2年ほど前にも少しだけ調べて見たことがあるのだが、直近のデータを見ても韓国の出生率ーー「恋愛、結婚、出産」をあきらめる「3放世代」という言葉が2010年ごろから使われ始めたらしいがーーこの韓国の世界最低の出生率はスゴイな。
日本は「恋愛、結婚、出産」に関してまだまだずっと「幸せな国」なんだ。
日本の出生率は2005年の1.26を底に緩やかに上昇し2015年には1.45となったが、これは団塊ジュニア世代が出産適齢期に入ったことが背景にあるそうだ。だが、その後は再び低下基調で、晩婚化や育児と仕事の両立の難しさなどがその原因とされる。だがこれは韓国のほうがはるかにそうなんだろう。ソウルの出生率は2020年、0.64だそうだ(東京都は1.15)。
韓国には肝っ玉母さんがたくさんいるようなイメージを持っていたが、現代の若者はどうやらそこから限りなく遠くにいるようだ。
日本は頑張ってるんだ、育児システム等に不備はあるにせよ、移民がたくさんいるフランスやドイツと比べちゃダメだな。
韓国の1960年時点の6人というのもまたスゴイな。
日本はこうだ。
別のデータを見ると、日本も1925年時点では、5.11という数字が上がっている。当時は多産多死の時代であったとは言え、20世紀には異様な人口急増があったには相違ない。
直近の話に戻ろう。中国は人口統計データが曖昧なことで名高く、どれが正規に近いのかは判別し難いが、2020年に中国統計局から発表されている合計出生率は1.3である一方で、次のような図表の数字もある。
人口維持のための出生率2.07と言われるが、世界全体の出生率が2018年時点で2.41となっている。おそらく半世紀後ぐらいには世界人口自体の減少が始まるのではないか。実際、一部の機関でそういう予測が示されている。