスケの創設者である Maxim Eristavi が主催しています。

彼は現在、NATOと軍需産業の支援を受けるシンクタンク、Atlantic Council で Millennium Leadership Program の責任者を務めています。(続)


訳48:「メディアセット」は設立以来、ジャーナリストのための”情報工作訓練”を作成していますが、ロシアが軍事攻勢を開始した数日後の3月4日、「メディア・ライフライン・ウクライナ」というさらに新しいプロジェクトが誕生しています。(続)


訳49:その翌日、Free Press Unlimitedは、フロマドスケの共同設立者らを招いてウクライナ向けの緊急会議を開催しています。

会議では、新たに200万ユーロ(=3億円弱)を調達するよう呼びかけ「外部からの継続的な支援があってこそ、メディアは活動できるのだ」と訴えました。(続)


訳50:その数日後、Free Press Unlimitedは、国境なき記者団とそのウクライナの新しい共同プロジェクト The Lviv Press Freedom Center を支援するためのパートナーシップを発表しています。

USAIDのコミュニケーション担当官が代表を務め、USAIDと、英国政府から資金提供を受けています。(続)


訳51:こうしたウクライナの広報企業や米国の情報機関が連携しているプロパガンダ活動が国民をターゲットにしている一方で、ワシントンDCのロビー工作員たちは、ウクライナでの戦争を延長するよう議会で扇動しています。(続)


訳52:ウクライナ最大の石油ガス産業雇用者連盟の登録外国代理人兼ロビー工作員であるバジディッチは、ゼレンスキーに代わって武器供与をさらに増やすよう米国議員に働きかけています。

彼は現在、Yorktown Solutionsの代表で、Atlantic Councilの非専属シニアフェローも務めています。(続)


訳53:バジディッチは「スティンガー、ジャベリン、戦闘機の問題を解決する」と語り、ロシアが大量虐殺しているとも主張している。

彼はゼレンスキーの3/16の米国議会での演説も書いている。この演説ではキング牧師の有名な演説を引用して、ウクライナ上空の飛行禁止区域を要求している。(続)


訳54:ちなみに、ウクライナ国連常駐代表セルギー・キシュリツァの2/23の国連総会演説は、ワシントンのロビー工作企業のスティーブン・クルピンが書き、彼はオバマの元上級演説ライターであり、バイデンの大統領選挙にも深く携わった人物です。(続)


訳注:全てはDS主導で動いているという意味。


訳55:ウクライナ政府や企業の利益を促進する登録ロビー工作員の中で最も目立つのは、ゼレンスキーの議会での演説の執筆にも参加したアンドリュー・マックです。彼は2019年にゼレンスキーのロビー工作員として加入し、ウクライナの法律事務所のワシントン支所を経営しています。(続)


訳56:世界ユダヤ人会議、名誉毀損防止同盟など数多くのシオニスト団体に所属してきたフランクリンが設立したロビー工作会社は、米国の地方議員への影響力を持っています。フランクリンは、ウクライナのハリコフ市長と、米国のNY・ボストン・シカゴなどの市長の会談をセッティングしています。(続)

訳57:さらに彼は、米国当局者とウクライナのオデッサ市長、キエフ市長との会談を設定しようとしています。

キエフ市長の妻が経営するメディアは最近、ロシア人に対する大量虐殺を呼びかける司会者を採用し、まずは子どもたちから殺そうと呼びかけています。(続)


訳58:フランクリンはキエフ政権と協力し、オデッサとキエフ両市長と、米国のリモート会談を担当している。


メリーランド州の弁護士 Kaczmarek は、ウクライナ国防省の代理として米国の武器供与増加に取り組み、特にフロリダ州の武器メーカーにオデッサ市に銃を出荷するよう働きかけています。(続)


訳59:元駐ロシア米国大使のマクフォールは、ゼレンスキーを取り巻く広報のプロやロビー工作員についてこう語る。

「ゼレンスキーの周囲にいる彼らは長い間、米国のエリートやメディアと交流してきたのです」と語っています。(続)


訳注:ゼレンスキーの周りはDSでガチガチに固められているという意味


訳60:マクフォールと、元駐ウクライナ大使・大西洋評議会上級主任のハーブストは、ゼレンスキーの非公式なアドバイザーとして活動しています。

マクは取材に「ウクライナ政府高官とたぶん毎日話し、彼らがNBCやMSNBCのプロデューサーとコネクションを作るのを助けてきた」と語っています。(続)


訳61:ちなみにマクフォールは最近、MSNBCで「ヒトラーはドイツ語圏の人を殺していない」と発言し、ホロコースト否定と非難を浴びたことがあります。

さらに、ゼレンスキーは米国民主党議員と話をする前に、マクフォールと「戦略的ビデオ通話」を行っていたことも分かっています。(続)


