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2025年7月21日月曜日

おい、天気の話はどうなったんだ、もう飽きたのかい?

 


おい、天気の話はどうなったんだ、もう飽きたのかい?

◼️アーロン・マテ「ロシアゲートのドキュメンタリーは公開されたか?」2025年4月2日

“Aaron Maté: Russiagate Docs Released?”  on Judging Freedom Podcast April 2, 2025.

アーロン・マテ:……バイデン政権では、イスラエルに圧力をかけ、従わせると言っていた。しかし、今の政権は基本的にイスラエルの台本を読んでいるだけだ。政策面でイスラエル政府と何か違うことを装うことさえしない。これはさっぱりすることかもしれない。少なくとも、彼らはイスラエルをあからさまに支持する点でより正直になっている。しかし、道徳的な観点から、またトランプがイスラエルではなくアメリカファーストを代表していると思っていた人々の観点からは、失望をもたらす。

AARON MATÉ: Whereas with Biden administration, sometimes they would say we’re going to pressure Israel to comply. Now the administration just basically reads Israel’s scripts. They don’t even bother to pretend that they are any different than the Israeli government in terms of policy. Now perhaps that’s refreshing. At least they’re more honest up there in their brazen support for Israel. But from a moral point of view and from the point of view of people who thought that maybe Trump represented America first, not Israel first, it’s disappointing.

ナポリターノ:そのことについて言えば、イスラエル国防軍が国連援助活動員15人を次々に処刑したという報道に対して、国内でも海外でも怒りは感じられない。民間人は非武装で殺害され、処刑スタイルだ。なぜ怒りがないのだろうか? 死がこれほど多くても、もう気にしないのだろうか?

JUDGE ANDREW NAPOLITANO: Talking about that, I sense no outrage domestically or internationally to reports of The IDF executing 15 UN aid workers, one after another after another. Civilians unarmed, murdered, execution style. Why is there no outrage? Is there so much death that doesn’t phase anymore?

アーロン・マテ:それが現実だ。このジェノサイドは常態化している。イスラエルは人類史上最悪の犯罪のいくつかを私たちの目の前で、私たちの支援を得て実行してきた。そして、私たちのメディアがそれをうまく隠蔽し、残虐行為を隠蔽しているため、今ではそれが常態化されている。毎日目を覚ますと、画面にパレスチナの子供たちの死体の無数の画像が映し出され、それはまるで天気のような日常茶飯事だ。そのため、そうでなければ特に注目を集める残虐行為、つまり恐ろしい状況で発見されたパレスチナの医師の処刑が、今では日常茶飯事のように思える。それが私たちが生きている現実だ。私がそれに対処しようとする方法は、人類の歴史には恐ろしい残虐行為があったということ、ナチスのホロコーストのような恐ろしい犯罪、集団的狂気の恐ろしい爆発があったということを知ることだ。そしてこれは私たちが今まさに経験していることの 1 つにすぎない。私たちは皆、それを目の当たりにしている。

AARON MATÉ: That’s what it is. This genocide has become normalized. Israel’s carried out some of the worst crimes in human history before our eyes and with our support. And because our media does such a good job covering up for it and whitewashing the atrocities, it’s become normal now. It’s become normal to wake up every day and see countless images of dead Palestinian children on your screen as if that’s a routine occurrence, like the weather. And so atrocities that would otherwise attract singular attention – the execution of Palestinian medics found in horrific conditions – now it just seems like routine. That’s the reality we’re living with. The way I try to deal with it is, listen, that there have been horrific atrocities in human history. Horrific, horrific crimes, horrific outbursts of collective insanity like the Nazi holocaust. And this is just one that we’re living through right now. We’re all here for it.








ま、国内事情の「仕事」で忙しいんだろうよ


仕事の価値。ーー仕事はものを考えさせないようにする:そこに仕事の最も大きな恵みがある。というのも仕事は、ごくありふれた疑念や不安に襲われるときに、だれかに咎められることなく引きこもることのできる防護施設だからである。


Wert eines Berufes. - Ein Beruf macht gedankenlos; darin liegt sein grösster Segen. Denn er ist eine Schutzwehr, hinter welche man sich, wenn Bedenken und Sorgen allgemeiner Art Einen anfallen, erlaubtermassen zurückziehen kann.

