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2025年9月27日土曜日

西洋の価値観「ジェノサイド」(ジェフリー・サックス)

 

ジェフリー・サックスの直近のインタビューのテーマは「第三次世界大戦はもう避けられない」だが、それはもう皆さんにとって「常識」だろうから(?)、いや、以下の西洋の価値観の話も「常識」かもしれないが、ここではやはりこの価値観を強調しておく。


◼️ジェフリー・サックス「トランプは失敗した、米国対ロシアの第三次世界大戦はもはや避けられない」

Jeffrey Sachs: Trump BLEW IT, US vs Russia World War 3 Now Inevitable 2025/09/24

彼らは阻止行動を取らないのではなく、積極的に大量殺戮を支援している。念のためいっておきますが、これは西洋の価値観です。西洋の価値観とは、自分の陣営に属していない、人間以下だとみなしている、自分の宗教グループに属していないなど、何であれ、人々を虐殺できるということです。まさに今、それが起こっており、それが活発に行われ、共謀しているのです。そして今まさに、国務省はパレスチナ当局者が9月の国連総会に出席できないと発表しました。彼らがパレスチナの承認を求めているからです。恐ろしいことに、アメリカはジェノサイドを起こしているのです。これがまさに今の私たちの状況です。

Please, it's not that they're not taking actions to stop it, they are actively supporting mass murder. That is Western values, just in case anybody understands. Western values are that you can slaughter people that you consider not, in your camp, or subhuman, or not in your religious group, or whatever it is. That is what is happening right now, and it's active, and it's complicit. And just as we speak, the State Department has issued an announcement that Palestinian, officials will not be able to come to the United Nations in September because, they're calling for recognition of Palestine, horror of horrors, while the United States is creating a genocide. This is, where we are right now.



私は何度も繰り返しているが、これはトランプ個人の問題ではない。アメリカのシステムの問題である、ディープステートのシステムである。



ここでは3ヶ月強前のサックスを再掲しておこう(半分ほど割愛しているので、より詳しくはリンク先を見られたし)。



◼️ジェフリー・サックス「なぜ西側は戦争を望むのか!」2025年6月6日

[SPECIAL EPISODE] :  SACHS is BACK! -  Prof. Jeffrey Sachs  :   Why the West Wants War!

Judge Andrew Napolitano 2025/06/06

トランプの心の内を覗き見ることはできませんが、彼の今日の発言や行動はすべて、先月の発言と矛盾しています。結局のところ、私たちの外交政策は、CIA、モサド、MI6といったディープステート組織[deep state apparatus―the CIA, Mossad, MI6]によって支配されていることを私たちは知っています。そして、例えばウクライナによるロシアの戦略核爆撃機への攻撃といった行動は、先週のイスラエルによるテヘラン攻撃と同じ起源、つまり同じ仕掛け人によるものであることも知っています。同じ手法、同じ箱にドローンを詰めて国内に持ち込み、首切り攻撃や戦略攻撃を行うという行為です。モサドは先週のウクライナ作戦とテヘラン作戦の両方に関与していました。

Jeffrey Sachs: I can’t peer into the inner thinking of Trump, but everything he’s saying and doing today violates what he said last month. In the end, we know that our foreign policy is governed by a deep state apparatus—the CIA, Mossad, MI6, as you said—and we know that the actions that occur—for example, Ukraine’s attack on Russia’s strategic nuclear bombers—had the same provenance, that is, the same authors, as Israel’s attack in Tehran last week. Same methods, same crates carrying drones inside a country to make a decapitation strike or a strategic strike. Mossad was involved in both the Ukraine operation and the Tehran operation last week.

