人生無駄遣いでなかったら、なんで あなたのせいでこんなになってしまった云々、 「死んでほしい」とか言ってくるんだい? |
ま、これはイヤミとしてだけ言っておくがね |
そもそもきみの書いていることは中身スカスカにしか見えないね たとえばバリントの「一次愛 primary love」やら クリスティヴァの「想像的父 père imaginaire」やらと言っているが、 言葉のイマージュだけでその語を使っているようにしか見えない。 |
そしてその舌の根の乾かぬうちに、 「愛することは世界を変える」とか言っている。 この「世界」ってなんだい、 ひょとしてイマジネールな父かい? |
バリントのことはよく知らないが ラカンはバリントの一次愛を 「素朴なエゴイズム égoisme naïf」(S1、1954)と言ってるな 土居健郎が「甘え」を一次愛とほぼ等置してたりね |
マイケル・バリントの「一次愛」論-土居健郎の「甘え」理論と比較して- 中野明德、pdfという論文には、 |
「私はいつも、どこでも、あらゆる形で、私の全身体を、全存在を愛してほしい、それも一切の批評がましさなさに、私の側から僅かにでも無理する必要なしに」 |
「最初期の段階はナルシシズム的ではなく、対象指向的ではあるまいか。ただ、その対象関係は受身的性質のものであり、その目標は、私は愛されるべきであり、満足されなければならない。しかも私の側から何もお返しをしなくてである」 |
とかあるが、これが「一次的対象愛ないし原始的対象愛(primary or primitive object love )」、すなわち一次愛らしいよ。 読んでみたらどうだい? 誰かにそっくり症状の記述がふんだんにあるから |
そもそもこういったことを知ってて 「一次愛」という語を使ってんのかね で、「あなたへの愛は一次愛みたいなものだった」ってわけかい? |
もし知らないで使っているのなら たんに言葉の首飾り派だよ 詩人詩人と連発してるが ボクに言わせればポエジーから最も遠く離れた 言葉のビラビラ派だな |