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2022年3月27日日曜日

自由のための闘いーーときには「拷問の自由」のために

 

ウクライナにおける現在、ロシアの侵略と闘っている者たちは自由[free]であり、自由[liberty]のために戦っている。しかし問いが生まれる。この相違ーー自由と自由(freedom and liberty)ーーはいつまで続きうるのかと。何が起こるだろう、もしさらなる何百万の人々が自由[liberty]を守るために自由に[freely]規則を破らねばならないと決断したら?[What happens if millions more people decide that they must freely violate the rules in order to protect their liberty?]これは2021年1月6日のトランプ派暴徒を米連邦議会侵略へと駆り立てたものではないか。〔・・・〕


われわれはしっかりとウクライナを支えるべきである一方で、戦争に魅惑されることを避けねばならない。ロシアとの剥き出しの直面に向かって突き進む人々のイマジネーションを明らかに虜にする戦争への魅惑を。新しい非同盟運動のような何ものかが必要である。それは進行中の戦争にニュートラルであるべきだという意味ではなく、われわれは「文明の衝突」にかかわるあらゆる概念を問い糺すべきだという意味である。(ジジェク、From Cold War to Hot Peace, Mar 25, 2022)



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差別の自由、拷問の自由、レイプの自由、殺人の自由・・・


いつかぼくはある話を聞いたことがあって、それを信じいているのだよ。それによると、アグライオンの子レオンティオスがペイライエウスから、北の城壁の外側に沿ってやって来る途中、処刑吏のそばに屍体が横たわっているのに気づき、見たいという欲求にとらえられると同時に、他方では嫌悪の気持がはたらいて、身をひるがそうとした。そしてしばらくは、そうやって心の中で闘いながら顔をおおっていたが、ついに駆り立てる力に打ち負かされて、目をかっと見開き、屍体のところへ駆け寄ってこう叫んだというのだ。「さあお前たち、呪われたやつらめ、この美しい観物を堪能するまで味わうがよい!」(プラトン『国家』439c )





➡︎GRAPHIC - Azov Nazis hang an ethnic Russian and his pregnant wife



これはネオナチのアゾフ連隊だけの問題ではまったくない。ヒト族の問題である、とくに戦争状態にあるヒト族の。ーー《より深い本能としての破壊への意志[der Wille zur Zerstörung als Wille eines noch tieferen Instinkts]》(ニーチェ遺稿、den 10. Juni 1887)



最も厳しい倫理が支配している、あの小さな、たえず危険にさらされている共同体が戦争状態にあるとき、人間にとってはいかなる享楽が最高のものであるか? [Welcher Genuss ist für Menschen im Kriegszustande jener kleinen, stets gefährdeten Gemeinde, wo die strengste Sittlichkeit waltet, der höchste?] 戦争状態ゆえに、力があふれ、復讐心が強く、敵意をもち、悪意があり、邪推深く、どんなおそろしいことも進んでし、欠乏と倫理によって鍛えられた人々にとって? 残酷の享楽[Der Genuss der Grausamkeit]である。残酷である点で工夫に富み、飽くことがないということは、この状態にあるそのような人々の徳にもまた数えられる。共同体は残酷な者の行為で元気を養って、絶え間のない不安と用心の陰鬱さを断然投げすてる。残酷は人類の最も古い祭りの一つである[Die Grausamkeit gehört zur ältesten Festfreude der Menschheit].〔・・・〕


「世界史」に先行している、あの広大な「風習の倫理」の時期に、現在われわれが同感することをほとんど不可能にする……この主要歴史においては、痛みは徳として、残酷は徳として、偽装は徳として、復讐は徳として、理性の否定は徳として、これと反対に、満足は危険として、知識欲は危険として、平和は危険として、同情は危険として、同情されることは侮辱として、仕事は侮辱として、狂気は神性として、変化は非倫理的で破滅をはらんだものとして、通用していた! ――諸君はお考えになるか、これらすべてのものは変わった、人類はその故にその性格を取りかえたに違いないと? おお、人間通の諸君よ、互いをもっとよくお知りなさい![Oh, ihr Menschenkenner, lernt euch besser kennen! ](ニーチェ『曙光』18番、1881年)


われわれが「高次の文化」と呼ぶほとんどすべてのものは、残酷さの精神化の上に成り立っているーーこれが私のテーゼである。あの「野獣」が殺害されたということはまったくない。まだ、生きておりその盛りにある、それどころかひたすら――神聖なものになっている。Fast Alles, was wir "hoehere Cultur" nennen, beruht auf der Vergeistigung und Vertiefung der Grausamkeit - dies ist mein Satz; jenes "wilde Thier" ist gar nicht abgetoedtet worden, es lebt, es blueht, es hat sich nur -vergoettlicht. (ニーチェ『善悪の彼岸』229番、1886年)



ーー《いたわりつつ殺す手を見たことのない者は、人生をきびしく見た人ではない。Man hat schlecht dem leben zugeschaut, wenn man nicht auch die Hand gesehn hat, die auf eine schonende Weise - tödtet. 》(ニーチェ『善悪の彼岸』第69番、1886年)



人はよく頽廃の時代はより寛容であり、より信心ぶかく強健だった古い時代に対比すれば今日では残忍性が非常に少なくなっている、と口真似式に言いたがる。しかし、言葉と眼差しによる危害や拷問は、頽廃の時代において最高度に練り上げられる[aber die Verwundung und Folterung durch Wort und Blick erreicht in Zeiten der Corruption ihre höchste Ausbildung](ニーチェ『悦ばしき知』23番、1882年)

いかに多くの血と戦慄があらゆる「善事」の土台になっていることか!…[wieviel Blut und Grausen ist auf dem Grunde aller »guten Dinge«!... ](ニーチェ『道徳の系譜』第二篇第三節、1887年)


ーー《復讐欲動の発展としての正義[Gerechtigkeit als Entwicklung des Rachetriebes. ]》(ニーチェ「力への意志」遺稿、1882 - Frühjahr 1887 )



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ウクライナ オン ファイヤーのオリバー・ストーン監督がプーチンについて語る[Discussing Oliver Stone's interviews with Vladimir Putin  3/12/2022







オリバーストーンの言うように、ゼレンスキーはネオナチの操り人形に過ぎなかったらどうだろう? ネオナチに逆らったら殺されるほかない大統領だったら?





ああ、ゼレンスキーは操り人形だと思う。彼は自分の国の膨大な数の国民を不必要な危険にさらしている。


Oh I think Zelensky is a puppet & he is putting huge numbers of his own population at unnecessary risk (Former top Pentagon advisor Col. Doug Macgregor on Russia-Ukraine war、2022/03/18)