〔・・・〕

これがアメリカ政府の行動であり、何十年にもわたって続いてきた行動です。ドナルド・トランプだけがこのような行動をとっているわけではありません。2003年頃、ジョージ・ブッシュ・ジュニア元大統領の最高顧問の一人が、現実について問われた記者に対し、「我々は我々自身の現実を作り出し、あなたはそれを報道するだけだ」と説明した有名なインタビューがありました。


これは、PRと爆弾発言に過ぎなくなった政府の見解です。アメリカ政府とはまさにこのようなものです。彼らは独自の物語を持っています。それを口にすると、彼らはニヤリと笑います。真実には何の関心もありません。結局のところ、現実を決定づけるのは武器だけだと彼らは信じています。


このアプローチ全体が繰り返し試されています。武器が真実を生み出すという考え――レトリックでも分析でも実際の出来事でもなく、武器こそが真実を生み出すという考え――は、常に欠陥があることが証明されています。これは人類の歴史において長きにわたって真実でしたが、現在の状況においては、毎月、毎年、それが誤りであることが証明されています。

This is how the U.S. government acts—and has acted—for decades. Donald Trump is not alone in this. There was a famous interview around 2003 in which one of George Bush Jr.’s top advisors, when asked about the real situation, explained to the reporter, “We make our own reality and you report on it.”


This is the view of a government that has become nothing more than PR and bombs. That’s what the U.S. government is. They have their own narrative. They smirk when they say it. They’re uninterested in anything truthful. They believe that weapons are the only determinant of reality in the end.


This entire approach is repeatedly put to the test. The idea that weapons create truth—not rhetoric, not analysis, not actual events, but weapons—is continually found wanting. That has long been true in human history, and it proves false month after month, year after year, in our current circumstances.

ネタニヤフは荒廃を残しました。タキトゥスの古い表現を借りれば、「砂漠を作って平和と呼ぶ」ということです。これがネタニヤフです。彼はカダフィ打倒を主張しましたが、今やリビアでは14年間、暴力と死と破壊が続いています。スーダン、ソマリア、レバノン、シリア、イラク、そして今やイランでも、政権転覆をはっきりと支持しています。


これまで起こった戦争は完全なる惨事でした。これは実証的な記録です。しかし、彼らは実証的な記録など気にしない。彼らには関係ない。彼らは家族が爆撃されておらず、親族が殺されていない権力者たちです。彼らは暴力が全てだと信じる裏社会のボスのように振る舞う。だから彼らは真実など気にしないのです。


ここには分析がない。最近は絶対にない。誰の発言にも誠実さがない。イスラエルの攻撃の前日、米国政府はイランとの次回交渉を日曜日に予定していると発表していた。これは進行中の交渉の文脈の中でのことでした。そして突然、モサドによる大規模な虐殺攻撃が起きた。「交渉を始めようとしていたのに」と言う人はいない。当然のこととして受け止められている。「まあ、当然のことだろう」と。


これは一体どういう行為なのか?もしかしたら裏社会の行為なのかもしれない。しかし、率直に言って、表の世界が生き残れるような行為ではない。


Netanyahu has left behind a wasteland. It’s the old expression of Tacitus: They create a desert and call it peace. This is Netanyahu. He championed the overthrow of Gaddafi—now there have been 14 years of violence, death, and destruction in Libya. He supported overthrowing governments in Sudan, Somalia, Lebanon, Syria, Iraq, and now, quite explicitly, in Iran.


The wars that have occurred have been complete disasters. This is the empirical record. But they don’t care about the empirical record. It doesn’t touch them. These are powerful people whose families aren’t being bombed, whose relatives aren’t being killed. They act like underworld dons who believe violence runs the show. So they don’t care about the truth.


There’s no analysis here. There never is, these days. There’s no honesty in any statement anyone makes. The day before the Israeli attack, the U.S. government was saying the next round of negotiations with Iran was scheduled for Sunday. This was in the context of ongoing negotiations. Then suddenly, a massive murder attack by Mossad. No one says, “But we were about to negotiate.” It’s taken for granted. “Well, of course that happened.”


What kind of behavior is this? Maybe it’s the behavior of the underworld—but it’s not a behavior in which the overworld can survive, frankly.

