このブログを検索

2021年2月18日木曜日

中身スカスカ


人生無駄遣いでなかったら、なんで

あなたのせいでこんなになってしまった云々、

「死んでほしい」とか言ってくるんだい?


ま、これはイヤミとしてだけ言っておくがね


そもそもきみの書いていることは中身スカスカにしか見えないね

たとえばバリントの「一次愛 primary love」やら

クリスティヴァの「想像的父 père imaginaire」やらと言っているが、

言葉のイマージュだけでその語を使っているようにしか見えない。


そしてその舌の根の乾かぬうちに、

「愛することは世界を変える」とか言っている。

この「世界」ってなんだい、

ひょとしてイマジネールな父かい?


バリントのことはよく知らないが

ラカンはバリントの一次愛を

「素朴なエゴイズム égoisme naïf」(S1、1954)と言ってるな

土居健郎が「甘え」を一次愛とほぼ等置してたりね



マイケル・バリントの「一次愛」論-土居健郎の「甘え」理論と比較して- 中野明德、pdfという論文には、


「私はいつも、どこでも、あらゆる形で、私の全身体を、全存在を愛してほしい、それも一切の批評がましさなさに、私の側から僅かにでも無理する必要なしに」


「最初期の段階はナルシシズム的ではなく、対象指向的ではあるまいか。ただ、その対象関係は受身的性質のものであり、その目標は、私は愛されるべきであり、満足されなければならない。しかも私の側から何もお返しをしなくてである」


とかあるが、これが「一次的対象愛ないし原始的対象愛(primary or primitive object love )」、すなわち一次愛らしいよ。


読んでみたらどうだい?

誰かにそっくり症状の記述がふんだんにあるから


そもそもこういったことを知ってて

「一次愛」という語を使ってんのかね

で、「あなたへの愛は一次愛みたいなものだった」ってわけかい?


もし知らないで使っているのなら

たんに言葉の首飾り派だよ


詩人詩人と連発してるが

ボクに言わせればポエジーから最も遠く離れた

言葉のビラビラ派だな