訳62:強力なロシア軍がドネツク人民共和国やルガンスク人民共和国と一緒に戦っているため、米国とNATOがロシア軍と直接対決しない限り、ウクライナ軍の敗北は目前と思われますが、バイデン大統領はすでにこのシナリオを否定しています。(続)


訳63:それでもウクライナ軍がロシア軍に”善戦している軍隊”であるかのように見せかけるキャンペーンを執拗に続けているのは、戦争をさらに拡大させて殺戮を促進させる為なのです。(了)



ひとつだけコメントしておこう。最後のほうにこうある。


マクフォールと、元駐ウクライナ大使・大西洋評議会上級主任のハーブストは、ゼレンスキーの非公式なアドバイザーとして活動しています。

マクは取材に「ウクライナ政府高官とたぶん毎日話し、彼らがNBCやMSNBCのプロデューサーとコネクションを作るのを助けてきた」と語っています。


ちなみにマクフォールは最近、MSNBCで「ヒトラーはドイツ語圏の人を殺していない」と発言し、ホロコースト否定と非難を浴びたことがあります。

さらに、ゼレンスキーは米国民主党議員と話をする前に、マクフォールと「戦略的ビデオ通話」を行っていたことも分かっています。


このマイケル・マクフォール(Michael McFaul)は、「プーチンが最も恐れているもの(What Putin Fears Most)」(ロバート・パーソン&マイケル・マクフォール 、2022年2月22日)という、今読めば一瞬でプロパガンダだとわかるーーいやまだわからないふりをした国際政治学者たちがあまたいるのはよく知っているーーゴミ論文の書き手のひとりで(参照)、2011年12月から2014年まで、ロシア駐在アメリカ大使を務めている。この論文に「羊脳」国際政治学者たちがとても萌えてしまったことは、ツイッターで「マクフォール」検索すれば記録が歴然と残っている。





ーーこれらの方々は私の観察する限りではゼレンスキーに萌えてしまった者たちと重なる。


マクフォールは最近の討論(The Munk Debate)で、ポーランドのラドスワフ・シコルスキー元外相の問い、「米外交官は嘘を吐いていたのか」(NATOへの加盟をキエフへ約束)に対して「イエス!それが現実の世界さ!」と応じたことでも知られている。


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※なお群衆心理が発生するフロイトラカン的な説明については、「群衆と集団」を参照されたし。


宇露戦争に関して言えば、基本的は次のような形で群衆心理が生まれたのである。





群衆心理が生じると批判精神が欠如してしまう傾向にある[参照]、ーー《集団は異常に影響をうけやすく、また容易に信じやすく、批判力を欠いている[Die Masse ist außerordentlich beeinflußbar und leichtgläubig, sie ist kritiklos]》(フロイト『集団心理学と自我の分析』第2章、1921年)。

もし情状酌量して言うことが許されるなら、日本の中堅国際政治学者たちは、ウクライナのような主に二言語国家で民主化が起こると何が容易に起こりうるかという「政治学の初歩の教え」をツイッター装置で群衆化することによって忘れてしまったのだろう。


民主主義に属しているものは、必然的に、まず第ーには同質性であり、第二にはーー必要な場合には-ー異質なものの排除または殲滅である。[…]民主主義が政治上どのような力をふるうかは、それが異邦人や平等でない者、即ち同質性を脅かす者を排除したり、隔離したりすることができることのうちに示されている。Zur Demokratie gehört also notwendig erstens Homogenität und zweitens - nötigenfalls -die Ausscheidung oder Vernichtung des Heterogenen.[…]  Die politische Kraft einer Demokratie zeigt sich darin, daß sie das Fremde und Ungleiche, die Homogenität Bedrohende zu beseitigen oder fernzuhalten weiß. (カール・シュミット『現代議会主義の精神史的地位』1923年版)




別の言い方をすれば、ウクライナの「民主化=ファシズム化」を利用したNATOの束化(ファッショ化)を米ネオコンは策謀したのである。例えば米国ネオコン文化の華「ランド研究所」によるウクライナにおける代理戦争計画は2019年にしかと示されている(参照)。


・・・などと言わなくても、冷戦終了時のカストロの予言を「高校生的に」思い出すだけでよろしい。


ヨーロッパで起きる次の戦争はロシア対ファシズムだ。ただし、ファシズムは民主主義と名乗るだろう。La próxima guerra en Europa será entre Rusia y el fascismo, pero al fascismo se le llamará democracia(フィデル・カストロ Fidel Castro、Max Lesnikとの対話にて、1990年)



せっかく「政治」を長年オベンキョウされて教師までおやりになっているのに、群衆化してスカスカのキャベツ頭になってしまい、高校生レベルの政治学の基本をお忘れになってしまったとは何と不幸なことだろう!