これが一貫したパターンです。結局、名前も正体も分からないCIA主導の外交政策になってしまいます。この政策には、全く説明責任がないという利点があります。説明したり、正当化したり、何が起こったかを検証したりする必要はありません。アフガニスタン、イラク、シリア、リビア、ソマリア、スーダンの記録を振り返る人は誰もいません。ただ前進するだけです。死者、殺害、政権交代。私たちは今まさにその渦中にいますが、これは大きな出来事です。9000万人以上の人口と強力な同盟国を抱えるこの国(イラン)で、ネタニヤフの狂気とトランプの共謀が組み合わさることで、「よし、いいだろう、トップリーダーを全員殺そう」というわけです。そして、あの横断幕が示したように、嬉々として「任務完了」を宣言するのです。


まともな外交官は、アメリカ、イギリス、フランス、あるいはこの陰謀団の親密な同盟国の言葉を一言も信じません。ロシアはとっくの昔にそれを信じるのを諦めました。中国人もそうでした。私たちは中国が常に嘘をついていると非難していますが、彼らが聞くのはアメリカからの嘘ばかりです。

This has been the consistent pattern. You end up with an unnamed and unknown CIA-led foreign policy. This policy has the advantage of being completely unaccountable. You don’t have to explain it, justify it, or review what’s happened. Nobody looks at the record in Afghanistan, Iraq, Syria, Libya, Somalia, or Sudan. You simply move forward—more deaths, more killing, more regime change. We’re in the middle of it right now, but this is the big one. This is a country with over 90 million people and powerful allies, and Netanyahu’s madness combined with Trump’s complicity means, “Yeah, sure, let’s kill all the top leaders,” and then declare a happy “mission accomplished,” just like that banner showed.


Serious diplomats don’t believe a word the United States, Britain, France, or any close ally of this cabal actually says. The Russians gave up on trusting that long ago. The Chinese did too. We accuse them of lying constantly, but all they hear are lies from the United States.



不幸にも日本には次のようなことをいまだ言っている「リベラル」ーー内田樹とその愉快な仲間達ーーがいるが、こういった連中はそうそうに憫笑の対象にしなければならない。





「リベラル」が前回引用した西部邁等の保守派に徹底的に馬鹿にされるのは、こういう人物たちが日本言論界にはふんだんにいるせいである。

トランプはたんにひどく貢献してくれた人物に過ぎない、西側の価値観、米国の新宗教を皆にもわかるようにするために。すなわち「
羊の皮を被った狼からナマの狼へ」の姿を赤裸々に晒してくれ、もう二度と西側文明に騙されないようにしてくれた人物としてすこぶる「イダイ」である。



………………


◾️マイケル・ハドソン「倫理の壁」ーー米国の新宗教「ジェノサイド」

The Moral Wall By Michael Hudson, October 22, 2024 

そう、その目的はジェノサイドであり、他の民族や国が生き残り、生きることを妨げ、代替案を提供することだを阻止することだ。 ウクライナと同様、イスラエルはパレスチナ人やアラブ人に対するジェノサイドを正当化するために人種的憎悪を煽っている。 ウクライナ人がロシア語を話す人々をゴキブリと呼んだように、敵対する人々を人間以下と呼び、イスラエル人はアラブ人をそのように扱っている。 ハンチントンの『文明の衝突』が意味するのは、まさにこのことだ: 彼の考えでは、文明は実際にはひとつしかなく、他の文明は入植者の邪魔をする先住民なのだ。 これは何を意味するのか? 第二次世界大戦時のナチスの憎悪イデオロギーを復活させ、それがあまりにも衝撃的であったため、全世界を自衛のための同盟へと駆り立てているのだ。


米国、我々の計画者たちが理解していなかったのは、ガザ地区やイスラエルのヨルダン川西岸地区でのジェノサイドが自国の運命となるかもしれないという各国の恐怖だ。それらの国々が、独立や自立、通貨制度、貿易、米国企業への課税や、国土を汚染している国や米国の新自由主義政策から逸脱している国に罰金を科す権限を阻止しようとすれば起こり得るジェノサイド。これは基本的に米国の新宗教だ。他国がドル債務や絶え間ない政権交代の影響から逃れようとすれば、入植者の犠牲者と同じ結末を迎えることになるだろう。

