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2023年7月24日月曜日

こっちのほうがずっとクラクラする

 

いやあこれも信じられないぐらいのレベルの高さだなあ、少し前「僕の頭はクラクラした」で韓国女性のYouTube画像を貼り付けたところだが。




これもっていうのか、「こっちのほうがずっとクラクラする」だよ、足フェチ、股フェチ、パンストフェチの蚊居肢子にとっては。


ある男がいる。現在、女の性器や他の魅力 [das Genitale und alle anderen Reize des Weibes]にまったく無関心な男である。だが靴を履いた固有の形式の足にのみ抵抗しがたい性的興奮[unwiderstehliche sexuelle Erregung ]へと陥る。


彼は6歳のときの出来事を想い起こす。その出来事がリビドーの固着[Fixierung seiner Libido]の決定因だった。


彼は背もたれのない椅子に座っていた。女の家庭教師の横である。初老の干上がった醜いオールドミスの英語教師。血の気のない青い目とずんぐりした鼻。その日は足の具合が悪いらしく、ビロードのスリッパ [Samtpantoffel]を履いてクッションの上に投げ出していた。

彼女の脚自体はとても慎み深く隠されていた。痩せこけた貧弱な足。この家庭教師の足である。彼は、思春期に平凡な性行動の臆病な試み後、この足が彼の唯一の性的対象になった。男は、このたぐいの足が英語教師のタイプを想起させる他の特徴と結びついていれば、否応なく魅惑させられる。彼のリビドーの固着は、彼を足フェチ[Fußfetischisten]にしたのである。(フロイト『精神分析入門』第22章、1917年)

足フェティシズムの最も簡潔な定式は、マゾヒズム的な秘密の覗きである[Die kürzeste formel für den Fussfet.wäre: in masochistischer Geheimseher. ](フロイト「足フェティシズムの事例」Ein Fall von Fußfetischismus, 1914年ーーオットー・ランク等同僚との未発表議事録)

無意識的なリビドーの固着は…性欲動のマゾヒズム的要素となる[die unbewußte Fixierung der Libido  …vermittels der masochistischen Komponente des Sexualtriebes](フロイト『性理論三篇』第一篇Anatomische Überschreitungen , 1905年)


享楽は現実界にある。現実界の享楽は、マゾヒズムから構成されている。マゾヒズムは現実界によって与えられた享楽の主要形態である。フロイトはこれを見出したのである。 la jouissance c'est du Réel.  …Jouissance du réel comporte le masochisme, …Le masochisme qui est le majeur de la Jouissance que donne le Réel, il l'a découvert (Lacan, S23, 10 Février 1976)

享楽は真に固着にある。人は常にその固着に回帰する[La jouissance, c'est vraiment à la fixation (…)  on y revient toujours.] (J.-A. MILLER, Choses de finesse en psychanalyse, 20/5/2009)




・・・などとフロイトラカン的に言わなくても、精神分析に初めてフェティシズム概念を導入したビネーのこれだよなあ、何よりもまず。


人はみな多かれ少なかれ愛においてフェティシスト的である。ほとんどの標準的愛においてフェティシズムの絶え間ない服用がある。Tout le monde est plus ou moins fétichiste en amour ; il y a une dose constante de fétichisme dans l'amour le plus régulier〔・・・〕


金持ちで、水際だった、知性のある男が、若さも美しさも、男を惹きつけるものもない女と結婚する。このような結婚には、匂いの相性や類似の何かがあるかもしれない。小さなフェティシズムである。 Un homme riche, distingué, intelligent épouse une femme sans jeunesse, ni beauté, ni esprit, ni rien de ce qui attire la généralité des hommes ; il y a peut-être dans ces unions une sympathie d’odeur ou quelque chose d’analogue : c’est du petit fétichisme. (アルフレッド・ビネー Alfred Binet『愛におけるフェティシズム Le fétichisme dans l'amour』1887年)


鼻の奥がどうしようもなくツンツンしてきて脳髄やられちまったよ。