(ニーチェ『人間的な、あまりに人間的な』第9章537節)



それとも個人事情の「仕事」に専念することにしたんだろうか?


人間は本来的にはみな右翼だろうからな


左翼であることは、先ず世界を、そして自分の国を、家族を、最後に自分自身を考えることだ。右翼であることは、その反対である[Être de gauche c’est d’abord penser le monde, puis son pays, puis ses proches, puis soi ; être de droite c’est l’inverse](ドゥルーズ『アベセデール』1995年)



もともと文化はゴミであり嘘だろうからな、


アウシュヴィッツ以降、文化はすべてごみ屑となった[Alle Kultur nach Auschwitz, samt der dringlichen Kritik daran, ist Müll](アドルノ『否定弁証法』1966年)

そのうちに又あらゆるものの譃であることを感じ出した。政治、実業、芸術、科学、――いずれも皆こう云う僕にはこの恐しい人生を隠した雑色のエナメルに外ならなかった。(芥川龍之介『歯車』昭和2年)




でも松下新土くんが諦めずに頑張ってるよ



白血病を抱えた彼は滅多にない星だよ




新土くんのフォロワーがいまだ一万にも満たないのは、彼の言葉に触れると巷間の末人は恥ずかしくなるからだろうよ。


私は君達に言う、踊る星を生むことが出来るためには、人は自分のうちに混沌を持っていなければならない。私は君達に言う、君達は自分のうちにまだ混沌を持っている。


災いなるかな! 人間がいかなる星も生まなくなる時代が来る。


災いなるかな! 自分自身を軽蔑できない、最も軽蔑すべき人間の時代が来る[ Es kommt die Weit des verächtlichsten Menschen, der sich selber nicht mehr verachten kann.]

見よ! 私は君達に「末人=最後の人間」を示そう[Seht! Ich zeige euch den letzten Menschen.]


『愛って何? 創造って何? 憧憬って何? 星って何?』―こう末人は問い、まばたきをする。


そのとき大地は小さくなっている。その上を末人が飛び跳ねる。末人は全てのものを小さくする。この種族はノミのように根絶できない。末人は一番長く生きる。

『われわれは幸福を発明した』―こう末人たちは言い、まばたきをする。


彼らは生き難い土地を去った、温かさが必要だから。彼らはまだ隣人を愛しており、隣人に身体を擦りつける、温かさが必要だから。


病気になることと不信をもつことは、かれらにとっては罪である。かれらは歩き方にも気をくばる。石につまずく者、もしくは人につまずく者は愚者とされる。


ときおり少しの毒、それは快い夢を見させる。そして最後は多量の毒、快い死のために。

かれらもやはり働く。というのは働くことは慰みになるからだ。しかしその慰みが身をそこねることがないように気をつける。


かれらはもう貧しくなることも、富むこともない。両者ともに煩わしすぎるのだ。もうだれも統治しようとしない。服従しようとしない。両者ともに煩わしすぎるのだ。

飼い主のいない、ひとつの畜群! [Kein Hirt und Eine Heerde! ] 誰もが同じものを欲し、誰もが同じだ。考え方が違う者は、自ら望んで気ちがい病院に向かう。


「むかしは、世界をあげて狂っていた」ーーそう洗練された人士は言って、まばたきする。


かれらはみな怜悧であり、世界に起こったいっさいのことについて知識をもっている。だからかれらはたえず嘲笑の種を見つける[so hat man kein Ende zu spotten]。かれらも争いはする。しかしすぐに和解するーーそうしなければ胃をそこなうからだ。

かれらはいささかの昼の快楽、いささかの夜の快楽をもちあわせている。しかし健康をなによりも重んずる。


「われわれは幸福を発明した」ーーそう末人たちは言う。そしてまばたきする。ーー

(ニーチェ『ツァラトゥストラ』「序」第5節



いやまだ恥ずかしくなるなら見込みがある。ほとんどの連中は、自分自身を恥じることができない、最も恥ずべき人間だから。