Well, that aim is genocide and it’s to prevent other peoples and countries from surviving and living to provide an alternative. Like Ukraine, Israel’s promoting racial hatred to justify its genocide against the Palestinians and Arabs. Just as it calls adversaries sub-human, just as the Ukrainians called the Russian speakers cockroaches, sub-human, the Israelis are treating the Arabs as that. That’s really what Huntington’s Clash of Civilizations means in progress, in practice: There’s really only one civilization in his view, and the other civilizations are the indigenous population in the way of the settlers. What’s this done? It’s reviving World War II Nazi ideology of hatred that was so shocking that it’s driving the whole world into an alliance to defend itself.


That’s what the United States, our planners, didn’t realize: that countries fear that the genocide in Gaza and Israel’s West Bank may be their own fate if the United States seeks to prevent them from following their own independence or achieving their own self-reliance, their own monetary system, their own trade, their ability to tax American corporations or to fine them if they’re polluting their land, if they deviate from the U.S. neoliberal policies. That is basically the U.S.-new religion. If other countries try to escape from their dollar debt or the incessant regime change consequences, they’re going to end up like the victims of the settlers.



………………


❖附記


ここでの話題とは直接には関係がないが、実に素晴らしいザハロワの国連総会に対するコメントを掲げておく。


tobimono2@tobimono2 2025/09/27

長文

ザハロワ報道官は、国連総会における雰囲気を語り、トランプの戦術とヨーロッパのヒステリーに関する質問に答え、また、ラブロフ外相の指を上に向かって挙げたジェスチャーが何を意味していたかを明らかにした。↓


Q.― 今週の高レベル会合の雰囲気をどのように評価されますか?また、これは「分裂した国連」の会議であると言えるでしょうか?


この組織は80年前に設立されました。当時、国家は分裂し、敗北し、勝利し、そして基本的に、将来に向けてどのように関係を構築すべきかほとんど理解していませんでした。しかし、これは事実です。ナチズムとファシズムに屈服した敗北したヨーロッパ、この災難が蔓延した敗戦国、戦争で疲弊し破壊された国々、それにもかかわらず、国連が創設され、結束をもたらす議題を作成する機会が生まれたのです。


私は繰り返し述べていますが、これは、すでに伝説的な政治家の引用にも、演説や記事にも見られる、まさにこの形、つまり国連は地球上に楽園を作る責任を負うべきではなく、またその責任も負わなかったというものです。その主な任務は、第三次世界大戦を防ぐことでした。紛争は数多くあり、公開・非公開・潜在的な紛争は数多く存在しましたが、いずれにせよ、カリブ海危機や国際法の恣意的運用にもかかわらず、何十年にもわたって、この組織は何とかその任務を果たしてきたのです。危機が顕在化していることは誰の目にも明らかですが、おそらく他の問題と同様、その根本原因を見極め、理解する必要があるでしょう。


トランプ米大統領が国連を痛烈に批判した演説を聞いた時、率直に言って、本部の事務局の現状に至るまで彼が述べた鋭い指摘を、私は和らげたいとは思いませんでした。しかし、その一方で、私個人としては、この演説には2つの重要な点が欠けていると感じました。


ここで、雰囲気に関するご質問に戻ります。

この会期が記念会期であること、今年が第二次世界大戦終結から80周年、欧州における勝利とナチズム・ファシズム・日本軍国主義への勝利から80周年、そして国連創設から80周年であるという事実に全く言及がありませんでした。


世界史におけるこの重要な日付を忘却したことが、現在の国連内部の問題を招いているのです。人々は第二次世界大戦がどれほどの犠牲者を生んだかを忘れています。


この国連ビルは、西ヨーロッパが1930年代から1940年代にかけて人類を陥れた過ちが二度と繰り返されないことを願って、命を捧げた数百万の犠牲者の上に築かれていることを忘れてしまっているのです。


