かつてはフェミニスト運動のエポックメーキングな書とされたジャーメイン・グリア 『去勢された女』だが、その第1章の最後には次のパラグラフがある。 |
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女性の参政権の反対者は、女性解放運動が意味するのは、結婚の終焉、道徳と国家の終焉だと嘆いた。彼らの極論は、リベラルやヒューマニストよりもはるかに目が効いていた。後者は、女たちに自由の手段を与えても何もひっくり返えらないと考えたのだから。わたしたちが、望まれない参政権のタネが蒔かれたその収穫を刈り取るとき、アンチフェミニストたちは結局正しかったことを見るだろう。 The opponents of female suffrage lamented that woman's emancipation would mean the end of marriage, morality and the state; their extremism was more clear-sighted than the woolly benevolence of liberals and humanists, who thought that giving women a measure of freedom would not upset anything. When we reap the harvest which the unwitting suffragettes sowed we shall see that the anti-feminists were after all right. (ジャーメイン・グリア Germaine Greer 『去勢された女(The Female Eunuch)』1970年) |
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ジャーメイン・グリアは最近になってフェミニストたちにとっても評判のよくないことを言っているが、この1970年の書のこの箇所の記述はおおむね正しいんじゃないかね。どう思う、そこの〈きみ〉は?
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