あの時代の忘却が、取るに足らない問題の誇張と肥大化を招き、一方で重大な問題は後景に追いやられました。政治学の論文や用語、概念のすり替えなどによる操作が始まったのです。まさにそれが忘れ去られたからこそ、多くの人々にとって忘れ去られたのであり、国連はその使命にもかかわらず、この組織が突然現れたのではなく第二次世界大戦の結果として生まれたことを人々に想起させなかったのです。


そして、第二に欠けていたのは、まさにアメリカ合衆国の役割でした。

確かに、それは前政権下でのことでしたが、それでも、特に、もちろん、オバマ氏率いるリベラル民主党、超リベラル派による政権下、そしてバイデン氏による指導力のない政権下での役割でした。しかし、まさにこのアメリカ合衆国、そして西洋諸国全体の破壊的な役割が、国連とその事務局をこのような悲惨な状況に陥らせたのです。彼らがここで人事政策を操作し、自分たちの指名者を任命したのです。


国連の要職を誰が占めているか、彼らは誰なのか?西洋諸国の庇護下にある者たちです。


彼らは議題を操作し、このジェンダー問題を押し付けました。ここ10年、15年、20年と、いわゆるジェンダー、性転換、性同一性といったテーマが押し付けられ、本来この議題とは無縁であるべき機関を含む、あらゆる国連機関の業務に文字通り投げ込まれたのです。


(中略)

近年では、西側諸国の圧力のもと、国際機関の議題が完全にウクライナ化しています。おそらくそれが現状の雰囲気でしょう。(中略)


そしてもちろん、この国連総会では、この日が特別な意味を持つはずでした。もちろん、10月には国連デーを祝う予定であり、多くの演説などが行われるでしょうが、総会の記念会期を、何らかの特別な言葉、特別な、おそらくは特別なスケジュールや特別な議題で始めないことは、巧みにやり遂げるべきことでした。しかし、何と言っても、議長席には、私たち全員を嘲笑うかのように、ナチスの孫娘が座っており、彼女自身が言うように、祖父の偉業(引用符付き)を誇りに思っているのです。


私たちの代表団に関しては、仕事モードの雰囲気であり、ラヴロフ外相がそれを特徴的な身振りで示しました。つまり、毎日10回以上の二国間、多国間の会合、メディアへの発言やコメント、文書調印などが行われています。これらはすべて本部だけでなく、出張先、他国の常駐代表部、中立的な場でも行われています。つまり、仕事は活発に進んでおり、皆さんもそれを感じていると思います。


Q.― 米国側との会談時の雰囲気はどのようなものでしたか?また、作業を継続する意向はありますか?


ラブロフ外相が必ず評価を共有すると思います。何と言っても、彼は代表団の長であり、会談の進め方を決定する人物です。土曜日の記者会見で、国連総会での演説の結果について、必ず評価を共有するでしょう。


これは、外務省のウェブサイトに掲載された我々のコメントにもありました。建設的な雰囲気で、真に実務的な議論が行われ、アンカレッジでの結果を踏まえた議題が、ウクライナ情勢に焦点を当て、アラスカでの合意を発展させ、平和的解決の道を探るという認識のもとで、実際に議論されました。


そしてもちろん、米国側が述べたように、危機の根本原因とその解決に向けた取り組みについても議論されました。二国間関係の議題は、広い意味で検討されました。ですから、建設的な実務的な雰囲気でした。


さらに付け加えると、その前に、ロシア代表団は、さまざまな行事の合間に、米国国務長官のマルコ・ルビオ氏とも会談しました。会合もあれば、首脳会談もありました。これは、断片的な形式ではなく、標準的な二国間交渉の形式で行われた初めての会合だと思います。なぜなら、これまでの中東やアジアでの会合は、特定の接触や会合に限定されていたからです。そして今回は、慣例通り、本格的な、完全な形式の交渉が行われました。


Q.― 世界の大半の国々のジャーナリスト仲間たちが、特にここニューヨークでのゼレンスキー氏の演説や行動について、私たちに評価や観察結果を共有しています。率直に言えば、彼らの評価は、彼が正気を失っているという事実に行き着きます。その限界はどこにあるのでしょうか?


彼らはまだ控えめに言っていると思います。現実には、ゼレンスキーは何らかの薬物を服用しており、そのことは彼の外見、表情、行動からも伺えます。おそらく彼には何らかの個人的な傾向や特徴があるのでしょう。しかし、そこで薬物の使用が盛んに行われていることは、繰り返しになりますが、確かに(どの薬かは)わかりませんが、彼の同僚たちが彼について話していたことを知っています。


残念ながら、この状況は悪化の一途をたどっていることは明らかです。ですから、これは芸術的な評価の問題ではなく、事実の認定です。彼は重度の依存症で、明らかに身体的にも、そして今では精神的にも不健康な人間です。


Q.― 数時間前、ブルームバーグ通信は、モスクワでの会談で、欧州側がロシア側にロシアの航空機を撃墜する用意があると警告したと報じました。ロシア外務省でそのような会談はあったのか、また、この件について全体的にどのようにコメントできますか?


ええ、私はその報道を見ましたが、その真意がまったく理解できません。これは特定の西側通信社がまた何かでっち上げた話ではないかと思います。少なくとも、どのような会談だったのかを理解できれば、これらの妄想が何を意味するのかも分かるでしょう。そうでなければ、コメントすること自体不可能です。これは意図的かつ特に、欧州連合諸国の代表者たちの発言に重みを与えるために仕組まれたものだと私は思います。彼らはこの攻撃的なレトリックを煽り立て、それに応じてロシア周辺の雰囲気、そして欧州大陸全体の将来をも煽っているのです。


軍事化の必要性、様々な手段で我が国を懲らしめる必要性について、延々と語りつ告げています。繰り返しになりますが、無人機やサイバー攻撃などに関する非難が飛び交っています。つまり、この「ニュース」は、西ヨーロッパ諸国による、この完全に反ロシア的で攻撃的、異常なレトリックのテーマを発展させるために作り上げられたものです。


Q.― ここ、国連総会では、ヨーロッパ人の反ロシア的な感情が感じられますか?


発言から判断すると、間違いなく感じられます。ついさっき、「G20」で、欧州外交のトップであるカラス氏が、またしても反ロシア的な声明を発表しました。NATO 事務総長のマルク・ルッテ氏もいくつかのコメントを発表しています。これらは、私たちが耳にする断片的な発言の一例です。G20サミットでの英国代表も、私たちに対して一連の虚偽の非難を展開しました。彼らはこのテーマを展開し、あらゆる方法でそれを繰り返しています。


Q.― ロシア代表団はどのように反応していますか?


ロシア代表団は、実際のところ、ロシア外交全体と同様、次のように反応しています。そこに明白な虚偽が含まれている場合、我々は「アンチフェイク」セクションや、ウェブサイトに掲載される関連資料、インタビュー、声明の中でそれを否定します。他にどのような反応があるでしょうか?これが唯一の方法だと思います。特定の痛ましい問題、つまり真に不健全な論理の観点から痛ましい問題については、事実ではなく発言者の精神的・心理的状態を反映している場合、おそらく一切応答しないのが最善でしょう。我々はそうした対応を取っています。そのようなクライアントも存在するからです。


Q.― 多くの人々が、トランプ氏は、我々の代表団が到着する前に、なぜ反ロシア感情に迎合したのかという疑問を多くの方が寄せています。この点について、何かお考えはありますか?


モスクワでは、この件についてはすでにコメントがなされています。これは一種の戦術、戦略、政治的な駆け引きだと思います。


Q.― その目的は?


交渉を進めるためです。

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